1995年、ビル・クリントン大統領は、CIAに対し少なくとも25年以上を経過した「歴史的価値」を有する文書を機密解除するよう命じました。CIAはこれに応じ、2000年にはCRESTと称する文書データベース検索システムを公開しましたが、タイトルは検索できても肝心の文書内容はワシントンD.C.のアメリカ国立公文書記録管理局に出向かなければ確認できないという、中途半端な状態が長らく続いていました。

2014年になって、米国の機密情報開示を求めるニュースサービスMuckRockは、電子文書情報公開法にもとづき、文書のオンライン公開を求めてCIAを提訴しました。しかしCIAはすべての文書を公開するにはスキャンの手間などを考えると、およそ6年の期間が必要だとしました。ただCIAはその後2016年になって、ようやく文書のオンライン公開に同意、今回の公開にまでこぎつけることとなりました。

ちなみに現在のところオンライン公開されているのは1990年代まで。今後は毎年1年分ずつ、新たに機密解除された文書を追加していく予定となっています。