よむよま

よむ・よまない、それから。

瀧夜叉姫

2008-11-21 22:21:49 | 見る
「陰陽師 瀧夜叉姫」夢枕獏
ひさしぶりに陰陽師を読んだ。
怖かったァ、これ。気持ち悪いし。
怖くて気持ち悪いので、一生懸命に読むのである、さっさと終わろうとして。

瀧夜叉姫という題名なのに、後半まで将門の娘のことだと気づかず。
そういえば歌舞伎に出てくるんでした。
死んだ将門を蘇らせ、再び都を狙おうと暗躍する藤原純友。
純友のかけた業によって将門は悪鬼のようになっていたのが、
最後の最後にもとの、武士らしい武士・将門に戻って死ぬ。
この最後のシーンで救われた。
我に帰った将門が、叫ぶ純友を抱きすくめ、
そのまま炎の中に入っていって、我が身もろともに死なせるの。
将門は純朴な関東武者だという設定なのが、ほっとしたし、カッコよかった。

慎吾くんがやったらいい。最後のところまではすごく怖いのよ。
くろがねのような体、凄まじく大きく怖ろしい異形の者。
でも、最後は、自分を犠牲にしてすべてを救おうとする荒武者の姿を見せるの。

今日の歩数計:5,073歩
コメント
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