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医大生・たきいです。

医大生的独言。

2018年に人工知能が医師国家試験受かるらしい

2015-09-18 23:59:59 | 医大生的生活

待ちに待ったシルバーウィークがやって参りました。どこかで温泉行きたいというのが野望です。医大生・たきいです。



患者の病歴や症状などから病名を類推していくのが医師国家試験の臨床実地問題。ちょこっとだけ問題を見たことくらいならある。優秀な同級生たちは既に過去問を解き始めているだなんて聞くけれど、正直今の自分にはすぐには解けそうもない。だなんて残念な発言をしていると先生たちに怒られそうだけど(笑)。「国試的には」という副詞句が持て囃されるこの業界。全国の医学生にとって国試の存在感は凄まじいが、そんな国試も数年後には人工知能に撃破されてしまうだろうというニュースを読んだ。そういう人工知能が開発されたそうだ。映画ベイマックスの「1万通りの治療がインプット」云々のセリフが妙に印象に残っているのだが、リアルベイマックス誕生の日も近いのかもしれない。それだけ驚きだ。



ただ、医者という仕事は検査所見から病気当てゲームをすればそれで終わりというわけではない。そもそも検査データを得るには医師が自ら検査のオーダーをしなければいけないし、無駄な検査が積み重なればこの国の医療は経済的に崩壊することは間違いない。適切な検査は何であるか考えるのは重要だと、病棟実習でよく勉強させていただいている。国試には検査の結果が書いてあるのみ。なるほど、医師国家試験合格も、一人前の医師のレベルとは乖離があるように見える。

将棋の世界をよく知っている自分としては、将棋のプロ棋士にハンデなしで将棋で勝つよりも医師国家試験に合格するほうが1億倍簡単だと思ってしまうけれど、テクノロジーの進化は先に将棋を制しそうである。それだけ医者という仕事は複雑で難しいということだろうか。少なくとも自分が生きている間には医者の仕事がコンピュータに取ってかわられることなんて万が一にもありえない。改めてそう確信している。






(夜更かししがちな人(笑))