hiroべの気まま部屋

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東山魁夷美術館

2019-12-03 07:52:19 | 絵画鑑賞

(東山魁夷館リニューアルオープン記念展パンフより)


 12月1日の日曜日に日帰りで長野に行ってきました。今回の主目的は、リニューアルオープンとなった東山魁夷美術館に行くことでした。
 この日は、東京より北陸新幹線で長野に。まずは東山魁夷美術館に向かいました。美術館の後は、善光寺さんにお参り、その後、篠ノ井線で「姥捨」を経て、松本に向い「松本城」を見て、東京に帰って来ました。ということで、今日は東山魁夷美術館のご紹介です。

 長野市の東山魁夷美術館は、正式には「長野県信濃美術館東山魁夷館」と言います。長野駅から北、善光寺に隣接する城山公園の一角に信濃美術館があり、その別館として東山魁夷館があります。
  
 本館は建て替え中で、魁夷館も改装中でしたが、今年の10月5日にリニューアルオープンして、今その記念展が開かれています。もっとも、それも今日3日までで、5日からは展示作品が全面的に入れ替わるようです。なお、本館は2021年4月に完成予定とのことです。


(「緑響く」東山魁夷館のポストカードより転載)


 展示作品は約50点で、今回の目玉作品はこれでしょうか。1972年の「白い馬の見える風景」シリーズの第一作として蓼科の「御射鹿池(みしゃかいけ)」をモデルに描かれた作品ということです。もっとも、原作は行方不明で、展示作品は1982年に、魁夷本人により忠実に再作成されたもので、原作よりサイズがかなり大きな作品になっているようです。 

 絵画の鑑賞、観るのは大好きですが、評価となると素人の悲しさ「凄い!」と言うぐらいしかできません。
 それでも、作品を観ていくと、年齢とともに、緻密さというか、深みというか、そういったものが次第に高まっていっているのを感じます。同じことは、昨年の中村一村美術館でも感じましたが、一人の作家の作品を同時に系統だって観る楽しみのようなものを今回も感じました。、


(「花明かり」東山魁夷館のポストカードより転載)
 

 今回、東山魁夷館を訪れたきっかけは、一昨年箱根の成川美術館で、魁夷の「京洛の四季」シリーズのリトグラフを観たことです。昨年1年間、そのシリーズを買って来た12枚のポストカードから毎月1枚づつ紹介していますが、原画が魁夷館にあることを知って、是非観たいと思っていたのです。
 10月5日に魁夷館がリニューアルオープンして、10月13日に松本で大学の同期会の予定が入っていて、この機会に長野に寄って、と思っていたのですが、あの長野でも大災害のあった台風19号で果たせなかったのです。それでも、記念展ギリギリの一昨日やっと実現しました。

 上に紹介した「花明かり」はその「京洛の四季」シリーズの作品の一つです。もっとも、この作品はシリーズ唯一の本格作品で、シリーズのほとんどはスケッチの小品です。私が成川美術館で観たのもスケッチ画をリトグラフにしたものでした。昨年紹介した12枚の作品のうち、5枚の原画を実際に展示会で観ることができました。小品で素朴な作品ですが、さすがに原画は深みと味わいがまるで違っていました。 
 初期の目的が果たせて大満足でした。昨年ご紹介していますが、5作品をもう一度成川美術館のポストカードからの転載でご紹介しておきます。
 
 上段左:千灯会、上段中:古道具屋、上段右:桂の敷石
 下段左:壬生狂言、下段右:宵山

 展示会は12月5日から、リニューアル記念展の第Ⅱ期が、更に来年2月6日からは第Ⅲ期がそれぞれ作品が一新されて開催されるとのことです。東京から新幹線で長野まで1時間半、出来ればそれぞれ出かけたいと思っています。
 それと、来年のカレンダーも買ってきました。それぞれの月の作品も、Ⅱ期、Ⅲ期の作品とともにまたご紹介したと思います。

 長野への日帰り旅、この後善光寺さんへ、そして姨捨経由で松本城へ、続きは少しお待ちください。









   



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4 コメント

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恥ずかしながら・・ (屋根裏人のワイコマです)
2019-12-03 11:41:48
先月に新聞で東山魁夷館のリニューアル
オープンの記念展のニュースを見ましたが
すっかり忘れていました。 (≧∇≦)
御射鹿池の白馬が久し振りに展示とか東山
芸術の普段展示されていないものが展示と
あったような気がしました・・すっかり忘れて
いました、hiroべさまはいろんな絵画をよく
ご覧になって、全国を飛び回っているので
さすがによくご存じで感心させられます
昔、御射鹿池のこの背景を・・探し歩いた
若い頃を思い起こします。
素晴らしい作品の紹介と東山魁夷館の
オープン情報・・ありがとうございました

返信する
ワイコマさん (hiroべ)
2019-12-03 22:35:06
天候とか体調とか一番いい時をと考えていたら、
結局最終日の2日前になっていました。
それでも、せっかくなので、初回展示品も観られてよかったです。
長野も丁度、紅葉も終わりスキーにはまだ早い、観光の端境期、
美術館も人は少なく、日曜日なのにゆっくり観られたのは幸運でした。
この後の予定は信州の厳寒期ですが、2か月で展示品が一新されますから
何とか出かけたいと思います。

御射鹿池はカメラ教室で冬に行きましたが、結氷の上に
雪が降って、木々の映り込みは見られませんでした。
紅葉時も綺麗なようですね。もう一度は尋ねたいと思っています。
返信する
東山魁夷美術館 (ぴあ野)
2019-12-09 15:48:38
以前から、長野市出身の知人から話を聞いていたので、
行きたい美術館の一つです。
「緑響く」と生で向き合えるって、すばらしいだろうなぁと、
拝読していて、すぐにも行きたくなりましたw

姥捨ては、昔、大河「風林火山」の頃だったか、
復元された荒砥城公園に足を延ばしたときに
通りかかり、ここが名月の姥捨て♫と興奮したのを覚えていますw

でも、鉄ちゃんのお目当てとは知りませんでした。
hiroべさんは、撮り鉄もなさるんですね~
守備範囲が広く、羨ましいです!
返信する
ぴあ野さん (hiroべ)
2019-12-09 22:10:43
東山魁夷館、長野へお出かけの時は是非ご覧ください。
いつもそう、というわけではないかもしれませんが、
日曜日でもゆっくりと名画を鑑賞出来ました。
ただ、「緑響く」は作品が入れ替わるためしばらく
展示はないと思います。お調べになってお出かけください。

姨捨は私も久しぶりでした。
当時もいい景色で地元では知られていましたが、
こんなに有名になるとは思いませんでした。
でも、観光シーズンでないと寂しい無人駅です。
カメラ教室で鉄道写真は2回ほど経験がありますが、
とても撮り鉄とは言えません。でも写真の対象としては
いい題材でもあります。
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