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関心事 原発、放射能、化学物質の蔓延、大気と水と土地、外国人流入、宇宙、

原発の安全神話を妄信していた日本  その下で多くの

2013-04-14 04:01:29 | Weblog

原発安全神話を妄信した日本 「放射能閉じ込める技術」ようやく一歩

産経新聞2013年4月7日(日)18:00

 

 家庭用冷蔵庫ほどの大きさの銀色の箱は、鈍く光っていた。関西電力高浜原子力発電所(福井県高浜町)の原子炉格納容器内に、この金属製の箱が運びこまれたのは昨年末のこと。3、4号機に各5台ずつ計10台にのぼった。

 「原発の安全性を高める大きな一歩だ」。納入元であるフランスの原子力大手アレバ社の首脳はこう強調した。箱の正体は「静的触媒式水素再結合装置」。格納容器内に水素が発生した際、触媒によって水素と酸素を反応させ、水に換えて水素を減らし、過酷事故での爆発を電源なしで防ぐ装置で、国内導入第1号となった。

 アレバは原発大国フランスを支える国策企業。原子力産業の広い裾野をカバーし、各分野で世界上位のシェアを誇る。米スリーマイル島原発や旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の後処理に携わり、福島第1原発事故後、高濃度汚染水処理の支援にもあたった。

 原発の安全神話が崩壊した東京電力福島第1原発事故から2年あまり。炉心の損傷で発生した水素が格納容器から原子炉建屋に漏れ出して引き起こした爆発は世界中を震撼(しんかん)させた。関電が世界最大手のアレバと組むのも自然な流れだ。

 水素は非常に燃えやすい気体。石油精製の際や化学原料などとして使う水素関連メーカーでは「漏れた水素はすぐに放出しろ」というのが鉄則。水素爆発が起きれば大惨事は免れない原発で、これまで水素対策がおろそかになっていたのは安全神話の下、「それはありえない」と目を背けていたからにほかならない。

 日本の原発は沸騰水型軽水炉(BWR)と加圧水型軽水炉(PWR)に分類される。事故を起した東電福島原発はBWRだが、関電の原発はすべてPWRで安全対策も同じではない。PWRは、BWRに比べて格納容器の容積が大きいため、大阪大の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)は「水素などが発生しても、圧力が上昇して爆発事故が発生する恐れは小さい」と説明する。

 それでも関電は、原子炉内から放射能が放出されるという最悪ケースを回避するため、アレバ社の水素再結合装置を導入。その上で水素が発生した際、「全電源を喪失しても、非常用発電装置から給電して排気設備を運転できるようにしている」(関電幹部)。

 「福島の事故では早期にベント(排気)すればよかった」。宮崎氏は強い口調でこう指摘する。原子力規制委員会が月内にも公表する原発の新規制基準では、フィルター付きベント設備の導入が義務づけられる。事故当時はフィルターがなかったため、宮崎氏は「放射性物質放出の恐れからベントがためらわれた。それならば、蒸気に含まれた放射性物質を取り除くフィルター付きベント設備も必要になる」と新基準に一定の理解を示す。

 東電は、1月から柏崎刈羽原発7号機(新潟県柏崎市、刈羽村)、2月から同1号機でフィルター付きベント設備の基礎工事を開始。原子炉建屋の外に設けられたタンクには水が貯蔵され、これが「フィルター」の役割を担う。格納容器から出た蒸気をタンク内の水で濾過(ろか)すれば、セシウムやヨウ素など放射性物質の量を千分の1まで減らせるという。

 「福島事故の当事者として教訓を生かし、対策を進めている。事故を起さないのが大前提だが、万が一の場合に備える」。東電幹部はこう強調する。とはいえ、日本でフィルター付きベント設備を導入している原発はゼロ。これに対し、27年前のチェルノブイリ事故で放射性物質が降り注いだ欧州各国では設置を義務付けたため、大半の原発が導入済みだ。原発の安全神話を妄信していた日本は、リスクを前提にした新規制基準でようやくスタート地点に立ったことになる。

 

 

 

 
 
 
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核廃棄物処分場、選定振り出しに=住民反対で当初案撤回-ドイツ

2013-04-14 02:58:02 | Weblog

核廃棄物処分場、選定振り出しに=住民反対で当初案撤回-ドイツ

 

 【ベルリン時事】ドイツ政府は原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場の設置場所について、2031年までに決めることで各州政府や主要政党と合意した。北部ゴアレーベンを候補地とした旧西独政府の1977年の決定は住民の反対で撤回。選定作業は36年間に及ぶ議論の末、振り出しに戻った。
 アルトマイヤー環境相は「合意は最終処分場をめぐる長年の紛争に終止符を打つ突破口」と強調したが、新たな負担を求められる電力会社は反発。新候補地周辺の住民の理解が得られるかどうかも不透明だ。(2013/04/13-15:14)

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増え続ける汚染水 解決策見いだせず 20130407

2013-04-08 00:49:41 | Weblog

汚染水漏れ 冷温停止宣言後最大規模に

4月6日 19時14分
汚染水漏れ 冷温停止宣言後最大規模に
 

東京電力福島第一原子力発電所で、地下の貯水槽から汚染水が漏れ出たトラブルは、冷温停止宣言のあとでは最大規模の汚染水の漏れとなりました。
東京電力は別の貯水槽に移す作業を急いでいますが、移送を終えるまでに3日以上かかる見込みです。

福島第一原発では、今月3日から5日にかけて、大量の汚染水を保管できる地下に設置した貯水槽から、汚染水が外に漏れ出ているのが確認され、これまでに120トン余りが漏れたとみられています。この量は去年3月にタンクの配管から漏れたトラブルのときと同じ量で、今後も増えるとみられ、おととし12月の冷温停止宣言のあとでは最大規模となります。
東京電力は、今後も漏れるおそれがあるとして、6日朝からポンプを使って隣の貯水槽に汚染水を移す作業を始めました。
移送時間を短縮するため、その後、南側にある別の貯水槽への移送も始め、5台のポンプ合わせて1時間当たり200トンのペースで移していますが、移送を終えるまでには3日以上かかる見込みだということです。
東京電力によりますと、検出された放射性物質の濃度などから、漏れ出した放射性物質の量は放射性ストロンチウムを中心に7100億ベクレルと評価しています。
東京電力によりますと、周辺に排水溝がないため、直接海に流れ出てはいないとしていますが、移送を終えるまでの間、さらに漏えいは続く見込みです。
このため、汚染水を移す作業を急ぐ一方、周辺の地盤で放射性物質の濃度の測定などを行い、水漏れの状況や環境への影響を監視するとしています。

増え続ける汚染水 解決策見いだせず

増え続ける汚染水を巡っては、敷地内に貯蔵用のタンクなどを次々に造って保管するという、いたちごっこが続いていて、事故から2年がたっても抜本的な解決策は見いだせていないのが現状です。
福島第一原発では、原子炉建屋の壊れた壁などから地下水が流れ込み、今も1日400トンのペースで、高濃度の放射性物質を含む汚染水が増え続けています。
これらの汚染水は、放射性セシウムを取り除いたあと、一部は原子炉の冷却に使い、それ以外は、海や大気中に漏れ出さないよう、敷地内に設置したタンクや地下の貯水槽にためて保管されています。現在、タンクと地下の貯水槽の貯蔵容量は合わせて32万トン分ありますが、すでに8割を超す27万トン分が埋まっている状況です。保管用のタンクの設置を巡っては、地盤の状況など敷地内で適した場所を探す必要があり、すぐに設置することが難しく、東京電力では計画的に増やすという対応をとっていました。
特に今回水漏れが見つかった地下の貯水槽は、たくさんの汚染水をためることができることから、東京電力も「当面の保管先として期待していた」と話していて、今回の水漏れで、およそ1か月分に当たる1万4000トン分の貯蔵が当面できなくなるとみられ、影響は深刻です。
また、7つある地下の貯水槽はいずれも同じ構造で、東京電力は、原因の究明が終わるまで、今回の緊急的な移送以外では貯水槽よりもタンクを優先的に使う方針を示しています。
しかし、タンクは十分な余裕がない状況で、綱渡りの状態が続くとみられます。
東京電力は、地下水の流入を減らして汚染水の増加を抑える対策を進める一方、今後もタンクの増設を続けて70万トン分まで増やし、およそ2年半後までの貯蔵量を確保したい考えです。
しかし、短期的にみると、汚染水の保管状況は厳しさを増しており、東京電力は早急に保管計画を見直すことにしています。

[関連ニュース]

▽ 福島第一原発 汚染水の移送開始 (4月6日 11時53分)

[関連ニュース]

  自動検索

・ 福島第一原発 別の貯水槽で汚染水漏れ (4月7日 15時11分)

・ 福島第一原発 別の貯水槽でも水漏れか (4月7日 5時51分)

・ 福島第一原発 貯水槽から汚染水漏れ (4月6日 4時49分)

<label class="esc-thumbnail-image-source">毎日新聞</label>
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福島第1原発汚染水漏れ パイプ通す穴の部分から漏れ出た可能性

FNN  - ‎15 分前‎
東京電力福島第1原発の地下貯水槽から汚染水が漏れ出している問題で、貯水槽の状況を調べるパイプを通す穴の部分から、汚染水が漏れ出た可能性があることがわかった。 貯水槽上部の縁を写した画像に写っている、防水シートから外に出ているパイプは、汚染水の漏えい ...
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別の地下貯水槽でも汚染水漏れか 福島第一原発<label class="esc-secondary-article-source">朝日新聞</label>
福島第1原発、別の貯水槽でも汚染水漏れ<label class="esc-secondary-article-source">日本経済新聞</label>
<label class="esc-diversity-article-category">詳細:</label>汚染水漏れ 冷温停止宣言後最大規模に<label class="esc-diversity-article-source">NHK</label> 
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NASA | Fiery Looping Rain on the Sun

2013-04-08 00:27:36 | Weblog

NASA | Fiery Looping Rain on the Sun

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2013年に太陽フレアが地球に物凄い影響を及ぼすことになるって本当ですか?

2013-04-08 00:08:52 | Weblog

太陽フレア 2013 NASAで検索

2013年2月25日 - でも見とれてばかりはいられません。2010年にNASAが発表した「2013太陽フレア の脅威」によると、太陽エネルギーの巨大な爆発が世界を麻痺、カオスにさせてしまう かもしれないと科学者が警告したというのです。 略 実際に1859年の同 ...

blog.esuteru.com/archives/6944763.html - キャッシュ

2013年2月24日 - でも見とれてばかりはいられません。2010年にNASAが発表した「2013太陽フレア

の脅威」によると、太陽エネルギーの巨大な爆発が世界を麻痺、カオスにさせてしまう かもしれないと科学者が警告したというのです。(source: The Sun) ...

japan.digitaldj-network.com/articles/10095.html - キャッシュ

影響と対策-過去の太陽嵐-今後発生が予想さ...-太陽嵐を扱った作...

太陽嵐(たいようあらし、英語: solar storm)とは、太陽で非常に大規模な太陽フレアが 発生した際に太陽風が爆発的に放出され、それに含まれる電磁波・ .... 2010年6月、 NASAは「次の太陽嵐が2013年5月頃に発生する可能性がある」という見解を発表した。

ja.wikipedia.org/wiki/太陽-キャッシュ
Q.

太陽フレア?について NASAが発表している 2013年5月に太陽フレアが起こる...

A.

太陽フレアなんて、しょっちゅう起きてますよ。観測史上最大のフレアが2003年11月4...

解決済み-回答数:4-質問日時:2010年11月14日

Q.

2013年に太陽フレアが地球に物凄い影響を及ぼすことになるって本当ですか?

A.

2年後の太陽フレアなんて予測できませんよ。2年後の天気予報でさえできないのに。

解決済み-回答数:7-質問日時:2010年6月23日

Q.

2013年に起こる太陽フレアによる影響 先日、不可思議探偵団で言ってたんですけど...

A.

はい、壊滅的な被害がでますよ。・・・と回答したとして、いったいどうされるんですか?回...

解決済み-回答数:2-質問日時:2010年10月25日

2012年12月20日 - 2013年に巨大太陽フレアが地球を襲うかも知れません。その際、地球では通信障害や 電力供給の停止など懸念されているものが多々あります。その中には太陽光発電 に関するものも。太陽フレアが起きたら、一体どうなるのでしょうか。

2010年06月08日 23時00分20秒. 2013年5月に新たな人類の危機、巨大な太陽 フレアによる「ソーラーストーム」が地球に到達する可能性. NASAによると、今までもあり うるのではないか?として危惧されていた大規模な「太陽嵐(ソーラーストーム)」が地表 に ...

gigazine.net/news/20100608_solar_storms/ - キャッシュ

1日前 - 未明に東端から回り込んできた1719がM2,2の中規模太陽フレアを発生させました。 げんじてんではCME ... ○JAXAのETS8 MAMリアルタイム観測データの地球方向 メンテナンス中(期間:2013年3月29日~5月8日) ○JAXA-DRTS ETS8 ...

blog.goo.ne.jp/doradorachi - キャッシュ

2013年1月3日 - スイーツ大好き♪の日本 国家存亡の危機の記事、【2013年問題 巨大太陽フレア】 コンピュータ社会を石器時代に戻すです。

ameblo.jp/tachiagare-nihonjin/entry-11441011931.html - キャッシュ

2013年2月25日 - 2013-02-25 10:15:11 テーマ:宇宙・科学・超常現象. はちま起稿さんより. http://blog. esuteru.com/archives/6944763.html. 【ヤバイ】NASA「太陽フレアがそろそろヤバイ。 巨大な爆発で世界中を麻痺させるかも」. 投稿日時:2013年2月25 ...

ameblo.jp/3580358358/entry-11478059885.html - キャッシュ

2013年3月11日 - 2013年、太陽フレアが空を赤く染め、地球の脅威になる−−。NASAが発表したこの警告 が、世界的に波紋を呼んでいる。 太陽フレアが発生した際に起きる太陽風は、1秒間に 数百kmというスピードで宇宙空間を流れ、地球にも吹き付けている。

news.livedoor.com/article/detail/7487823/ - キャッシュ

欧州初「宇宙天気」センター発足、太陽嵐への警戒強化へ

  • 2013年04月07日 13:42 発信地:ブリュッセル/ベルギー

4月7日 AFP】欧州初の「宇宙天気」対応センターが3日、発足した。人工衛星から旅客機、さらには地球上の電力網などにも悪影響を及ぼす恐れのある「太陽嵐」への警戒を強化する。

 予測不可能ではあるが「巨大太陽嵐」という最悪の事態は、いつ起きても不思議ではない。巨大太陽嵐が起きれば全世界は何日間も、インターネットや電話、テレビ、電力供給、航空・鉄道輸送などがない状態に陥る。

 実行できる予防策は限られているが、早期に警報を発することが重要になると、宇宙天気センターを運営する欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)の専門家は口をそろえる。

 ESAの宇宙天気部門を統括するペッカ・ルンタマ(Pekka Luntama)氏によると、最も激しい太陽嵐は統計上、11年の太陽周期で太陽活動が最も活発になる「太陽極大期」前後に発生しているという。現在はまさにこの極大期のただ中にある。「今後2年間はいろいろな意味で、太陽現象が発生する可能性が高くなる時期に相当すると言える」とルンタマ氏は説明する。

 小規模の太陽風ならば、目に見える影響は、カーナビや携帯電話の通話に多少支障が出る程度だ。しかし1859年に起きた、観測史上最大とされるレベルの太陽嵐は当時、世界中の電報の電信線に過電流を生じさせ、各地で電報局の火災や交換手の感電といった被害が発生した。

  ESAの有人宇宙飛行部門責任者、トーマス・ライター(Thomas Reiter)氏は、こうした超巨大太陽嵐は「おそらく100年に1度か2度程度のごくまれにしか発生しない」と説明している。しかし、もしもこれと同規模の巨大太陽風が今日発生した場合には、軌道上にある全衛星の1割にあたる約50から100個の人工衛星が破壊され、数十億ユーロ(約数千億円)の損害が生じる恐れがあるという。

 だが、おそらく最大の脅威は、地上の電力供給網に過電流が流れる事態だろう。「最悪の場合に起こる可能性が考えられるのは、電力網の変圧器が破損し、その交換に数週間から数か月を要することだ」とルンタマ氏は言う。

 電力網のごく一部しか損傷しなかった場合でも、隣接するシステムに過負荷が生じ、1989年にカナダのケベック(Quebec)州で9時間に及ぶ停電が発生した際のように、停電範囲がドミノ倒し式に拡大していく恐れがある。

 リスクを軽減するための予防措置としては、人工衛星の電源系を閉鎖する、電力網の負荷を減らすなどが考えられる。宇宙天気の監視機関が太陽嵐の発生を確認した時点から、その放射が地球に到達するまでにかかる時間は、太陽嵐の規模の大きさによって約17~48時間だという。

  6か月前に試験運用を開始した欧州宇宙天気対応センターは、宇宙天気に関する照会を集中的に処理する機関として、欧州各国の大学、研究機関、民間企業から多数の専門家らの協力を得る予定で、2020年までに本格運用に入る見込みだ。(c)AFP/Mariette LE ROUX

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UFO ALERT Incredible Alien Spacecraft near the Sun, SPECIAL ANALYSIS - RELOADED

2013-04-06 05:42:32 | Weblog

UFO ALERT Incredible Alien Spacecraft near the Sun, SPECIAL ANALYSIS - RELOADED

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Giant UFO Harvesting Energy From the Sun? - March 11, 2012

2013-04-06 05:33:25 | Weblog

Giant UFO Harvesting Energy From the Sun? - March 11, 2012

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福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ チョウやニホンザルなどに異常、研究者が被曝影響と指摘

2013-04-05 01:47:50 | Weblog

福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ チョウやニホンザルなどに異常、研究者が被曝影響と指摘

2013年4月3日(水)06:20

福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ チョウやニホンザルなどに異常、研究者が被曝影響と指摘
(東洋経済オンライン)

http://toyokeizai.net/articles/-/13516?page=2

福島市や全村民が避難を余儀なくされている福島県飯舘村など、福島第一原原子力発電所からの放射性物質で汚染された地域で、動物や植物に異常が多く見られることが研究者による調査で明らかになった。

3月30日に東京大学内で開催された「原発災害と生物・人・地域社会」(主催:飯舘村放射能エコロジー研究会)で、東大や琉球大学などの研究者が、ほ乳類や鳥類、昆虫、植物から見つかった異常について報告した。

原発事故による生物への影響についての研究報告は国内でもきわめて少ないうえ、4人もの研究者が一般市民向けに報告したケースはおそらく初めてだ。

稲の遺伝子に異変

まず生物への影響に関してシンポジウムで最初に報告したのが、筑波大大学院生命環境科学研究科のランディープ・ラクワール教授。「飯舘村での低レベルガンマ線照射に伴う稲の遺伝子発現の観察」というテーマで研究成果を発表した。

ラクワール教授は、つくば市内の研究所で育てた稲の苗を、福島第一原発から約40キロメートルに位置する飯舘村内の試験農場に持ち込んだうえで、放射線の外部被曝にさらされる屋外に置いた。そして生長が進んでいる根本から3番目の葉をサンプルとして採取し、ドライアイスを用いて冷凍保管したうえで、つくばに持ち帰った。
その後、「半定量的RT-PCR法」と呼ばれる解析方法を用いて、特定の遺伝子の働きを観察したところ、低線量のガンマ線被曝がさまざまな遺伝子の発現に影響していることがわかったという。ラクワール教授らが執筆した研究結果の要旨では、「飯舘村の試験農場に到着してから初期(6時間後)に採取したサンプルではDNA損傷修復関連の遺伝子に、後期(72時間後)ではストレス・防護反応関連の遺伝子に変化が認められた」と書かれている。「稲に対する低線量被曝の影響調査は世界でも例がない。今後、種子の段階から影響を見ていくとともに、人間にも共通するメカニズムがあるかどうかを見極めていきたい」とラクワール教授は話す。動物に現れた異常については、3人の研究者が、チョウ、鳥、サルの順に研究成果を発表した。チョウについて研究内容を発表したのが、琉球大学理学部の大瀧丈二准教授。「福島原発事故のヤマトシジミへの生物学的影響」と題した講演を行った。大瀧准教授らの調査は、日本国内にごく普通に見られる小型のチョウであるヤマトシジミを福島第一原発の周辺地域を含む東日本各地および放射能の影響がほとんどない沖縄県で採集し、外部被曝や内部被曝の実験を通じて生存率や形態異常の有無を調べたものだ。大瀧准教授らの研究結果は昨年8月に海外のオンライン専門誌「サイエンティフィックリポート」に発表され、フランスの大手新聞「ル・モンド」で大きく報じられるなど、世界的にも大きな反響があった。※原著論文は下記に掲載
http://www.natureasia.com/ja-jp/srep/abstracts/39035※日本語の全訳は下記に掲載(研究室のホームページより)
http://w3.u-ryukyu.ac.jp/bcphunit/kaisetsu.html飼育実験で被曝の影響を検証大瀧准教授は研究の特徴として、1.事故の初期段階からの調査であること、2.事故の影響のない地域との比較研究であること、3.飼育実験により、子世代や孫世代への影響を評価していること、4.外部被曝実験および内部被ばく実験を実施したこと――などを挙げた事故から2カ月後の2011年5月および半年後の9月に福島県などからヤマトシジミを沖縄に持ち帰ったうえで、子ども世代や孫世代まで飼育を継続。一方で沖縄で採集したヤマトシジミにセシウム137を外部照射したり、セシウム137で汚染された野草(カタバミ)を、沖縄で採集したヤマトシジミの幼虫に食べさせた。ヤマトシジミの採集地点は東京都や茨城県(水戸市、つくば市、高萩市)、福島県(福島市、郡山市、いわき市、本宮市、広野町)、宮城県(白石市)の計10カ所で、研究に用いたヤマトシジミの数は5741匹に上った。大瀧准教授の研究では、驚くべき結果が判明した。2011年5月の採集で、ほかの地域と比べて福島県内のヤマトシジミでは、羽のサイズが小さい個体が明らかに多いことがわかったのだ。「地面の放射線量と羽のサイズを比較したところ逆相関が見られ、線量が上がっていくにつれて羽のサイズが小さくなる傾向が見られた」と大瀧准教授はデータを用いて説明した。また、捕獲した個体の子どもについて、「福島第一原発に近い地域ほど羽化までの日数が長くなる傾向が見られ、成長遅延が起きていたことがわかった」(大瀧准教授)。「親に異常があった場合、子どもでも異常率が高くなる結果も出た」とも大瀧准教授は語った。ただし、「これだけの実験では、遺伝性(異常がDNA損傷に基づくもの)であると断言するには十分な証拠とは言えない」とも説明した。被曝した個体で生存率が低下外部から放射線を照射した実験(外部被曝の検証)では、放射線を多く照射した個体ほど羽根が小さくなる傾向が見られ、生存率が低くなっていた。また、汚染されたカタバミを幼虫に食べされた内部被曝に関する実験でも、比較対照群である山口県宇部市の個体と比べて福島県内の個体で異常が多く見られ、生存率も大幅に低くなっていた。内部被曝の研究では驚くべき結果も出た。「沖縄のエサを食べた個体と比べ、福島県内の個体は死に方でも明らかな異常が多く見られた」と、大瀧准教授は写真を用いて説明した。さなぎの殻から抜けきれずに死んだり、成虫になっても羽が伸びきれない事例などショッキングな写真を紹介。「(生体の)微妙なバランスが狂ってしまうと死亡率が上がるのではないか」(大瀧准教授)と指摘した。続いて東京大学大学院農学生命科学研究科の石田健准教授は、「高線量地帯周辺における野生動物の生態・被ばくモニタリング」と題して講演した。通常のウグイスなら、見たこともない「おでき」が…石田准教授らは、福島県阿武隈高地の中でも特に放射線量が高く、現在、「帰還困難区域」に指定されている浪江町赤宇木地区(福島第一原発から約25キロメートル)で2011年8月に野生のウグイス4羽を捕獲したところ、「うち1羽から今までに私自身、ウグイスでは見たこともないおできが見つかった」(石田准教授)。これまで350羽あまりを捕獲した経験のある石田准教授が驚くほどの病状で、このウグイスには血液原虫も寄生していた。また、捕獲したウグイスの羽毛を持ち帰って放射線量を測定したところ、セシウム134と137を合わせて最高で約53万ベクレル/キログラムもの汚染が判明した。石田准教授はその後も自宅のある埼玉県横瀬町と福島を15回にわたって行き来し、鳥類の定点観測や自動録音による野生動物のモニタリングを続けている(なお、研究成果の一部は、中西友子・東大大学院教授らの編纂した英文書籍で、シュプリンガー社から3月に出版された。電子ファイルは誰でも無料で自由に読める。(こちらからご覧いただけます)ニホンザルの白血球数が減少そして4人目の講演者として登壇したのが、羽山伸一・日本獣医生命科学大学教授。「福島県の野生二ホンザルにおける放射性セシウムの被ばく状況と健康影響」と題した講演をした。28年にわたってサルの研究を続けている羽山教授は、ニホンザルが北海道と沖縄県を除く全国に生息している点に着目。「世界で初めて原発の被害を受けた野生の霊長類」(羽山教授)として、ニホンザルは被曝による健康影響の研究対象としてふさわしいと判断した。羽山教授は、約3000頭近くが生息する福島市内(福島第一原発から約60キロメートル)で農作物被害対策のために個体数調整で捕獲されたサルを用いて、筋肉に蓄積されているセシウムの量を継続的に調査。性別や年齢、食性との関係などについて検証した。福島と青森のサルを比較すると…11年4月から13年2月にかけて福島市内で捕獲された396頭のサルと、青森県で12年に捕獲された29頭を比較。土壌中のセシウムの量と筋肉中のセシウム濃度の関係を検証した。その結果、「土壌汚染レベルが高いところほど、体内のセシウム蓄積レベルも高い傾向があることがわかった」(羽山教授)。また、木の皮や芽を食べることが多く、土壌の舞い上がりが多い冬期に、体内の濃度が上昇していることも判明したという。なお、青森県のサルからはセシウムは検出されなかった。「注目すべきデータ」として羽山教授が紹介したのが、血液中の白血球の数だ。避難指示区域にならなかった福島市内のサルについては、外部被ばくは年間数ミリシーベルト程度の積算線量にとどまるうえ、内部被曝量も10ミリグレイ程度にとどまるとみられると羽山教授は見ている。にもかかわらず、ニホンザルの正常範囲より白血球数、赤血球数とも減少しており、白血球は大幅に減少していた。「特に気になったのが2011年3月の原発事故以降に生まれた子どものサル(0~1歳)。汚染レベルと相関するように白血球の数が減っている。造血機能への影響が出ているのではないかと思われる」(羽山教授)という。シンポジウム終盤の討論で羽山教授はこうも語った。「本日の講演内容がにわかに人間の健康への研究に役に立つかはわからない。ただし、現在の福島市内のサルの被曝状況は、チェルノブイリの子どもたちとほぼ同じ水準。チェルノブイリの子どもたちに見られる現象がニホンザルにも起こったことが明らかにできればと考えている」このニュースの関連情報

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福島除染作業:おかず野菜だけ 手当除くと日当1000円

2013-04-05 01:41:22 | Weblog

福島除染作業:おかず野菜だけ 手当除くと日当1000円

毎日新聞 2013年04月04日 22時51分(最終更新 04月04日 23時06分)

 野菜をゆでただけの夕食、1人当たり2畳で寝起き……。東京電力福島第1原発事故に伴い福島県で進む国直轄除染の作業員が、過酷な労働環境に置かれている。その対価は危険手当を除けば実質ただ働きで、つじつま合わせの「契約書」に署名を迫られるケースもある。ゼネコン中心の元請けから、幾重にも下請けが連なる構造の下、末端の作業員にしわ寄せが及んでいる。

 「人間として扱われなかった」。昨年9月から約2カ月、同県田村市で除染に従事した青森県の男性(59)が漏らす。8畳間のバンガローに同僚と計4人が押し込まれた。最初の夕食に驚いた。おかずはナス、もやし、ピーマンをゆでただけ。会社に不満を言うと「ハム2切れくらい」がやっと追加された。

 作業は、原発から20キロ圏内の急斜面での草刈りだった。商店などは近くにない。会社側が用意した昼食は、具のないおにぎりと漬物だけ。食事を作る女性に尋ねたら、朝食は100円、夕食は200円で賄うよう会社側に指示されていたという。

 「力仕事なのに信じられないほど待遇が劣悪だった」と男性は憤る。今年2月には福島県川内村で作業員(当時54歳)が作業中に倒れ心筋梗塞(こうそく)で死亡するケースも起きた。

 男性に仕事を紹介してくれた知人は「道路脇の草刈り。宿泊2食付き、日当1万1000円」と言っていた。実際その額を受け取ったが、国直轄除染は国から、日当とは別に危険手当1万円が支払われることになっている。危険手当を差し引くと会社側が作業員に支払うのは実質「日当1000円」。県内の最低賃金(5500円)の5分の1にも満たない。

 働き始めてから約1カ月後、日当欄が空白の「契約書」に会社からサインを求められた。同僚の契約書には▽額面計1万5700円▽宿泊・食費計4700円を控除▽手取り1万1000円−−と書かれていたという。3次下請けに当たる会社は取材に「危険手当を上乗せして支払っていたが、控除の労使協定なしに食費と宿泊代を天引きしていた」と答えた。

 作業員への支払いが中抜きされる多重下請け構造。ある建設業者は「うちに下りてきたときには危険手当分はなくなっていた」と証言する。この建設業者は知人の業者に仕事を丸投げしたといい「給与をたたかないと(削らないと)利益が上がらない。結局元請けのゼネコンがもうかる仕組みだ」と嘆いた。【関谷俊介】

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