春から中学生の男の子のところにカテキョ行ってきました。正負の数を教えました。
「うわぁ~中学の勉強難しい~」
とか言ってくれたので萌えましたが、今日もらってきたとかいう新品の中1の数学の教科書を一通り眺めていたら、「ヒストグラム」とか「メジアン」とか書いてあってドン引きしました。ヒストグラムって単語が自分の頭の中の辞書に入ったの大学に入ってからな気がする(笑)。そうなんです、どうもゆとり世代ですこんにちは。90年代の生まれである我々が下の世代から馬鹿にされる日も近いと確信いたします(苦笑)。医大生・たきいです。
さて、5月からいよいよ病棟実習が始まる。病棟実習というのは少人数で行われ、2週ごとにいろんな診療科をローテーションしていく。「先週から○○科を回っている」といったこの業界特有の言い回しをする。
その班分けが発表されてこのところ盛り上がっているようだ。やれ誰と一緒だ、キツイと噂のあの診療科と部活の忙しい時期が被ってヤバい、とか悲喜こもごもの様相である。
病棟実習の班分けというのは結構大事に違いない。1年間同じ班で勉強していくのだから、その環境が非常に重要であるというわけだ。噂だけれど、半分くらいの医学部では、「病棟実習の班で一緒になりたくない人アンケート」が全員にとられるのだとか。これって、なかなか残酷なアンケートであるまいか。確かに、もともと仲の良いもの同士で組んだ方が話が早いしラクで楽しいはず。
しかし、人には誰しも相性というものがあるはずで、大学を卒業して社会に出た後にはイヤな人と一緒に仕事をしなくちゃいけない場面だっていくらでもあるだろう。学生なんかより、社会人の人間関係のほうがずっとメンドクサイに違いない。それなのに、昨今はそういう時代なのか、過保護なアンケートとかとっちゃう大学が多いよう。ちょっとやりすぎな気がする。
うちの大学はCBTの成績順に各班の学力が均等になるように班分けされているのだとか。気が付いたら班分けが決まっていた。人間関係に配慮する様子のない我が大学はひょっとすると時代遅れなのかもしれないが、敢えてその姿勢を評価したいものだ。全80大学医学部がイヤな人アンケートを取り始めたら、日本の医療は終わると確信する。医者というのはサービス業、向き合う対象は人である。たとえイヤな人と一緒になったって、うまくやっていく技量が大事なのである。
こんな呑気なことを言っていられるのも、同じ班の人がみんなよさそうな人間でよかったと安心しているだけかもしれないけれど(笑)
(エイプリルフールネタやらずに4月1日が終わった人(笑))

