緑鋭の虚無老い声の疳高に 兜太
突出の鬼色曼珠沙華朽ちて 兜太
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/f2/8fe7d2f9b28b4e85bcea1db899a9927a.jpg)
昭和52年、「旅次抄録」より。
前書きに、金子光晴死去2句、とある。
詩人金子光晴の亡くなったのは昭和50年6月30日、
79才、気管支喘息のため急死とある。
この詩人光晴さんを、兜太さんは深く敬愛している。
昭和40年には短歌結社「心の花」に
「光晴覚え」という一文を書いている。
この海程40周年で兜太さんの4巻にわたる俳句だけでなく
著作物のほとんどを網羅した全集が出版され
私も購入したので
その「光晴覚え」を今読んで、この句を揚げてみた。
多分、兜太さんが、詩人の死に俳句を寄せられたのは
光晴さんだけではないだろうか。
私も、以前にここでも話題になったので「
金子光晴詩集」白鳳社を買って読んでいた
それを今読み直している。
兜太さんが、
光晴の詩が好きだと言われるすべてが納得できます。
光晴さんの詩は、兜太さんの俳句にもっている体質に
通うものがとても多いと思います。
ところで、掲句だが、
一句目は死因となった気管支ぜん息の
声を詠んでいるのではないだろうか。
「緑鋭の虚無」とは心から敬愛する人
を失った虚しさがぎゅっと詰った表現だと思う。
「緑鋭」というのは造語だろうか。
光晴さんの苦しい声が作者の体を貫いたのであろう。
2句目は「突出の鬼色曼珠沙華」というところに光晴さんの詩、
作者の抱くイメージをここに入れているように思う。
「鬼の児の唄」が好きだ、
その鬼は光晴自身であろうと「光晴覚え」にも書かれている。
きょうは兜太さんと詩人光晴さんのことを
この鑑賞を通して知ることが出来ました。
調べながらの鑑賞なので、
足りないところがあるだろうと思います。
突出の鬼色曼珠沙華朽ちて 兜太
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/f2/8fe7d2f9b28b4e85bcea1db899a9927a.jpg)
昭和52年、「旅次抄録」より。
前書きに、金子光晴死去2句、とある。
詩人金子光晴の亡くなったのは昭和50年6月30日、
79才、気管支喘息のため急死とある。
この詩人光晴さんを、兜太さんは深く敬愛している。
昭和40年には短歌結社「心の花」に
「光晴覚え」という一文を書いている。
この海程40周年で兜太さんの4巻にわたる俳句だけでなく
著作物のほとんどを網羅した全集が出版され
私も購入したので
その「光晴覚え」を今読んで、この句を揚げてみた。
多分、兜太さんが、詩人の死に俳句を寄せられたのは
光晴さんだけではないだろうか。
私も、以前にここでも話題になったので「
金子光晴詩集」白鳳社を買って読んでいた
それを今読み直している。
兜太さんが、
光晴の詩が好きだと言われるすべてが納得できます。
光晴さんの詩は、兜太さんの俳句にもっている体質に
通うものがとても多いと思います。
ところで、掲句だが、
一句目は死因となった気管支ぜん息の
声を詠んでいるのではないだろうか。
「緑鋭の虚無」とは心から敬愛する人
を失った虚しさがぎゅっと詰った表現だと思う。
「緑鋭」というのは造語だろうか。
光晴さんの苦しい声が作者の体を貫いたのであろう。
2句目は「突出の鬼色曼珠沙華」というところに光晴さんの詩、
作者の抱くイメージをここに入れているように思う。
「鬼の児の唄」が好きだ、
その鬼は光晴自身であろうと「光晴覚え」にも書かれている。
きょうは兜太さんと詩人光晴さんのことを
この鑑賞を通して知ることが出来ました。
調べながらの鑑賞なので、
足りないところがあるだろうと思います。
参照 http://www.shuu.org/newpage24.htm
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