十一月歌舞伎座第一部を観てきた。
猿之助の「蜘蛛の糸宿直噺」
今月から筋書も販売再開、座席も一階二階の桟敷席を(一枡一席で)販売している。やっぱり一階の桟敷にお客が入ってないのは寂しかったから、それだけでもちょっと賑々しい景色になっていたし、猿之助の変化もので、五役早替りで踊ってみせるという「おもしろそう!」と思える演目のせいもあるのか、けっこう入っている。
一席おきでもお客さんいっぱい入ってるのはいいね!
蜘蛛の妖怪と源頼光の舞踊劇で、猿之助得意の早替りで、太鼓持ちや禿、傾城と次々に役を変えて出てきて踊る。登場も退場も、狐忠信みたいに欄間からクルリン!と出たり、壁の一部にバッと飛び込んだりして、いろいろ見せ場にしていて楽しい。
中村隼人くんの頼光は、いかにももののけに憑りつかれそうなタイプね。
猿弥さん、笑三郎さん、笑也さんと猿之助の一座に中村福之助くんが加わっている。
常磐津と長唄を両側に分けて、掛け合いの演奏という贅沢な舞台で、蜘蛛の糸がびゃーっ!びゃーっ!と投げかけられるし、テンポよく華やか。
幕切れは上からもざーっと蜘蛛の糸が吊り下ろされる派手な演出で、「ああ、楽しかった!」と見終わった。
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