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映画「ばるぼら」の感想

2020-11-25 20:58:47 | 見る
吉祥寺アップリンクで映画「ばるぼら」を見てきた。11月23日朝一番の回で、けっこう入ってたと思う。
手塚治虫の漫画を、息子の手塚真監督が映画化した。
売れっ子の人気作家(稲垣吾郎)が出会った不思議な女ばるぼら(二階堂ふみ)に溺れて破滅していく物語で、予告や前評判から、さぞ難解な作品なのだろうと思って行ったのだが、そうではなかった。
妄想する作家の世界と現実の世界が入り混じったりするが、わけがわからないということはなくて、見終わった私の感想は「おもしろかった!」
途中からホラーみたいになっていって、これはどうなっちゃうの?とドキドキした。

作家役の基本設定としては異常性欲となっているが、ゴローちゃんはあんまりそういう感じはない。あまりに自然で、ゴローちゃんてこういう生活をしてるの?と思ってしまいそう。女に囲まれてるの、違和感ない人だし。
セックスシーンが多いし、猥雑な風景も、残酷(なのかな?)なシーンも、裸も多いのに、とてもきれい。
ゴローちゃんに「肉感」がまるでない、肉感ゼロなので、裸の絡みもきれいなのである。
二階堂ふみは、以前、大杉漣とやった映画でも、作家を翻弄する金魚の役で、きれいな体だなぁと思った。今回、ほんとうに彼女のきれいな裸が映像を成立させている。

渡辺えりがばるぼらの母(母がいるのだ!)で、ホラーみたいな部分を担っている。存在感ありあり。(文字どおりの存在感)(最初は特殊メイクでという話だったのが、えりさんが扮装したのを見た手塚監督が、そのままいきましょうと言ったのだそうだ)
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