以前、『アメトーーク!』(テレビ朝日)の読書芸人の回で絶賛された
『教団X』(中村文則 著 2014年集英社刊)です。
図書館に予約してたんですが、ようやく順番が回ってきたので読みました。
読んだ感想ですが、「えっ・・・」って感じでした。
と言うのも、何か月も待っている間にどんどん想像が膨らみ、期待値が高まっていました。
『教団X』といういかにも怪しげなタイトル。
それから連想するイメージは、やっぱり危険な新興カルト教団。
無茶苦茶な教義を掲げ、信者たちを洗脳し、怖い事件を巻き起こすのを
冷静に傍観しているうちに、徐々に教祖の魅力に嵌まり出し、信者の気持ちに共感し、
気が付けば何が正しいのか解らなくなるような、思考を揺さぶられる小説を
期待していました。
が、実際読んだ『教団X』は、読んでも読んでも共感できるようなモノはなく、
あっ気なく読み終えてしまいました。
(松尾正太郎さんのキャラクターは大好きですが。)
レビューを見ても大半は似たような意見を書かれており、ボクだけじゃないのが
わかりました。
どうしてこの本を絶賛されているのかわからなかったのですが、
こちらのサイトを見てなんとなく納得しました。
ひと通り登場人物を把握したあと、もう一度読めばまた違う感想になるかもしれません。
(結構分厚い本なのでもう一度読む気にはなれませんが)
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