hiroべの気まま部屋

日ごろの出来事を気ままに綴っています

父からの手紙:第8回(1989年5月22日)

2013-01-23 09:49:37 | 父からの手紙
 父からの手紙第8回です。

 父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。

  ①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
 ②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
 ③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
 ④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
 ⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘  ’で囲みました。

1989年5月22日 父:76歳

‘退院の連絡の手紙’

 拝復

 御便り有難う御座いました。

 連休には、能登方面に行かれた由、魚が美味な処ですし、二、三日は天気も佳かった
様ですので、新緑の季でも有り楽しい旅行で有った事と拝察致します。

 私も昨日退院致しました。此度は、入院した時が先カイに比べ割に楽でしたので、
もっと早く(四月中には)退院出来ると想って居りましたが、一週間ほどやゝタカい熱が續き
其の後下痢状態が中々治らず、想ったよりやゝ長く成ってしまひました(丁度二ヶ月)

 此れからわ、余り風邪を引く事も無いかと想いますので、適当な運動(散歩位い)をすれば、
後の具合も次第に修って来るやと期待致し居ります。
 何分にも、病上がりですので、御医者の言葉を守り無理せぬ様、務める心算で居ります。

 雨期も近づいて参ります。皆様、御体大切にして下さいます様。

 御母様に何卒宜敷しく御伝え下さいます様。

 御二人様

 5月22日                             SK‘父’拝