竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

ハンモック宙の深みへ運ばるる 流伴

2017-06-24 | 

ハンモック宙の深みへ運ばるる






ハンモックのあの心地よい感触を忘れない
宙と地の間に漂う
不安定な揺れは
億年の記憶に残っている原体験なのかもしれない
しばらく現世を忘れる特権を得たる気分になる



千社札振り出し竿に大守宮


あの山門の天井にところせましと貼ってある千社札
貼り付ける道具を「振り出し竿」という
竿の先に札を取り付けて張るのだが
それなりの作法が決まっているという
守宮は驚いたり竦んだりのことだろう


山の宿瀬音に沈む女梅雨 

昨夜の蛍は見事だった
そんな思いも覚めやらぬ山宿の朝
明けやらぬ露天湯はしずかな雨
瀬音を聞きながら雨にも濡れて湯に沈む

コメント    この記事についてブログを書く
« 送り梅雨腑分けのやうな形見... | トップ | しづかさや湖水の底の雲の峰 ... »

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事