(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

魔法少女まどか☆マギカ 第7話 「本当の気持ちと向き合えますか?」

2011年02月28日 | 視聴済アニメごった煮
うひー、残酷だなぁ。

 そんな今回のお話は…
 魔法少女となった自分の体の真実を知ったさやか。
 戦いの運命と受け入れてまで叶えた願いと、その代償の大きさの間で揺れてしまう。
 そんな自宅でふさぎこむさやかの元に現れたのは、敵対していたはずの佐倉杏子。
 彼女はさやかを外へと連れ出し、とある廃墟の教会へと誘う。
 そこで杏子の口から語られたのは、自身が魔法少女となった理由。
 果たして彼女の新意とは――
 以上公式のあらすじ。……「真意」、ですよねぇ。たぶん。

 お話としましては、前回での魔法少女のシステムのことを知ったさやかの心が悩み、揺れ、壊れていく様子を描いていて見ていてつらい。
 魔法少女となりはしたがヒトではなくなった、そんな事実にショックを受け学校を休み部屋でうずくまるさやかを杏子が誘い出し、自分が魔法少女になった経緯を語る。
 その経緯から見ても、本当は杏子も唯我独尊的な人物ではなく、家族の為にと思って魔法少女となったことで自分の周囲が壊れてしまった為、もう誰かの為に魔法は使わないとし、それなら全て自己責任でまた気持ちが楽であるからさやかもそうすべきだと語る。
 もともと家族の為に魔法少女になった杏子である。そんな彼女にとっても今のさやかを見ているのはつらく、また同じ魔法少女ということもあって、痛みを共有する者同士として、こういう生き方の方がまた楽だぞとアドバイスした。まぁそれは孤独な闘いを強いられる魔法少女として仲間が欲しかったという打算もあったのかもしれないが。
 しかし、さやかの決意は変わらず、それでも後悔はないと自ら言い聞かせるかのように言うのだが、ここでそう彼女にもう一度決意させておくのが後々活きてくる辺りの脚本が上手い。

 その後、学校へ行くとさやかが魔法少女になるのと引き換えに救った男の子が登校してくる。しかし狭山は自らのことがあって遠くから見ることしか出来ない。
 そんな中、前々回彼女が救ったクラスメイトであり友人から相談を持ちかけられ、自分はその男の子のことが好きなので告白しようと思うが、あなたはどうするのか?と。
 それでさやかの心は揺らいでしまう。彼に自分の気持ちを伝えて上手くいったとしても、抱きしめられてもキスされても、それは抜け殻、本当の自分ではないのである。それなのに好きだなんてとても言えない。しかし意中の君をとられたくはない。初めてさやかは後悔し、出掛けた魔女退治でワザと自らの身体を痛めつけ、そして魔女を笑いながら無惨に殺す。もうさやかには「魔女を退治する」役割以外無くなってしまったのだ。

 と、このように、魔法少女になったことによって、さやかに起こる残酷な運命とその残酷さに壊れていくさやかの心を見せているわけだけど、何が残酷かって言うと、真綿で首を絞めていくようなのが見ていて何よりつらい。何かでズバッとくるよりじわじわとやられる方が嫌なもので、せっかく得た力で救ったふたりがさやかを苦しめるのだ。
 もちろんそのふたりはさやかの今の状況など知る由もないので仕方ないことなのだけど、当のさやかにとってはもうそれを受け入れるしかない。
 まぁ身体が抜け殻だと言っても、それはそれで割り切ってしまえばいいとも思えるが、やはりそれは大人の考え方であろう。14歳の少女はそうもいくまい。
 この世界に存在して、人と人の繋がりがある以上、誰かに傷つけられることは当然あるわけだけど、魔法少女となったところでそれが回避できるわけでもなく、むしろ魔法少女になってしまったことでよりダメージがでかい。なぜなら人から魔法少女になるという事は前回分かったように割が合わないからだ。
 魔法少女にあるメリットとといえば、魔女との闘いで若干有利である、という事くらいなものである。それで後悔するなという方が無理な話だ。
 そりゃさやかも壊れるというもので、また最初にその決意は変わらない、後悔はないとさせて持ち上げておいて落とすのだから、正直見ていてつらかった。
 また、経緯を知っているまどかは何もすることが出来ないし、むしろこんなになるくらいだったなら真相を知らない方がよかったかもしれず、まどかとしても色々とつらいが、まどかが一番つらいのはさやかの痛みを完全に分かってやれないことだろう。なぜならまどかは魔法少女ではないのだから。

 物語はどんどん鬱な方向へ向かっていっているんだけど、これからどうなっていくか想像もつきませんな。これを最終的にどう折り畳むというのだろう。
 そしてタイトルが「魔法少女まどか☆マギカ」なのに、未だに魔法少女にならないまどかは魔法少女になるのかならないのか。色々と今後の展開が楽しみだなぁ。
 でも全体的にこの物語は暗くて陰鬱だよねぇ。見ていてつらいよ……。おもしろいけど(笑)。

11/02/26

2011年02月27日 | 日記?
■今日の一枚 朝倉涼子さん
 (web拍手を送る)
 綺麗な線画にしてみました。
 朝倉さんはやっぱこーゆー可愛いのと、ナイフ持った怖いののギャップがいいよね。良いキャラだ。
 それはともかく、そろそろなんか春っぽい絵を描きたいのだが……良いのが思い浮かばないなぁ。どーしたもんか。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 初代プリキュアであるとことの「ふたりはプリキュアDVD-BOX」を購入したのをきっかけに、プリキュアファンとしてシリーズ全部見ている者として、せっかく買ったDVD-BOXを押し入れの肥やしにしない為にも、感想を書いてプリキュアシリーズを全部そろえようと思うのだけど、いかんせん時間がないな。今の状況でさえきゅうきゅうとしているのに。
 そんなわけで、見ようと思っても見れない本末転倒っぷり。何とか対策を講じないとなぁ。

GOSICK-ゴシック- 第7話 夏至祭に神託はくだされる

2011年02月27日 | 視聴済アニメごった煮
そんな気はしていたが。

 そんな今回のお話は…
 灰色狼の村に辿り着いた一弥とヴィクトリカ。
 そこで、村の人々はコルデリア・ギャロというメイドが、前の村長シオドアを殺した事件を語る。
 村を追放されたコルデリアの代わりに、無実を晴らそうとするヴィクトリカは、一弥と共に彼女の住んでいた家へと向かう――。
 以上公式のあらすじ。

 まぁなんというか、すごいダイジェスト感。そうなるような気はしていましたが。
 お話としては、ボロヴィッツ村にて起こる事件を見せていくのがメインなのだけど、正直それだけで、印象としては、その重要な部分だけどポンポンと置いていっているだけで、その前後にある流れなどがあまり感じられず、お話云々よりも、物語を進めなければという使命感だけという印象を受けた。それ故に今回で特に印象に残る部分がない。
 こういうことされると、こんな感想を書いている身としては困るもので、感じて想う所がなくてどう感想を書けというのだろうね。
 それはともかく、お話としては事件編であるのだけど、過去のコルデリア・ギャロの罪、夏至祭の最中に起こった事件、コルデリアの家で見つけた写真、第2の事件と、見せなければならないことが多く、それを1本に収めなくてはならないので、それら関連することのみをポンポンと配置してある格好だ。
 当然事件解決の為のヒントにも触れているのだけど、見ていて「ヒントだよ」と言っているような感じであり、本来ならば、そのヒントは通常見逃してしまうようなことで、それを探偵役がしっかりと記憶なり、「これは……!」などとやることで、探偵役の頭脳を見せると共に、見ている者たちへのヒントとするのだけど、話に追われているからなのか、事件を見せているだけで、その事件を気にさせるようになっていない。
 見た目ロリでも頭脳明晰のヴィクトリカが、その場にある様々なピース、この物語的に言うと混沌の欠片を見つけ、再構成し真実を導き出す。これがこの物語のメインのひとつなので、彼女が混沌の欠片を見つけていくのをやはり印象的に見せていくべきだろう。
 そういった中で、事件はどうなっているのか、犯人は誰なのか、という部分に興味が引かれるわけだけど、そら行けホイ来たでどんどん進んでいってしまうので、もはや事件を気にする暇もない。事件が気にならないのなら、一体何の為の事件なのやら。
 こんなふうにしてしまうのであれば、別にこのお話を3本に収めなくても良かろうと思う。事件編にもう1話分使って、どう事件が起きたのか、犯人は誰なのか、それをヴィクトリカはどう暴くのか、そういうことを気にさせてもいいだろう。何クールあるか知らないが、何せこの物語はまだ未完なのだし全部見せる必要はないのだから。まぁそういうことを考えると、シリーズ構成というのは大切な役なのだなぁと思う。

 こういう事件が起こる中で、いや、この物語的には逆でなのだけど、その事件の中にあってヴィクトリカと久城の友情もしくはそれ以上が築かれていくのもメインのひとつ。だけど、事件が気にならないのでは、ふたりがどうこうということは割とどーでもよくなってしまうのは寂しい。
 どうも3月末には待望の原作の新作が出るようで、まぁおそらくはそのPV的なこのアニメなんだろうけど、果たしてこのアニメがPV足り得ているかと言うと正直微妙である。
 もうちょっとじっくりやって、この物語の魅力を少しでも多く引き出しても良いのではないでしょうか。

 どーでもいーけど、なんかもう終わったような感想になってしまいましたな(苦笑)。

スイートプリキュア♪ 第3話  ジャジャ~ン!響は音楽嫌いニャ?

2011年02月24日 | 視聴済アニメごった煮
自分の持論と全く同じだったのでちょっとビックリした。

 そんな今回のお話は…
 今日は、学園のアイドル、王子(おうじ)先輩がピアノを弾くイケメン4人の“音楽王子隊(おんがくおうじたい)”のコンサート。
 指揮をするのは、響のお父さんの北条団(ほうじょう だん)!団は、響の学校の音楽の先生だったの!いつも明るくて、音楽の世界では天才といわれてる人なの。
 “音楽王子隊”のファンの奏は、コンサートに響を誘うの。でも、響は「私、音楽キライだし」って断っちゃう。ホントは響だって音楽が好きなはず。
 子供のころは、奏といっしょに楽しく歌を歌っていたはずなのに…。なんで響は音楽がキライになっちゃったんだろう…。
 気になる奏は響に、「なにがあったのか教えてよ」と聞いたの。でも響は話すのをイヤがって帰っちゃった!
 部屋にとじこもる響。“ピンポーン!”と家のベルが鳴ると、そこにはケーキを持った奏が来ていたの。
 響が「誰だろ?」と部屋をでようとしたら、アレ?…..部屋のドアが開かない…..どうして???響が部屋にとじこめられちゃった!
 シティホールでは、いよいよ音楽王子隊のコンサートが始まろうとしていた。ところが、そこにセイレーンが…!!
 以上公式のあらすじ。

 お話の方はこれまでも感じていたけど、今回は随分と子供っぽい感じがしたな。内容としては、響の自称音楽嫌いの紹介からその原因を教えろ教えないでケンカしつつ、発端となった響の父に真相を聞きに行くが教えてもらえず、そんな中始まったコンサートに乱入してきたセイレーン、ネガトーンとの戦闘を経て、音楽とはどういうものなのか、そして音楽嫌いになった父の一言の真相を知る。という話。
 話の流れ的には前フリがあってケンカして、その中でお互いの気持ちをぶつけ合い、戦闘を経て真相を知り大団円となる流れとしては良いのだけど、どうも中学生日記を見ているような(と言ってもまともに中学生日記を見たことはないのだが/笑)いかにもシナリオの都合で進んでいる感があって乗り切れねぇ。
 響の部屋のドアを挟んでの言い争いが特にそうで、響が原因を語るにしても突然折れた感じがするし、壊れたドアが開く件も何の理由もなく開いてしまい、さも二人の気持ちがひとつになったからのようにしているのはどうか。
 音楽嫌いの原因を頑に喋ろうとしない響というのを結構長い尺で見せていたのだから、奏はもっと足掻いて一番の親友の悩みを解決したいんだという気持ちが響に大きく伝わるような何かがあってもいいのではなかろうか。ドアの件も、都合良く開いてしまうよりかは、ふたりが協力して開かないドアを開けるという共同作業の果てであった方が、父に真相を聞きに行くきっかけとなるし、奏と一緒だから怖がって向き合わなかったその事柄に向って行けるという、プリキュアである以前に親友なんだと言うところを見せれるのではと思ったよ。
 おそらく一番見せたかったであろうその辺を、サクサクと進めて行ってしまっていたので正直拍子抜けしてしまいました。おそらくは今作のテーマなのであろう、ケンカしても友達は友達、と言うのがあるのなら、「雨降って地固まる」をもっともっと印象付けても良いのではないだろうか。
 それと、その響の家でのシーンでの奏の説得だが、彼女の台詞に響のピアノが好きでまだ聞きたいんだと言わせるのなら、それと分かるようなカットなりシーンなりがないと、奏が響に行動を起こさせる為に方便を言っているように取れなくもないし、何よりそういうものがあった方が、彼女の説得に力がつくだろうと思うと残念であった。
 全体的にも面白味という部分で欠け、おそらくここで笑わせたいのであろう所で全く笑えなかったり、上記したように妙にトントン拍子で進んでしまうというのもあって、淡々と流れて行く話を眺めていただけという印象しかないな。戦闘もモッサリとしていて大したアクションもないし、第3話でこれではこの先が心配だ。ハートキャッチプリキュア!のように、何か序盤の山場みたいなものがあれば良いのだが……。

 戦闘と言えばだ。どうも闘う理由ってのが弱いよな。
 プリキュアの使命としても、音符を取り戻さないと世界が不幸になるという漠然としたもので、今回なんかはネガトーンの不幸の調べ(?)を聴いた観客に起こったことと言えば、思考がネガティブになるくらいなものなので、別にプリキュアがなんかしなかった所で、あんまり世界は変わらないような気がするんだよなぁ。セイレーンたちも特に悪どい何かをしているわけでもなければ、今週のビックリどっきりモンスターであるネガトーンも、人々を恐怖のどん底へたたき落とすようなことをしているわけでなく、たたネガティブになる音を発しているだけだもんなぁ。やっぱ世界が滅亡しちゃうぜ!くらいの危機感がないと、プリキュアとなって闘っている意味が出て来ないな。
 そういう観点から考えて、悪役というのはそれはそれで大事なポジションなのだなぁ。ただ主役ふたりが可愛くてイチャイチャした後に変身してアクションするだけでは成り立たない。
 プリキュアがこうだから闘う、こうだから守る、こうだから助けるという確固たる理念と、その対極に位置する悪役も、その悪なりの信念と理想をもっての悪事であるからこそ、その対極のぶつかり合いがおもしろいのだと思う。幸せだ不幸だというのは随分とぼんやりとした概念なので、どこをどうとって幸せだ不幸だとするかは人それぞれだものなぁ。
 そんなぼんやりとしたものの為に、中学生の少女ふたりが、もしかしたら死ぬかもしれないというリスクを背負って闘えるとはちょっと思えない。
 だからこそ、プリキュアが闘う理由やその意思のベクトルをはっきりさせて頂きたい。
 なんか文句ばっかりになっちまいましたが、実際今回はホント良い所がなかったよ、トホホ。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「カップケーキに乗るフェアリートーンに目を輝かせるハミィ」でした。
 次回は奏のキャラクターである所のお菓子作りをクローズアップした内容らしいが……こんな調子だとこの先つらいので、上記したように近々何か大きなイベントがあってもらいたい。

魔法少女まどか☆マギカ 第6話 「こんなの絶対おかしいよ」

2011年02月23日 | 視聴済アニメごった煮
衝撃の新事実の発覚だな。

 そんな今回のお話は…
 さやかと杏子の戦闘現場に、突如現れたほむら。戦闘の仲裁に入った彼女はさやかを一撃で気絶させ、
 それを見た杏子はほむらを警戒し、その場を離脱したことにより、戦闘は終息する。
 翌日、杏子の乱入により取り逃してしまった使い魔の痕跡を探すさやかとまどか。
 戦闘の痕跡が残るその現場で、杏子との平和的な解決を提案するまどかと、命を賭けた魔法少女同士の闘いに覚悟を決めたさやか。 二人の意見は擦れ違ってしまう
 そんな二人のやりとりの一方、 ゲームセンターでは、とある目的のため、ほむらは杏子と接触するのだった。
 以上公式のあらすじ。

 お話はあらすじにあるところから、魔法少女になるという事はそういったことがなされるのか、という真実を知る。ここがメインだが、それが分かってみると色々と分かりかけてくることもあって実に興味深かった。
 杏子とさやかの衝突をなんとしても止めたいまどかは、対決の間際にさやかのソウルジェムを奪い、歩道橋の上から投げ捨ててしまう。捨てられたソウルジェムは運良くトラックの荷台に落ちて遠くへ行ってしまうと、さやかは糸の切れたマリオネットのように事切れてしまう。そのさやかは息をしていなかった。死んでいるのだ。
 突然の状況に狼狽する杏子とまどかにキュゥべぇは真実を語る。契約して魔法少女となって魔女と闘うのに、弱点だらけの人体で闘えなんて言えない。だから契約するという事は、魂をコンパクトで魔力を最大限に発揮することが出来るソウルジェムに移すことで、その身体はただの抜け殻だと言う。ソウルジェムを破壊されない限り、魔力で身体の修復はいくらでも可能。無敵の身体だと。つまり身体はリモートコントロールの人形と同じで、魔法少女の本体はソウルジェムなのである。もはやそれはヒトではない。
 お話として、その衝撃的な事実も十分なインパクトであるが、真実を語るキュゥべぇが、その事実に驚き泣くまどかや怒る杏子を全く意に解さず、なぜそんな反応をするのか全く理解できないという口調で、魂がソウルジェムになったことが素晴らしいことだというふうに喋るのも、ものすごく嫌な気持ちにさせれくれて、良い意味で気持ち悪い。
 しかし物語として、この事実が分かったことで少し見えてくるところもあるし、逆にまた疑問も浮かんでくる。
 まず、魔法少女が魔法を使えば使う程、ソウルジェムは汚れ、それを浄化する為のグリーフシードという設定だが、ソウルジェムが魂なら、魔法を使って汚れるのであらば、魔法は使ってはいけないものなんじゃないだろうか。魔法を使えば魂が汚れてしまうのだから。
 そしてその穢れを浄化、絵を見る限り移し替えているような印象だが、またはグリーフシードに穢れがたくさん溜まると魔女が孵化するというのなら、魔女は魔法少女が魔法を使い、穢れたものの成れの果てという事にはならないだろうか。そうだとするならば、魔女の発端は魔法少女という事になってしまう。
 そこでキュゥべぇだが、上記したように今回明らかになった真実に驚愕するふたりを見て、何故魂の有りどころにこだわるのか理解できないと言ったのを見ても分かるように、人の感情を意に解さず、とても合理的に魔女VS魔法少女を考えて、それ以外のことを全く考えていない。
 確かに魔女と対決するという事だけを考えれば、魂をソウルジェムに移し、身体の修復をいくらでも可能にするというシステムは、魔女退治においてキュゥべぇが言ったように便利この上ない。が、それは当人である魔法少女のことなどは一切無視していると言っていい。
 キュゥべぇにとって、そんなことよりも、魔女VS魔法少女というゲームシステムの中で、魔法少女を量産もしくはより強い魔法少女と契約することの方が大事だという事だ。
 彼がそのゲームシステムの中で、魔法少女として契約する役割をもって、それが一体何になるんだろう。彼曰く、その才能だけで巴マミや杏子を凌駕するというまどかをそのゲームシステムに組み込み、強大な力を持つ魔法少女を得て一体どうしようというのか。だがとりあえずここまで見てきて、キュゥべぇが愛や勇気や夢や希望のためにまどかの力を欲しているとは、到底思えない。

 今回明らかになったこの事実で分かったこともある。おそらくは巴マミは復活する。なぜならば彼女はソウルジェムを破壊されたわけではないからだ。
 異空間が閉じて彼女のソウルジェムが回収できなかったので、それさえ取り戻せば巴マミの復活は十分あり得ることだろう。
 しかし、魔法少女のデメリットは単純に「死」ではなく、「ヒトでなくなってしまう」ということであったか、けれどそれはベテランである杏子も知らないことあったことを考えると、そのことを知らない魔法少女がほとんどなのだろう。しかしそのことをほむらは知っているようだ。
 ほむらはまどかが魔法少女に関わりを持つことを極端に避けようとしているのを見ると、彼女はこのシステムの果てがどんなものであるのかを知っているようだ。
 それに伴って、まどかにほむらを悪くいうキュゥべぇを見るに、ほむらはそのシステムを終わらすなり壊すことを目的としているんじゃなかろうか。
 まぁほむらはともかくとしても、とりあえず、キュゥべぇの思い通りになるようなことは避けるべきことのような気がしてなりません。このシステムの先に何があってどうなるのか、まどかは魔法少女に「なってしまう」のか。
 劇中時間で2週間後だったかに「なんだかの夜(名称忘れた)」とかいうイベントがあるそうなので、おそらくはそれがターニングポイントになるのではなかろうか。
 個人的に「魔法少女にならない決意」ってのもあるんじゃないかなぁと思うんだけど、この先物語はどう進んでいくんですかね。楽しみだ。

11/02/22

2011年02月22日 | 日記?
■今日の一枚 キュアリズムさん
 (web拍手を送る)
 スイートプリキュア♪第2話Aパート戦闘を見て描く。む、難しいなー。もっと動いている感じが欲しい。
 やっぱえりかやのぞみみたく、愛がないとノって描けないなぁ。
 スイートのふたりには、もっと可愛げがあればいいと思う。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 感想が一週遅れになりつつある。
 ホントは感想より絵が描けないので遅れているのだが、まぁ、遅れているところでなんだという話でもある。
 もっとサクサクッと描く練習するべきかなー。これじゃ紙に描いていた時の方が早い。
 時間短縮の為に全部PCで描くようにしたのになー。なんか対策を講じようかしら。

インフィニット・ストラトス 第6話「ルームメイトはブロンド貴公子」

2011年02月22日 | 視聴済アニメごった煮
思わず「なにそれ?」とつぶやいてしまった(笑)。

 そんな今回のお話は…
 ドイツからの代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒが転校してきた。
 銀髪の美少女の外見とは裏腹に、いきなり一夏にビンタを食らわせ、その後も好戦的な態度のラウラ。
 彼女の一夏への憎悪の理由とは……。
 一方、ルームメイトの金髪美少年、シャルル・デュノアの秘密が、シャワールームにてついに明かされる!
 以上公式のあらすじ。

 今回のお話としては、どう見ても女の子のシャルルが野郎に女の子だとバレる、というところをメインに、野郎と教官である姉・千冬の過去から、新キャラのラウラとの因縁の一筋を見せる話である。
 割と本編に通ずるラウラとのことや織斑姉弟のことは、なかなか見ていて興味深く、過去、IS世界大会で2連覇がかかった決勝の日に野郎が誘拐され、姉・千冬は決勝を放棄し野郎を助ける。それに協力してくれたドイツ軍に恩を返すため、ドイツ軍IS部隊の教官を1年半努めたが、そこで出会ったのがラウラであった。というのが大体の流れ。
 千冬のIS操縦者としての技量に惚れていたラウラは、IS学園に緊張感が無く、生徒は皆ISをファッションかなにかと勘違いしているように見え、千冬がそんな遊びに付き合う理由はないとしている。
 彼女がそう思うのは、どうも前々回(だったっけ?)の謎の無人ISのことを何か知っており、また千冬も同様で、ISにまつわる周辺事情と、それに関わる人間模様が物語の本筋に添っていて「これはどういうことなのかな?」とか「こういうことなんだろうか?」と思わせ本筋を気にさせてくれるのは良い。
 しかし残念なのは、上記したようにそれはメインでないのだった。

 そんなわけで、今回のメインはサブタイ通りシャルルなのである。
 先に述べたようにシャルルが男装していることが野郎にバレて、案の定野郎が惚れられる、という話なのだが、この辺の惚れたはれたはやっぱり見ていてかったるいことこの上ない(笑)。
 割とどーでもいー彼女の男装の理由から、野郎が「もっと他人に甘えていいんだぜ」みたいなことを言ったら、実はシャルルは甘えん坊だったようで、まぁその設定としてはまだ良いのだが、箸を上手く使えない彼女のために野郎がフォークを持って来ようとすると、シャルルは「食べさせて」とか言い出すのだ。そして野郎は自分が「甘えていい」と言った手前、あーんして食べさせてやるのであるが、それが冒頭に書いた「なにそれ?」である。
 もう常々言っておりますが、フィクションはなにやってもいいが、それに疑問を持たせたら負けだ。そういう意味で上記「あーん」は見ていて納得できないよなぁ。そこはお前、これから3年このIS学園にいるんだから「箸を使えるようにはなっとけ」ぐらいは言ってもいいだろ。なんでそんなに甘え方が極端なんだよと思ってしまう。
 正体がバレたきっかけである、男だと思って風呂に入っているシャルルにボディソープ持っていったら女の裸を見てしまった、といういかにもなイベントをやったんだから、もうあからさまな萌えイベントは十分だろうと思うのだがなぁ。
 それと、フィクションという部分でIS専用機についてもちょっと思うところがあって、この世界の物理法則に、質量保存の法則というのがあって、まぁ例えを出すと、100kgの鉄くずをギューッとプレスし10cmの立方体にしたとしても100kgの重さは変わらないわけです。
 専用機持ちはそのISを、通常時は腕輪であったりピアスであったり指輪だったりにしているわけですが、もうお分かりかと思いますが、絶対にそれとんでもない重さだよな(笑)。
 魔法じゃないんだし、科学の発達した世界が舞台なんだったら、それがどうなっているかの説明くらいはした方が良いんじゃないだろうか。ってゆーか、そんなの気にしているのって、もしかしてオレだけなんだろうか?

 ともあれ、まぁ惚れたはれたは見ていて「もういいよ……」と思うくらい見ていてかったるいことこの上ない。さっさと分筋の方を進めていってもらいたいものだ。まぁそれはメインの女の子キャラに好きなのがいないっていうのもあるんですが。オッドアイ好きとしてはラウラに期待したい部分はあるんだけど、それもどうかなーという感じです。
 まぁそんなことより、私としては空中戦をぐりぐりやってくれた方が燃えて萌えるので、さっさと戦闘してくれないかなー。

GOSICK-ゴシック- 第6話 灰色のオオカミは同胞を呼び寄せる

2011年02月20日 | 視聴済アニメごった煮
すごいトントン拍子で進んでいっているな。

 そんな今回のお話は…
 怪談好きのアブリルは、人間の言葉を操る灰色狼の噂を一弥に話す。
 そんな中、2人は訪れていたのみの市で、ドレスデン皿の盗難事件に立ち会う。ヴィクトリカはすぐにその事件の謎を解いてみせるが、新聞に事件解決の報はない。
 その代わり、来る夏至祭に灰色狼の村へといざなう広告が載せられていた…!!
 以上公式のあらすじ。

 お話は原作GOSICKII-ゴシック・その罪は名もなき-のヴィクトリカたちが灰色狼の伝説のあるボロヴィッツ村へ着くまでで、このお話全体としては結構端折った感じでダイジェスト感を感じる。といっても128ページ分もあるところを、要所要所をとらえて上手くまとめてはある、ような気がする。
 今回としては、いつも通り話の中での盛り上がりというのはないのだけれど、とりあえずヴィクトリカというところでは印象を強く残していて、彼女のキャラクターとしての魅力、頭脳明晰で尊大で大人びていながらも、素直でない少女の可愛らしさを垣間見せる。個人的には寝ぼけたヴィクトリカが、いつも冷静に混沌の欠片を再構成する彼女とは思えない子供っぽさのギャップが愛らしかった。
 随所でそのようなヴィクトリカの愛らしさを見せていたし、そういった中で、自分のルーツであるコルデリア・ギャロの無実の罪を晴らすというヴィクトリカの目的は、その愛らしさから一転、彼女のその可愛らしさとは違った側面を印象的に見せている。
 これからのボロヴィッツを舞台とする話は、ヴィクトリカのルーツをたどる話でもあるし、また上記に挙げた点もあって、ヴィクトリカという人物を見せていこうとしているのが伝わる。アニメ1本分で何を見せたいのかが明確になっているのは良かったと思います。

 とはいえ、感想としてはそれくらいしか無く、どうもこのアニメは花がないと言いますか、パッとしないのである。
 まぁ原作のある物語なので、好き勝手できない部分というのはあるわけだけど、見ていて話を追っかけているだけのように見えて、同じ原作付きでも「涼宮ハルヒの憂鬱」は上手くやったことを思うと、もうちょっと何かあっても良いような気がします。キャストなんざ秘密にしたって広告効果などさほどないのだよ。

 そんなわけで、今回の印象としましては、「なんかヴィクトリカを推しているな」と感じたくらいで、その他に印象が残っていない。
 せめてお話の興味を次回へ引っぱるくらいのことはしてほしい。

スイートプリキュア♪ 第2話  ガガ~ン!早くもプリキュア解散の危機ニャ!

2011年02月19日 | 視聴済アニメごった煮
なんかもうひと味足りない気がするな。

 そんな今回のお話は…
 キュアメロディに変身した響とキュアリズムに変身した奏。
 どうしたらいいのか分からないけど、はやく怪物を止めなきゃ!ふたりは、怪物ネガトーンを左右からはさみうち!
 …ところが、ネガトーンにかわされて、ふたりが正面からぶつかっちゃった!
 「いった~い!」声だけはバッチリそろったけど、ふたりの息はぜんぜん合わない…。プリキュアの変身も解けてしまったわ。
 ふたりは、「どっちが悪かったか?」でまたケンカ!!
 「プリキュアになれたのはうれしいけど、私…辞退させていただきます。」そう言って、奏は帰っちゃうの。
 なぜふたりはケンカばっかりなの?ふたりのケンカのきっかけは、中学の入学式の日あの出来事…。
 ケンカしたままのふたりの前に、またセイレーンとトリオ・ザ・マイナーがあらわれた!このままで、響と奏は、プリキュアに変身できるの?
 以上公式のあらすじ。

 話としては、響と奏のケンカのきっかけとなる出来事を紹介し、その後それが誤解と分かり仲直りし、プリキュアとしてのスタートを切った。という内容。
 正直、ケンカのきっかけとなる出来事、中学の入学式の日に待ち合わせたけど来なかったというのは、どうせ他にも同じようなところがあるんだろうと思ったし、学校の裏門(?)ならいくら何でもここに至るまでに気付くだろうと思って乗り切れなかったが、誤解からケンカ状態であったふたりが、第1話でもそうだったように、お互い仲直りするきっかけを探りつつ、またその誤解から上手く噛み合ない様子は見ていてなかなかおもしろかった。
 留めてとしいと思いながらもプリキュアを辞めると言い出す奏。その留める理由を自らの言葉でフイにしてしまう響。本来はどちらもお互いが思うことをしっかりと思ってはいるのだが、入学式の日の出来事が引っ掛かってふたりの歯車は上手く噛み合ない。
 待ち合わせに来なかったことなどは、ちょっと話をすればすぐに解決するようなことではあるのだが、それまでは一番の親友だったふたりには、そのほんのちょっとが大事だったのだ。
 時計の歯車がほんのちょっと欠けただけで、正確に時を刻むことが出来なくなるように、ふたりの心もほんの少しの歪みがその友情を狂わせる。そしてその歪みは時間が経つにつれ、次第に大きくなっていくのだ。
 お互いを気にしつつも、まるでボタンをかけ違えたかのようなチグハグなふたりの様子をよく描いていたし、それでもケンカしつつもふたりはお互いを気にしていることを分かりやすく示し、「ほんのちょっとのことなのになぁ」と見ている人に思わせるようにしてあるのも上手く作ってある。
 そんなふたりの仲直りするきっかけが、小動物のプリキュアになって幸せの楽譜の音符を取り戻さないと世界が不幸になってしまうという漠然とした説明からではなく、同じ境遇の幼い子供に自分達を重ね合わせて誤解を解き仲直りすると共に、プリキュアとなって闘う理由が、なんだかいまいちよく分からない「世界が不幸になる」ではなく、誰かを助けたいという気持ちからきているのも、ただなんとなく悪いヤツはぶっ飛ばすではないのが良い。
 また誤解が解け、気持ちがひとつになったふたりが変身師、もはや伝統となった手を繋いでプリキュアとして力を発揮するのが、シリーズを全て視聴している身としてはたまらなく、重なる手と手を印象付けて、Aパートの戦闘で全く噛み合なかったふたりではないことを示している点も強く印象に残った。

 と、良いことばっかり書いてきましたが冒頭に述べた通り、なんか物足りないような感じはあって、インパクトというところでは少し弱いように思った。
 上記したケンカの理由という点もあるし、変身バンクも妙におとなしく感じるし、戦闘でもせっかく誤解が解け二人の気持ちがひとつになったのだから、もっと連係した攻撃があってもいいだろう。
 Aパートのプリキュアとは全然違うんだぜというところを派手に描いて、響と奏の本来の絆の深さとパートナーシップ、そしてプリキュアの強さを示してほしかったように思います。
 もっと細かいことを言えば、第1話で変身する際に小動物が「レッツプレイ!プリキュアモジュレイション!と叫ぶニャ!」と言わせたのであらば、決め技を出す際にもそういうことを言ってほしかった。なんで知りもしないことをコイツらは何の説明も無くやってしまって疑問に思わないのだろうと思ってしまったのですが、やっぱり見ていてそういった疑問を持たせるのは物語としては良くないだろう。まぁメインターゲット的にはなんの違和感もないのかもしれませんが(笑)。

 ともあれ前回予想していた通り、あっさり2話で仲直りしてしまったのはちと寂しくはありますが、今シリーズは「友達」や「友情」というところをテーマにしているように見受けられるので、その内またケンカイベントが発生しそうな感じではあるので、8話あたりに期待していよう。
 初代プリキュアのように、途中で大化けする可能性を私は信じたい。

今週のまたみてね
 イエーイ!どうやら今シリーズは毎回変わるみたいだゼ!と、いうわけで、今回のまたみてねは「歌うハミィと奏に顔をしかめる響」でした。

フラクタル EPISODE04 出発

2011年02月18日 | 視聴済アニメごった煮
謎は深まるばかりだなぁ。

 そんな今回のお話は…
 星祭り会場に突然現れたフリュネ。スンダは襲撃を諦め、「世界の鍵」・フリュネを僧院側から誘拐する。
 それにより僧院から指名手配されてしまったグラニッツ一家は、フリュネを連れて村から離れる決断をする。
 フリュネとの再会を喜ぶクレイン。もともとはフリュネの物だとネッサを返そうとするがフリュネはそれを拒絶してしまう。自分は嫌われているから……と。
 そんなクレインに腹を立てるネッサ。フリュネの事が気になるクレインはネッサよりもフリュネを優先してしまって……。
 以上公式のあらすじ。

 お話の印象としては、やっと始まったという感じで、フリュネと再会し僧院から追われ、結果、指名手配されたグラニッツ一家と行動を共にすることとなる。何となくこの辺は、忘念のザムとかエウレカ7を思い起こされる。
 まぁそれはいいとして、とりあえずの一番の鍵である人物「フリュネ」と合流し、サブタイ通り一緒に「出発」したわけだから、物語としては上記したようにやっと始まったという感じで、これからどうなるかを期待させてくれる。
 今回のお話としては、そこへ至るまでという事になるが、これまでにフリュネって何者なの?とか、ネッサって?ロスとプレミアム運動って?僧院って?フラクタルって?と、視聴者の同調役のクレインに投げつけ、その様々な疑問の真相を知っているであろうフリュネが再登場したことで、知りたいという(劇中的にはクレインがフリュネから聞きたい)という欲求を起こさせる上手い脚本だ。
 基本的に、主役であるクレインは何も知らないが、その周りのキーとなる人物、フリュネやスンダ、そして僧院の者たちはクレインが知らないことを知った上で喋っており、クレインはもちろん、同調役である彼と同様に何も知らない我々は、彼らが言っていることやっていることがさっぱり分からない。分からないからこそ知りたくなるもので、しかも、自分の周りはそれが分かるような気がするようなことを口にするので、もうちょっと突っ込めば分かるかもしれないという、知りたいという欲求を上手くついて興味を引っぱっているのだから上手く作ってあると言える。
 でもそれはさりげなく、クレイン以外が知ったふうな口をきくような至ってあからさまではなく、クレインは巻き込まれているのであって、蚊帳の外状態なのは当然のことだから、分からないのは当たり前なのだ。
 例を出しますと、カンダム00なんかはあからさまで、ガンダムマイスターとかになんか知っているであろう人物が意味深なことを言ったり、重要人物っぽい人がひとりで窓の外を見ながら知ったふうなことをひとりごちたりして、それが癇に障ったのだけれど、こちらフリュネとクレインが再会して話をしても、知っているフリュネは知った上で話すものだから、知らないクレインは彼女の行動が理解できない。
 それは見ている我々も同じで、気になるあの娘にやっと会えて事情を聞こうと思ったらひっぱたかれる。「なんで?どうして?」と思うのは当然で、そりゃバイクで走り去ろうとする彼女を追いかけるというものだ。つまりは、他の奴らはともかく、同跳躍クレインのことは我々は重々承知であるので、彼の気持ちを共有して分かる。という事が大事なのだ。
 主役の行動がよく分からんというアニメもある昨今、主役に感情移入できるように作ってあるのだから感心する。だからこそ続きが気になるというもので、彼と一緒に劇中世界の謎を知っていく、また自分の分身たる彼がこれからどうなっていくのかを楽しみにできる、というものだ。

 今回としましては、やっぱりフリュネが印象に残った。
 ネッサを残し姿を消した彼女と再会し、「天空の城ラピュタ」のシータとパズーのようになるのかと思いきや、ひっぱたくは自ら残していったネッサを起こしたこと起こるわ、データを勝手に見たことに浅ましいと言われるはで散々である。
 これも上記知った上での行動なので、クレイン同様に自ら姿を消し自ら残していってなんでそうなる?と思ってしまうし、淡い期待を裏切られたこともあって、彼女という人物を強く印象に残していると共に、ヒロインであるフリュネにある背景を知りたくなる。
 また、フリュネが持っていたにも関わらず、ネッサは彼女のことを知らないし、フリュネは自分はネッサに嫌われているという。そしてフリュネはネッサに触れないのだ。つまりフリュネはネッサに良い感情を持っていないという事になる。
 それなのにどうして彼女はネッサを持ち出したのか、また僧院の巫女でありながら何故フラクタルの崩壊を望むのか、それでいながら星祭りでアップデートを再び始めるようにしたのは何故なのか。
 とにもかくにも分からないことばかりな彼女は、この物語の一番の鍵となる人物として、また、クレインとの関係がどうなっていくかという事も含めて、とても強くフリュネという人物を印象付けている。
 彼女が何を知りどのような役割を持っているのかが分かる時が楽しみだ。

 そういえば、今回ほんの少しだけ分かったことがあって、フリュネはなっ差がはいったデータを開ける者がいるとは思わなかったと言った。つまり彼女はネッサを表には出したくなかったということだ。
 それが何を意味し、今ここにネッサがいることでどうなっていくか、今後が楽しみで仕方がない。