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映画 「土徳流離」

2017年01月14日 | 朝な夕なのこと

 珍しく映画を見にいきました。少しマイナーなやつです「土徳流離」(どとくりゅうり)前編。監督・青原さとし。彼の挨拶もありました。シネマスコーレにて。

 別院の報恩講の際、チラシにて知った映画です。

福島県・相馬市のドキュメントです。震災、原発事故もありますが、この地の2百年前にさかのぼります。

 浅間山噴火にはじまる天明の飢饉。死肉を犬・からすとともに食らう惨状でした。相馬藩は荒涼の地となる。人口、生産力の減。藩は他国百姓の入植を企てる。北陸・越後の真宗門徒が身ひとつで、親鸞聖人の旧跡巡行という方便にて国を離れて相馬に移民する。当時は「藩」が国であり、移住は難く禁じられていた。命がけです。途上横死しても国元には知らせ無用という書状を胸にして・・・

 現在欧州にてシリア難民の行方が深刻化している。2百年前には日本にもあったんですね。流民はこのような飢饉、戦争などでどの時代にもある。

 相馬藩では、真宗門徒と地元の民との習慣・信心の軋轢はあれども、真宗門徒の勤勉により根付く。しかしこの地域も福島・原発事故にてバラバラとなる。再びの「流離」となる。

 後編もある大作です。「土徳」は辞書にはない言葉だそうです。

自分なりに・・・・人は人を離れては生きられぬ動物。血縁・地縁さらには信心の縁で結ばれている。その積み重ねが歴史。その惠で生かされていることを感謝して「土徳」というか。


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