竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

雪原を奔る雲影春兆す    たけし

2019-03-27 | 



雪原を奔る雲影春兆す    たけし





俳句は自得の文芸と割り切っているが

独りよがりに陥る危険がある



自身でもある程度の得心があって

他から評価される句を佳としている



今回掲句が毎日のようにトライしている

「俳句大学」の投句で安倍真理子氏の選をいただいた



鑑賞文は過分で赤面ものなのだが参照いただきたい





安倍真理子 一句鑑賞】(3月24日「一日一句互選」より)



雪原を奔る雲影春兆す    たけし



 大地はまだ雪に覆われている。その上を雲の影が奔る。ただそれだけのことだけれど、作者はその景に、冬とは明らかに異なる春の気配を感じている。
 「雪原」の白と「雲影」の黒のコントラストがとてもいい。「雲影」が「奔る」、そのスピード感もとてもいい。降りそそぐ陽差し、雪の煌めき、青空を流れる雲、雪の匂いの風、そのなかにある、動き出そうとする樹々の匂い。簡潔な描写と「春兆す」という季語の働きによって、情景がいきいきとひろがってゆく。
 いつの間にか、私も雪原に立っていた。




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