私の大好きな作家、宮部みゆきさんの現代物ミステリーです。
宮部さんは 現代物を書くことがつらくなり しばらく現代物から離れていたそうです。
その宮部さんが 取り組まれたのがこの『小暮写真館』です。
この小説には 恐ろしい殺人もなければ すばらしい活躍をする探偵もいません。
商店街にある 古い写真館を両親が買い取り 両親と高校生の花菱栄一、弟の光が引っ越してくる。
花菱家には 栄一の妹、風子がいたが幼い頃に亡くなっていた。 家族それぞれに思いを秘めていた。
ある日、栄一の家を写真館だと勘違いした女子高校生が 不思議な写真を持ち込み、栄一、友人のテンコ、不動産屋の垣本順子らが謎解きを始めた・・・
本の帯には『史上最高の物語。』とか『涙溢れる結末へ。』とか書かれていますが まあ私はそこまでは感動はしませんでした。
だからと言って つまらないのか?と言われてると そうではなく さすが稀代のストーリーテラー、宮部みゆき!!という面白い内容です。
むごい事件の起こる小説ばかり書かれてきた宮部さんがたどりついたひとつの形の小説だと思います。
かなりの長編でしたが おもしろくてあっという間に読めました。
この連休は私の希望が100%通りました。
私の希望は どこにも行かず、読書三昧と屋根裏収納庫の整理、でした。
屋根裏収納の片づけはまあまあ終わり、読書の方は13冊の本を読むことができました。
大満足の連休でした