明治天皇は、「国造り」のため「教育」を使い、大成功を収めた。

マッカーサーは、「国潰し」のため「教育」を使い、大成功した。

マッカーサーは、キリスト教文明の優越を信じ、それを日本国民に丸呑みさせるため、「日本の伝統文化」を「異教徒の偶像崇拝」と軽蔑し、破壊した。


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この破壊は、脈々と流れ続ける歴史と、その永い年月ゆえに育むことができた独自の文化を持つ国に対する犯罪行為であり、国の尊厳に対する冒涜でもあった。

しかし、マッカーサーは、「精神年齢12歳」の日本国民を真の文明開化へ導いていると信じ疑わなかった。

この破壊が表面的なものだけであれば、1952(昭和27)年のサンフランシスコ講和条約の発効で得られた独立と同時に、日本を建て直すことができたはずであったのだが......。


洗脳


絶えず攻撃に出るマッカーサーは、「日本の伝統文化」を抹殺しただけでなく、その死体に「悪」「罪」「恥」という烙印を押した。

さらに、学校教育を使い、日本の若い世代に、「日本は大罪を犯した恥ずべき国」「愛国心は戦争を引き起こす黴菌」「日の丸は軍旗」「君が代は軍隊行進曲」と教え込んだ。

この洗脳には、「平和教育」という美しい熟語が付けられていた。

日本国民はこの「マッカーサーの呪文」に縛られ、今なお、「枷」の鎖を断ち切れず、「国」の意識と行動に無残な後遺症を残したまま、21世紀の荒波に呑み込まれてゆく。

これを「戦後」の悲劇と言う。

「戦後」は、屈辱の歴史である。