
三日目の朝は 雨の音で目が覚めました。
本当なら4時30分起床、45分ご来光。そして出発、というスケジュールでしたが残念ながらご来光を見ることはできませんでした。
講師の先生から雨具の準備をするように言われ、みんなでレインスーツを着ました。
そして雨の中、下山開始。
しかし、砂埃がひどい下山道なのですが雨のおかげで砂埃はまったくありませんでした。 それに雨、といってもどしゃぶりではないので歩くにはほとんど困りませんでした。

写真では分かりづらいかもしれませんが 下山道はズルズル足がすべっていくような砂礫の道が延々と続いています。
でも、私とあっちゃんは先月 宝永山でこんな道には慣れていたので 楽しくズンズン進んでいくことができました。
ガイドさんからも「下り方、上手ですね。」と褒めていただきました。
いえいえ・・・高山病が嫌なので早く下りたかっただけです。
ガイドさんには「『富士山に登り隊』ではなく『富士山からとっとと下り隊』なんです。」と言ったら大笑いされちゃいました。
高山病は下山したら治る、と聞いていましたが たしかに六合目くらいになったら 吐き気は完全に止まりました。
私にとっては 楽しい下山道でしたが 下山道が苦手な方は多いようで ガイドさんが「下山道が好きな人?」と言われ「ハイっ」と手を挙げたのは20人中3人。
あとの方にとっては歩きにくい道のようでした。
ある方は膝をやられてしまい ガイドさんにテーピングをしてもらっていました。
富士山はとにかく登りも下りも長いです。 歩くのが難しい道というより距離が長くて大変な山だと思いました。
五合目に到着し、ガイドさんにお礼を言ってお別れしました。
バスの出発まで少し時間があったので五合目をお散歩しました。
ガイドさんから教えていただいたのですが 五合目にある神社の境内にマサカリを模したものが置いてあり これを力自慢の人たちが持ち上げようとするが動かせないそうです。
しかし、今まで動かしたことがある人がふたりいたそうです。
それが力道山さんと白鵬さんだそうです。

私も持ち上げてみましたが 勿論動きませんでした

そして バスが出発の時間になったので 下山してきました。
帰りは 川口湖にある温泉へ行き、入浴。 そして打ち上げ会。

『富士山に登り隊』全6回すべて参加した人たちの表彰がありました。

私たちは先月はこちらをパスし宝永山に行ったので5回のみの参加になります。


自分へのご褒美は山頂で買った日付入りのバッヂ。










たいした登山経験もないのに「富士山に登りたい!」・・・・そんな夢のようなことを思いついたのは6年以上前になります。
初めて富士山を見た時、その大きさに圧倒され、それ以来富士山は憧れの山でした。 自宅のベランダから見える富士山を見ながらいつかはきっと・・・と思い続けていました。
行動に移し始めたのは5年前からです。
こちらのブログにも 今までの経過を残しています。
実際に登りたい、と行動を起こした時、私は富士山に登るためには「体力」「気力」「お金」「装備」「時間」だと書きました。
でも、それだけではありませんでした。 「ご縁」と「家族の協力」・・・・これがなくては登山は無理でした。
快く送り出してくれた家族、一緒に登ってくれたあっちゃん、講師の先生方、添乗員さんたち、みなさんに心から感謝します。
ただただ日本一高い場所に行ってみたい、という思いだけでの行動でした。
私は完全にインドア派で ジャズ音楽を流しながらベッドに寝転んで推理小説を読みながらコーラを飲むのがなにより幸せ、という人間です。
夢を叶えたので もうこれで難行苦行の登山はおしまい・・・・のはずですが・・・・
あっちゃんから「せっかく装備を揃えたんですもの。またどこかに行こうね。」と誘われてしまいました

そ、そお?


さあ、次はどこに行くのかしら? ・・・・to be continued
