キュートなバアサンになるために

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『BIG EYES』

2015-01-28 23:24:11 | 映画
   公式サイト

 あのティム・バートン監督の最新作です。 バートン監督作品でなければ そこまで行こうとは思わなかったかもしれませんが あのバートン監督が普通の作品を撮ったらどんな感じになるんだろう?と興味を持ちました。

 たしかに奇抜な雰囲気の映画ではありませんでした。 でも、実話であるキーン夫妻に着目したところが既にバートン監督らしい、と思ってしまいました。
だいたいあの異様に目の大きな絵、というのがどことなくバートン監督を連想させます。

 夫との暮らしに疲れたマーガレットは娘を連れサンフランシスコに逃げてきた。 1950年代のアメリカでは離婚した女性が仕事を見つけることはとても大変だったがマーガレットは美大出身を活かし街の公園で似顔絵を描いていた。 そんな時に知り合ったのが風景画を描いていたウォルターは彼女の才能を認め、ふたりは惹かれあい結婚する。
 ウォルターのアイディアでナイトクラブにふたりの絵を飾らせてもらったところ マーガレットの描いたビッグアイの絵が売れた。 ウォルターはマーガレットの絵を自分が描いたと嘘をつき絵を売り出す。 彼は絵そのものを買う人があまりいないことに気付くとポスターやグッズを販売し大成功する。 しかし、マーガレットはウォルターによって沈黙を強制され 自分を押し殺し続けた。 しかし、ついに彼女は反撃に出て裁判で争うことに・・・

 ビッグアイズが大流行した1960年代といえばとりあえず私は生まれてはいたもののちょっと世代が違います。 でも、キャラクターをいろいろなグッズに描いて販売する、というと私の年代では水森亜土さんの絵を思い出します。 多分あんな感じで人気が出てたのではないでしょうか?

 多分マーガレットひとりではビッグアイズはあんなに人気がでなかったのではないでしょうか? 図々しいくらいのウォルターの手腕があったからビッグアイズがポピュラーになれたような気がします。 ウォルターも自分の手柄にせず マーガレット作を前面に出しマネージメントに徹していることはできなかったのでしょうか? 

 それにしても 女性が自由に活き活きと生きていけるのがアメリカ社会、と思っていたのですが1950年代、60年代は女性にとっては生きにくい世の中だったのですね。

神父さんに思い切って告白にいったマーガレットの絶望は大変なものだったと思います。
いろいろ考えさせられる映画でした。 私的にはお勧めの一本です。
コメント
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