MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『見えない目撃者』

2020-01-12 00:45:15 | goo映画レビュー

原題:『見えない目撃者』
監督:森淳一
脚本:森淳一/藤井清美
撮影:高木風太
出演:吉岡里帆/高杉真宙/大倉孝二/浅香航大/國村隼/渡辺大知/松田美由紀/田口トモロヲ
2019年/日本

主人公の優秀さの是非について

 舞台設定は2018年の12月。主人公で26歳の浜中なつめは3年前に優秀な成績で警察学校を卒業したのだが、その直後に自身が運転していた車で事故を起こして同乗していた弟の大樹を亡くしてしまい自身も視力を失ってしまう。
 作品の性格上、詳細は控えるが、ストーリーの規模に演出が追い付いていけていないという印象を持った。例えば、誘拐される女性がすぐに殺されない理由が明確にならず、犯人となつめの攻防もちぐはぐな感じなのである。そもそもなつめが事故を起こした原因は大樹が車の中に落としたティアベルをなつめが運転をしながら拾おうとしたことなのだが、警察学校を卒業したばかりのなつめが車を停めずに物を拾おうとすることに違和感が残ってしまう。盲目ながらも犯人と対峙するにはなつめは優秀でなければならないのだが、その優秀さが裏目に出てしまっているのである。


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