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『レディ・ジョーカー』 高村薫 著

2018年12月28日 | 読書

高村薫さんの『レディ・ジョーカー』(1997年 毎日新聞社 刊)を読みました。

人質は350万キロリットルのビールだ―業界のガリバー・日之出麦酒を狙った未曾有の企業テロは、なぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描いて、いま、人間存在の深淵を覗く、前人未到の物語が始まる。
犯罪が犯罪を呼び、増殖し続けるレディ・ジョーカー事件。犯人たちの狂奔と、それを覆い尽くす地下金融の腐臭は、いつ止むのか。そして、合田雄一郎を待つ驚愕の運命とは―高村文学の新たな頂点を記す、壮大な闇の叙事詩、ここに完結。
(「BOOK」データベースより)


以前からタイトルだけは知っていて、
『このミステリーがすごい!』で1位選ばれてるのを見て
そのうち読もうと思っていたのですが、
なかなか手に取る気になれませんでした。

今から思えば『レディ・ジョーカー』ってタイトルから
バットマンのジョーカーを連想していたのかもしれません。



読んだのは新潮社から刊行された文庫本版(2010年)の
上・中・下の3冊に分かれたモノだったのですが、


とても時間が掛かりました。
(他の本を挟みながらですが、2か月ほどかかりました。)

待ち時間や寝る前なんかに少しずつ読むんですが、
ほんの10ページほど読むだけですごく疲れるというか。
とにかく描写が多く、物語が全然進んでいきません。
横山秀夫さんの『64(ロクヨン)』もそんな感じでしたが、
どうもボクには合わないのかもしれません。

作品の内容自体はとても面白く、
無害な赤いビールで企業を脅迫するアイデアには唸らされました。

犯人側の物井に半田、被害者の日之出ビールの城山社長、
捜査本部の合田、東邦新聞の根来に久保、それぞれに感情移入でき、
ひとつの事件は多角的に見れて面白かったです。

合田雄一郎主役の作品はシリーズ化されており、
直木賞受賞した『マークスの山』などあるんで
機会があれば、覚悟を決めて読んでみたいと思います。

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