「メルトダウン」とっくに承知! 恐るべき口封じを行った菅+枝野の大罪
2011年5月21日 12時00分
正しい情報を伝えようとした中村幸一郎審議官
17日から18日にかけて、Twitter上に「中村幸一郎」氏の名前がしばしば登場して来ている。出所はブログ「ざまあみやがれい!」の17日記事「3月12日にメルトダウンを認めた中村幸一郎審議官を絶対に更迭してはいけなかった。その理由を怒りをこめてわかりやすく。」である。いきさつはこうだ。先週12日、東京電力は、福島第1原発1号機で、原子力事故としては最悪の「メルトダウン(炉心溶融)」が起きていたことを認め、さらに16日、2・3号機でも同様にメルトダウンの可能性があるとの見方を示した。
しかも、1号機の核燃料は、3月11日の地震発生からわずか15時間で、ほとんどが溶融していたという。これまで、政府も東電も、溶融は核燃料の半分程度と推測していた。この楽観的態度にはあきれかえるばかりだが、これが、あきれるという生易しい話ではすまない。
菅首相+枝野官房長官の口封じ
このメルトダウンの可能性を早くも震災翌日の3月12日に、言及していた人物がいた。その人こそ、原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官である。ところが、菅直人首相と枝野幸男官房長官はこの中村氏を、「国民に不安を与えた」という理由で、更迭してしまっていたのである。このことは、週刊ポスト誌が4月1日号でスクープしていた。
12日の段階でメルトダウンの確証は得られていなかったのかも知れないが、その可能性を隠さず、「正しく」伝えようとした人物の首をはね、情報を隠し続けた政府。それに対するTwitterユーザーの怒りが、冒頭のブログ記事の拡散に現れているとみていいだろう。