山路王子神社(一壺王子):和歌山県海南市下津町:熊野古道

2007年11月25日 | 人生は旅である。
すばらしい銀杏の紅葉を見つけましたので写真を上げます。

こちらは、熊野古道沿いに在する神社群である「九十九王子」の一つ、一壺王子です。(海南市)
このあたりです
鳥居前の説明看板によると

藤原定家(ていか)が後鳥羽上皇の参詣に随行したときの日記に「一壺王子」、藤原頼資(よりすけ)が修明門院(しゅうれいもんいん)の参詣に随行した日記に「一坪王子」とみえるのが、この王子社です。
また、頼資が後鳥羽上皇と修明門院の両院御幸(りょういんごこう)に随行した、建保五年(1217)の日記によれば、10月4日、この「一壺」に小屋形が作られ、両院は昼食をとっています。この王子社は、江戸時代には、市坪(一坪)王子、山路王子社あるいは沓掛王子社と呼ばれています。
ここから、蕉坂峠に向かう急坂となるため、山路・沓掛などと呼ばれたのでしょう。また、江戸時代には、この王子社は市坪・大窪・沓掛三か村の産土神でした。そのため明治時代以降も神社として残り、沓掛村の里神八王子社等を合祀しています。
現在は山路王子神社となっていますが、かつては安養寺という別当寺があり、鐘楼がその名残をとどめています。毎年十月十日の秋祭りに奉納される相撲は「泣き相撲」ともいわれ、小児の健康を願うもので、県の文化財に指定されています。

山間の細い川沿いの集落に一際黄色くそびえる銀杏の木。もうすぐやってくる冬じたくを急いているいるようにも感じられます。

あなたは、どんな秋を過ごされていますか?