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『ジョーカー・ゲーム』 柳 広司 著

2017年08月20日 | 読書

以前子供が買った本が読まずに置きっぱなしになってて、
気になってたんで、読んでみました。

結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。 (「BOOK」データベースより)

第2次大戦へと向かう昭和12年、陸軍に設立されたスパイ養成学校
あんまり馴染みのない設定ですが、面白かったです。

日本陸軍の前時代的な思考を嘲笑うかのような
D機関の態度は少し腹立たしくもありますが。
(一度、結城中佐が慌てふためいているところが見てみたいです)

5作の短編で構成されているんですが、
『魔都』の及川大尉の変貌ぶりが一番印象に残りました。


D機関を描いた作品はその後も続編が描かれ、
ダブル・ジョーカー(2009年)


パラダイス・ロスト(2012年)


ラスト・ワルツ(2015年)

と刊行されています。


また2009年には霜月かよ子さん作画でコミカライズ化され、
『Dの魔王~ジョーカー・ゲーム~』(ビッグコミックスピリッツ 小学館)


さらに2015年に亀梨和也さん主演で映画化され、
『ジョーカー・ゲーム』(東宝・日本テレビ放送網)


2016年には、アニメ化も
『ジョーカー・ゲーム』(AT-X他・Production I.G)


これだけ幅広く展開しているのに、今まで知らなかったのが不思議です。


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