ニューヨーク・タイムズ有料化で思うこと

2010年01月22日 | 誰が日本の広告を変えていくのか
「新聞産業は10年前大きな間違いをしでかした。ネットは無料であるという虚偽の前提を受け入れてしまったのだ」。

無料になったのは、ディストリビューション(流通経費)であって、コンテンツが無料になったのではなく、自ら「無料にしてしまった。」のであるな。

もう、こうなってしまった上には、「無料のものを有料にする」ではなく、「いままで出していなかったコンテンツを新たに有料でネットに出して行く。」というモデルなら、ある程度勝算があるかもしれない。

残る課題は、ネットオリジンのコンテンツ生成方法と、新聞オリジンのコンテンツ生成方法との経費の差を埋め合わせるだけの価値が創造できて、それを読者に認めてもらえるかだと思う。
同時に、マス-ミドル-CGMの三層構造を消化して事業モデルを作れれば、成功だろう。

日本経済新聞社は、日経テレコンという優れたる有料課金webサービスがあるのだから、そのサブセットとして電子新聞を事業展開するという選択肢もあったはずなのだけど(当然検討していたはずだが)。

以降はNDAである。

blog"DON"のエントリーを参考にさせていただきました。