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金採掘の水銀汚染深刻 途上国で水俣病類似症状も 国連が調査報告書

2010-09-20 22:49:39 | Weblog
 放出年1000トン、削減急務 

 中国やブラジルなどの発展途上国で金を採掘する際に使われ環境中に放出される水銀は、世界の総排出量の3分の1に当たる年間1000トンに達し、最大の水銀汚染源になっているとの国連の調査報告書が20日、明らかになった。金採掘による水銀汚染は10年以上前から日本の研究者らが指摘してきたが、これが初の世界規模の評価だという。

 報告書は「水銀を使う作業に多くの児童が従事しており、健康被害も懸念される」とし、国際協力で使用量の削減を早急に進めるよう求めた。さらに、周辺環境の有機水銀汚染の原因となっていることも指摘。国名などは挙げていないが、水俣病に似た中枢神経中毒症状を示す鉱山労働者が多数確認されたことや、母乳や血液中の水銀濃度が非常に高い住民がいることにも言及した。

 水銀汚染の国際的対策を議題の1つに2月にナイロビで開かれる国連環境計画(UNEP)の管理理事会に提出される。

 水銀はほかの金属と合金を作りやすい性質があるため、金を含む泥などに混ぜて金合金を作らせる目的で利用され、その際に河川などに流出。さらに、金合金から金だけを抽出する工程で加熱されて蒸発し、大気中にも放出される。

 報告書によると、主に途上国の零細な金採掘で水銀が使われた結果、大気中への放出量は年間300トン、河川や湖への流出量は同700トンに達すると推定され、鉱山周辺だけでなく、広範囲の大気や水質汚染の原因になっている。

 国別の推定放出量は、中国の約250トンが最多。次いでインドネシア、ブラジルなど。水銀を使う小規模な金採掘には55カ国で計約1000万‐1500万人が従事しており、うち100万人が児童だという。

 報告書は、代替技術の普及などを国際協力で進め、今後10年間で水銀使用量を半減させることを提案している。

=2007/01/20付 西日本新聞夕刊=
2007年01月20日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20070120/20070120_008.shtml

コメント(1)

各地で地下水を介して水銀が大量に排出されています。国際的な約束の水銀規制条約を守れるのでしょうか?
水銀汚染底質を浚渫して放置している事例を紹介します。

場所 水銀濃度 水銀汚染土量

山口県徳山港 31ppm以上 36万m3以上

千葉県千葉港(市原前面入江) 181ppm以上 46万m3以上

福岡県大牟田川(港湾区域) 86ppm以上 102万m3以上

三重県四日市港 105ppm 180万m3以上

熊本県水俣湾 744ppm 250万m3以上

東京都隅田川(尾久橋下流) 270ppm 1万m3以上
2010/8/10(火) 午前 10:36 [ 水の底が汚いから魚が少ない ]
コメント
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