ミドルメディアの行く末:この時代の編集を考える。

2010年08月08日 | 誰が日本の広告を変えていくのか
代表的ミドルメディアのサイズについて。
gigazineって、結構大きいのですねぇ。

2010年6月1日 ~2010年6月30日 VR-interactive


さて、ミドルメディアとは、「マスメディアと、インターネットの掲示板やブログ・口コミといった個人メディアの中間にあるメディアのこと](wikipedia)とあり、藤代裕之(別名:ガ島通信氏)が定義したものであります。

当の「ガ島通信」blogには、ミドルメディアは2種類あるとされています。
  • プラットフォーム提供型(ユーザーが参加して記事やサイトのランキング、重要度などを評価していく。ソーシャルブックマークやソーシャルニュースなど)
  • 編集型(編集者が情報をさがし、価値があると判断した情報をユーザーに紹介する。J-CASTニュースやまとめサイトなど)
    また、つづけて藤代氏は
    「今後も広く使われるようであれば、ターゲットや利用者数などで、もう少し定義をしたほうがよいのかもしれません」とも書かれておりますので、変わっていくかもしれませんが、一応上記の定義の中で筆を進めます。

    次に、今回は、主に「編集型」に分けられるミドルメディアを通じて、今の時代の"編集"ということを考えてみます。

    インターネット時代になって、メディアの数が爆発したのですが、一次情報はblogを代表とするCGM、国内外マスメディア、そして、今や記者クラブにこだわらない広報活動の広がりで、直接取材の機会も増えています。そして、編集とは、あふれかえる一次情報を読者へ向けてただ単に整理整頓する事では無くなりつつあります。

    それは既にgoogleの仕事になりつつあるように思えます。2010年の現在、googleオーガニック検索において、私の検索履歴を反映させたものになっています。iGoogleを使ったニュースやblogブラウズのユーザー行動傾向を貯めているようには、現在は見えませんがいつ、カスタマイズされたもになっても不思議ではありません。

    この時代の編集とは、情報海を俯瞰して価値あるコンテクストを見つけ出し、一次情報を紡いで、一本の言説に仕立て上げることだといえるのではないでしょうか。

    そして、この「コンテクストを見つけ出す」という知的作業がこれからの編集型メディアの最重要なポイントであり、ネット上に散らばった情報を一次情報の多くにしているミドルメディアにとっては、まさに「生命線」ともいえるのではないでしょうか。

    そして、その知的作業の司令塔が編集長です。さらに、編集長のコンテストをライターたちがどこまで共有出来るかが、組織体をとっているミドルメディアの勝負どころだと思うのです。