うひー、残酷だなぁ。
そんな今回のお話は…
魔法少女となった自分の体の真実を知ったさやか。
戦いの運命と受け入れてまで叶えた願いと、その代償の大きさの間で揺れてしまう。
そんな自宅でふさぎこむさやかの元に現れたのは、敵対していたはずの佐倉杏子。
彼女はさやかを外へと連れ出し、とある廃墟の教会へと誘う。
そこで杏子の口から語られたのは、自身が魔法少女となった理由。
果たして彼女の新意とは――
以上公式のあらすじ。……「真意」、ですよねぇ。たぶん。
お話としましては、前回での魔法少女のシステムのことを知ったさやかの心が悩み、揺れ、壊れていく様子を描いていて見ていてつらい。
魔法少女となりはしたがヒトではなくなった、そんな事実にショックを受け学校を休み部屋でうずくまるさやかを杏子が誘い出し、自分が魔法少女になった経緯を語る。
その経緯から見ても、本当は杏子も唯我独尊的な人物ではなく、家族の為にと思って魔法少女となったことで自分の周囲が壊れてしまった為、もう誰かの為に魔法は使わないとし、それなら全て自己責任でまた気持ちが楽であるからさやかもそうすべきだと語る。
もともと家族の為に魔法少女になった杏子である。そんな彼女にとっても今のさやかを見ているのはつらく、また同じ魔法少女ということもあって、痛みを共有する者同士として、こういう生き方の方がまた楽だぞとアドバイスした。まぁそれは孤独な闘いを強いられる魔法少女として仲間が欲しかったという打算もあったのかもしれないが。
しかし、さやかの決意は変わらず、それでも後悔はないと自ら言い聞かせるかのように言うのだが、ここでそう彼女にもう一度決意させておくのが後々活きてくる辺りの脚本が上手い。
その後、学校へ行くとさやかが魔法少女になるのと引き換えに救った男の子が登校してくる。しかし狭山は自らのことがあって遠くから見ることしか出来ない。
そんな中、前々回彼女が救ったクラスメイトであり友人から相談を持ちかけられ、自分はその男の子のことが好きなので告白しようと思うが、あなたはどうするのか?と。
それでさやかの心は揺らいでしまう。彼に自分の気持ちを伝えて上手くいったとしても、抱きしめられてもキスされても、それは抜け殻、本当の自分ではないのである。それなのに好きだなんてとても言えない。しかし意中の君をとられたくはない。初めてさやかは後悔し、出掛けた魔女退治でワザと自らの身体を痛めつけ、そして魔女を笑いながら無惨に殺す。もうさやかには「魔女を退治する」役割以外無くなってしまったのだ。
と、このように、魔法少女になったことによって、さやかに起こる残酷な運命とその残酷さに壊れていくさやかの心を見せているわけだけど、何が残酷かって言うと、真綿で首を絞めていくようなのが見ていて何よりつらい。何かでズバッとくるよりじわじわとやられる方が嫌なもので、せっかく得た力で救ったふたりがさやかを苦しめるのだ。
もちろんそのふたりはさやかの今の状況など知る由もないので仕方ないことなのだけど、当のさやかにとってはもうそれを受け入れるしかない。
まぁ身体が抜け殻だと言っても、それはそれで割り切ってしまえばいいとも思えるが、やはりそれは大人の考え方であろう。14歳の少女はそうもいくまい。
この世界に存在して、人と人の繋がりがある以上、誰かに傷つけられることは当然あるわけだけど、魔法少女となったところでそれが回避できるわけでもなく、むしろ魔法少女になってしまったことでよりダメージがでかい。なぜなら人から魔法少女になるという事は前回分かったように割が合わないからだ。
魔法少女にあるメリットとといえば、魔女との闘いで若干有利である、という事くらいなものである。それで後悔するなという方が無理な話だ。
そりゃさやかも壊れるというもので、また最初にその決意は変わらない、後悔はないとさせて持ち上げておいて落とすのだから、正直見ていてつらかった。
また、経緯を知っているまどかは何もすることが出来ないし、むしろこんなになるくらいだったなら真相を知らない方がよかったかもしれず、まどかとしても色々とつらいが、まどかが一番つらいのはさやかの痛みを完全に分かってやれないことだろう。なぜならまどかは魔法少女ではないのだから。
物語はどんどん鬱な方向へ向かっていっているんだけど、これからどうなっていくか想像もつきませんな。これを最終的にどう折り畳むというのだろう。
そしてタイトルが「魔法少女まどか☆マギカ」なのに、未だに魔法少女にならないまどかは魔法少女になるのかならないのか。色々と今後の展開が楽しみだなぁ。
でも全体的にこの物語は暗くて陰鬱だよねぇ。見ていてつらいよ……。おもしろいけど(笑)。
そんな今回のお話は…
魔法少女となった自分の体の真実を知ったさやか。
戦いの運命と受け入れてまで叶えた願いと、その代償の大きさの間で揺れてしまう。
そんな自宅でふさぎこむさやかの元に現れたのは、敵対していたはずの佐倉杏子。
彼女はさやかを外へと連れ出し、とある廃墟の教会へと誘う。
そこで杏子の口から語られたのは、自身が魔法少女となった理由。
果たして彼女の新意とは――
以上公式のあらすじ。……「真意」、ですよねぇ。たぶん。
お話としましては、前回での魔法少女のシステムのことを知ったさやかの心が悩み、揺れ、壊れていく様子を描いていて見ていてつらい。
魔法少女となりはしたがヒトではなくなった、そんな事実にショックを受け学校を休み部屋でうずくまるさやかを杏子が誘い出し、自分が魔法少女になった経緯を語る。
その経緯から見ても、本当は杏子も唯我独尊的な人物ではなく、家族の為にと思って魔法少女となったことで自分の周囲が壊れてしまった為、もう誰かの為に魔法は使わないとし、それなら全て自己責任でまた気持ちが楽であるからさやかもそうすべきだと語る。
もともと家族の為に魔法少女になった杏子である。そんな彼女にとっても今のさやかを見ているのはつらく、また同じ魔法少女ということもあって、痛みを共有する者同士として、こういう生き方の方がまた楽だぞとアドバイスした。まぁそれは孤独な闘いを強いられる魔法少女として仲間が欲しかったという打算もあったのかもしれないが。
しかし、さやかの決意は変わらず、それでも後悔はないと自ら言い聞かせるかのように言うのだが、ここでそう彼女にもう一度決意させておくのが後々活きてくる辺りの脚本が上手い。
その後、学校へ行くとさやかが魔法少女になるのと引き換えに救った男の子が登校してくる。しかし狭山は自らのことがあって遠くから見ることしか出来ない。
そんな中、前々回彼女が救ったクラスメイトであり友人から相談を持ちかけられ、自分はその男の子のことが好きなので告白しようと思うが、あなたはどうするのか?と。
それでさやかの心は揺らいでしまう。彼に自分の気持ちを伝えて上手くいったとしても、抱きしめられてもキスされても、それは抜け殻、本当の自分ではないのである。それなのに好きだなんてとても言えない。しかし意中の君をとられたくはない。初めてさやかは後悔し、出掛けた魔女退治でワザと自らの身体を痛めつけ、そして魔女を笑いながら無惨に殺す。もうさやかには「魔女を退治する」役割以外無くなってしまったのだ。
と、このように、魔法少女になったことによって、さやかに起こる残酷な運命とその残酷さに壊れていくさやかの心を見せているわけだけど、何が残酷かって言うと、真綿で首を絞めていくようなのが見ていて何よりつらい。何かでズバッとくるよりじわじわとやられる方が嫌なもので、せっかく得た力で救ったふたりがさやかを苦しめるのだ。
もちろんそのふたりはさやかの今の状況など知る由もないので仕方ないことなのだけど、当のさやかにとってはもうそれを受け入れるしかない。
まぁ身体が抜け殻だと言っても、それはそれで割り切ってしまえばいいとも思えるが、やはりそれは大人の考え方であろう。14歳の少女はそうもいくまい。
この世界に存在して、人と人の繋がりがある以上、誰かに傷つけられることは当然あるわけだけど、魔法少女となったところでそれが回避できるわけでもなく、むしろ魔法少女になってしまったことでよりダメージがでかい。なぜなら人から魔法少女になるという事は前回分かったように割が合わないからだ。
魔法少女にあるメリットとといえば、魔女との闘いで若干有利である、という事くらいなものである。それで後悔するなという方が無理な話だ。
そりゃさやかも壊れるというもので、また最初にその決意は変わらない、後悔はないとさせて持ち上げておいて落とすのだから、正直見ていてつらかった。
また、経緯を知っているまどかは何もすることが出来ないし、むしろこんなになるくらいだったなら真相を知らない方がよかったかもしれず、まどかとしても色々とつらいが、まどかが一番つらいのはさやかの痛みを完全に分かってやれないことだろう。なぜならまどかは魔法少女ではないのだから。
物語はどんどん鬱な方向へ向かっていっているんだけど、これからどうなっていくか想像もつきませんな。これを最終的にどう折り畳むというのだろう。
そしてタイトルが「魔法少女まどか☆マギカ」なのに、未だに魔法少女にならないまどかは魔法少女になるのかならないのか。色々と今後の展開が楽しみだなぁ。
でも全体的にこの物語は暗くて陰鬱だよねぇ。見ていてつらいよ……。おもしろいけど(笑)。