よむよま

よむ・よまない、それから。

ソフィー

2013-08-03 18:21:33 | 読む
ガイ・バート「ソフィー」創元推理文庫

いきなり緊迫した場面から始まって、まずびっくりしました。
ミステリーはミステリーなんだけど、
謎解きが遠いわー。

題名のソフィーは姉の名。、弟マシューと、ほとんど二人だけの幼年期。
父親は仕事で不在、母親は引きこもりで子供の世話をしない。
イギリスの田舎の家で、周囲には廃坑や廃屋、
ふたりは自分たちだけの秘密の隠れ家を作って過ごす。

現在の緊迫した状況の場面と、
そこでマシューが語る、こども時代の姉弟の生活の話が交互に描かれる。
こども自体の持つ怖さもあって、秘密めかしたさまざまなことが、
どれも怖い味付けになってる。

最後には謎が解けるのだろうと思って読んでいくと、
解けるというか、ひっくりかえるというか、
部分的にひっくり返って、謎が増えちゃうところもあって、混乱。
秘密を露わにするはずの暗号日記のほのめかしも、
わかるところとわからないままのところがあり。

読後感は、
「えーっ、どーゆーこと?」
混乱。
コメント
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