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利休にたずねよ

2013-08-22 18:37:06 | 読む
山本兼一「利休にたずねよ」PHP文芸文庫   

映画はどうなんでしょう、見てないんだけど、
この小説の作りをそのままは至難の技のような。
非常に凝ったつくりなんですね、この小説。
最初の章が利休70歳、切腹を仰せつかった時点から始まっていて、
一章ごとに、時がさかのぼっていく。
一章ごとに、語り手が変わる。
周囲の人が見た利休の姿を、
彼が生涯抱き締めていたものは何だったのか?というのを追いながら、
時を逆にたどっていく。

大変、おもしろうございました。

文庫の解説を宮部みゆきが書いていて、
題名の「利休にたずねよ」とは何を尋ねよということなのか、
自分はこう思うと書いてるんだけど、
利休に尋ねるのは、美について、じゃないの?
利休の心にあったのは、結局、「その女」そのものでさえない感じですもん。
コメント
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