(2020年東山魁夷カレンダー9月「月篁(げっこう)」より転載)
今年の絵画紹介は、昨年12月1日に行った長野の東山魁夷館のリニューアルオープン展(過去記事)で購入してきたカレンダーからの紹介です。9月は「月篁(げっこう)」という作品です。
「篁」は「たけむら」と読みます。つまりは「竹林」のことです。したがって、「月篁」は月明かりの中の竹林を描いています。
場所は京都の嵯峨野。制作は1967年で、魁夷は、「京都を描くのなら今のうちですよ」という川端康成の助言のもと、1964年頃からさかんに京都をめぐり、 スケッチを重ねていった、ということです。これらの作品は「京洛四季」シリーズのリトグラフとして頒布もされています。第十回新日展出品作で、原画は東京国立近代美術館に所蔵されています。
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