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桜丘中学校・西郷孝彦校長に教わる、我が子への接し方。「15歳までに何をこの子にしてあげられるか」

2021-10-17 11:14:17 | Weblog
桜丘中学校・西郷孝彦校長に教わる、我が子への接し方。「15歳までに何をこの子にしてあげられるか」

https://hugkum.sho.jp/101356

引用させていただきました

校則のない中学校」として注目を集める桜丘中学校。自由な校風に革新したことを筆頭に、子どもたちの個性を尊重しながら、それぞれの「自分で考える力」を育成することに注力しています。前回記事では、その方針改革を手がけた西郷孝彦校長ならではの「子どもたちとの向き合い方」を、初の著書『校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール』から抜粋し述べてきました。


「校則のない中学校」世田区立桜丘中学校・西郷孝彦校長の言葉。自由な教育が子供たちの笑顔に
子どもの笑顔を絶やさない方法を探る 画期的な学校改革で注目される桜丘中学校長・西郷孝彦さんによる初の著書『校則なくした中学校 たったひとつ...
子どもたちの幸せをいちばんに考える。そんな、西郷校長流・子どもとの向き合い方のなかでも、本記事では、さらに家庭で応用できるものに焦点を当て、ご紹介していきます。

養護学校、校内暴力で荒れる中学勤務を経て
学生時代から教員を目指していたわけではなかった西郷校長でしたが、就職活動時に「大企業の歯車ではなく自分として生きたい」という思いから教員を志望。西郷校長の現在の教育理念の基盤となる熱い思いは、その後配属された養護学校(現:特別支援学校)や、校内暴力で荒れる中学校での教員経験、さらには、父親としての育児経験を経て築き上げられてきました。

「15歳まで」に大切にしたい、親の子どもへの接し方
それらの経験のなかでの、さまざまな問題を抱える子どもたちや、長くは生きられない子どもたち、そして、愛するわが子との出会い。さまざまな出会いを通じて西郷校長が培ってきた、15歳までに大切にしたい、親としての子どもへの接し方をご紹介します。

15歳で子離れ・親離れすること
まず、お子さんの誕生の際に西郷校長が決めたことは「15歳になったら手を放す」ことだったそうです。

 世の中には、15歳まで生きられない子もたくさんいます。
この年まで無事に生きてきたことは、それだけで奇跡であり、幸せなことなのです。私たちはこの時点で、たくさんの幸せを子どもから受け取っているのです。これから先の人生でも、私たちに幸せをよこせというのは乱暴です。
<中略>
親はどうしても、「子どもの面倒を一生みる」と思いがちです。<中略>しかし、たいていの子どもより先に親が逝くのです。子どもはそのあとも生きていかなければなりません。だったら「育てるのは15歳まで」と期限を切ってしまえばいい。時限的な子離れ・親離れが必要だと考えました。

子育ての期限を決めたことで「15歳までに何をこの子にしてあげられるか」と考えるようになった、と西郷校長は綴ります。

子どもの疑問にはきちんと向き合うこと
なぜ勉強するのか。そんな素朴な疑問を投げつけられたとき、西郷校長はこのように答えていたそうです。

「悪いやつに騙されないように勉強するんだよ」
世の中には頭がいい人がたくさんいます。そして頭がいい人が善人である保証はありません。<中略>騙されないようにするには、論理的な思考力や批判的な精神はもちろん、常識を下支えするための基本となる知識が必要になります。

 勉強するもうひとつの意味は、差別をなくすことです。
ヘイトスピーチの多くは、無知であることからきています。正しい知識がないばかりに、必要のない差別意識を抱いたり、マイノリティ──少数の人たちや外国の方に敵意を持ったりするのです。正しい知識から差別意識は生まれません。

その場しのぎの答えではなく、西郷校長は、子どもの疑問にはきちんと向き合い、深く考えます。そして「なぜ勉強するのか」なんて疑問を抱かないような、楽しい授業を心がけます。


専門講師を招き行った、オールイングリッシュで巻き寿司をつくる授業。笑いが絶えない1時間。
子どもがケンカをしても叱らないこと
学校生活にはケンカが付きもの。そんなときに無理やり仲直りをさせることに西郷校長は反対します。ケンカに至った原因という「本質」が見えなくなってしまうからです。

 親ができることは、ただ話を聞いて「気持ちはわかった」と子どもを理解してあげることだけです。「良い」「悪い」の判断を親が示す必要もありません。<中略>
ただし、相手を傷つけたりケガをさせたりした場合には、親は相手方にすぐ謝りに行くべきです。
その場合も、まずは子どもの話をじっくり聞きます。「自分は悪くない」と言っているのであれば、無理矢理謝らせてはいけません。その代わりこう言います。
「気持ちはわかったけれど、お前が手をあげたのなら、それは社会のルールに反することだ」

そうして、親が相手の家へ謝りに行く姿を見れば、子どもは「自分の正義だけを通そうとしては、大事な人を傷つけることがある」という複雑な社会を理解するのでは、と西郷校長は考えます。

試し行動に挑発されないこと
「校則のない」桜丘中学校に入学したばかりの多くの子どもは、「自分で考えなさい」と言われると、まずは戸惑い、そして試し行動をはじめるそうです。

「試し行動」とは、自分をどの程度まで受けとめてくれるかを探るために、わざと困らせるような行動をとることを言います。幼少期によく見られる行動です。親の愛を確認している、というわけです。
<中略>
実は、「試し行動」をやめさせるのは簡単です。最初に、ガツンと怒ればいいのです。<中略>しかしこれは、表面的に落ち着かせることができた、というだけです。
「“怒らないから、自分で考えたことをしてごらん”というのは、やっぱり嘘だったんじゃないか」と子どもたちは不信感を抱きます。

試し行動は、家庭でも起こり得る子どもの行動です。そんなとき、まずは絶対的な愛情を示し、信頼を得ることが大切。西郷校長は試し行動が見られる場合にも絶対に叱らないで、と話します。


生徒会主催の「浴衣の日」は浴衣で登校OK。学校中がワクワクする一日。
自らを表現できる環境をつくり出してあげること
 周囲からみると、甘やかしているように映るかもしれませんが、私はそれでかまわないと思います。思い切り甘やかしてください。<中略>
親が子どもに対し、「ああやれ」「こうやれ」と過干渉になることは、子どもから考える力を奪ってしまいます。それだけでなく子どもはストレスで押し潰されそうになり、問題行動になって表れます。すると親は、さらに締め付ける。問題行動はますますひどくなる。負のイタチごっこです。

 では、私たちは生徒を叱らないことで、何を期待しているのか。
それは、子どもひとりひとりが持っている「よく生きよう」というプログラムが発動することを待っているのです。

誰だって人間には、本来、がんばろうとか、善人になろう、といった「よく生きよう」というプログラムが備わっていると西郷校長は考えます。そのプログラムを発動させるためには、まずは叱らないこと。そして、安心して自らを表現できる環境をつくり出してあげることが大切だと述べます。

親としても、ひとりの人間としても、発見だらけの「校長ルール」
子どもがいかに楽しく学生生活を過ごせるか、そして、どうしたら卒業後も笑顔を絶やさずに過ごしていけるか。とにかく、慈しみ、愛情たっぷりに、子どもにとっての幸せを第一に考える西郷校長。
著書である『校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール』に綴られた、愛情深い考え方や熱心な姿勢には、親としてだけでなく、ひとりの人間としても発見が多々あるはず。ぜひ参考にしてみてくださいね。



著者:西郷孝彦(さいごう・たかひこ)

1954年横浜生まれ。上智大学理工学部を卒業後、1979年より都立の擁護学校(現:特別支援学校)をはじめ、大田区や品川区、世田谷区で数学と理科の教員、教頭を歴任。2010年、世田谷区立桜丘中学校長に就任し、生徒の発達特性に応じたインクルーシブ教育を取り入れ、校則や定期テスト等の廃止、個性を伸ばす教育を推進している。

校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール

著/西郷孝彦

本体1400円+税

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Claude François Comme d'habitude French / English Lyrics Subtitles

2021-10-11 20:58:50 | Weblog
Claude François Comme d'habitude French / English Lyrics Subtitles
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校則全廃中学を退職した前校長

2021-10-11 01:31:26 | Weblog
https://www.news-postseven.com/archives/20200508_1560413.html?DETAIL

https://www.news-postseven.com/archives/20200508_1560413.html?DETAIL

引用させていただきました


 不必要な校則や指導をなくし、子どもが本来生まれ持つ“よりよく生きる力”を伸ばそうと考えた東京都世田谷区立桜丘中学校の前校長、西郷孝彦さん(65才)。その取り組みは、全国で知られるまでになり、著書『「過干渉」をやめたら子どもは伸びる』(共著・尾木直樹、吉原毅)、『校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール』も好評だ。NHK総合のドキュメンタリー番組『【ストーリーズ】ノーナレ』(5月11日月曜22時45分~)では、中学校長として過ごした最後の9か月に密着した様子が「校長は反逆児」とのタイトルで取り上げられる予定だ。

 そんな西郷さんは今年3月に任期満了により桜丘中学校を退職。その後の活動予定については、語ってこなかった。

「在職中に辞めた後の身の振り方を考えるのは、目の前にいる子どもたちに失礼だと思ったのです。とにかく、最後まで生徒のために走り切ろうとだけ考えていました」(西郷さん)

扉がいつも開けっ放しだった桜丘中の校長室とその前の廊下に置かれた椅子やハンモックは、元不登校や教室に入るのがためらわれる子どもたちの大切な居場所となっていた。西郷さんに話を聞いてもらいにくる子もいれば、家庭のゴタゴタから逃れ、ホッとするためにそこにやってくる子もいた。

 新型コロナウイルス感染防止のため休校が続き、逃げ場のなくなった子どもたちのケアをどうしたらいいのか、いまも西郷さんは眠れない日が続くという。

 在職中、教員から生徒や保護者にメールやSNSで連絡を取ることは禁止されていたそうだが、ただのおじさんとなったいま、気がかりな子どもたちに「元気か?」「あの音楽アプリ、おすすめだよ」と何気ないメッセージを送り、関係を保ちながら様子を推し量っている。

「日本中の子どもたちの居場所を作りたくて、ネット上に“バーチャル校長室”を作ろうと考えているんです」(西郷さん)

 西郷さんが“みんなの校長先生”になる日を、多くの子どもが待ち望んでいる。

撮影/浅野剛

※女性セブン2020年5月21・28日号

 4月から別の学校で校長として迎えたいという申し出もあった。しかし、「いまは考えられない」と、西郷さんは首を縦に振らなかった。

 西郷さんが10年かけて学校改革を行う間、実は、計り知れないほどの反発に遭っていた。それは主に外部からで、「校則を廃止して、社会規範の守れない子どもにする気か」「どうせスタンドプレーだ」「あの学校の生徒は、本当はひどいらしい」などと中傷する声もあった。まるで反逆児扱いだ。

 ある生徒が話す。

「桜丘中で何か新しいことをしようとすると、たびたびクレームがきて、計画が潰されそうになったこと、そして西郷校長がいつも矢面に立ってくれていたことを、実はぼくたちも知っていました。校長は一切、何も言いませんでしたが、誰かがどこかで聞いてきて、生徒同士で情報を共有していたんです。

 ほかの先生がたも、とても親身に力になってくれていましたが、本当に困ったときは、校長が力を貸してくれる。そうなる前に解決できるよう、なんとかがんばりましたが、常に校長が見守ってくれているという絶対的安心感がありました」

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