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竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

蕗の薹やっぱり空は青かった たけし

2022-02-26 | 今日の季語で一句


蕗の薹やっぱり空は青かった たけし

天候異変 世情不安
今日の平穏が明日は保証されていない
空の青さに安堵する
蕗の薹の安堵の気息
(たけし)


春(初春)・植物
【蕗の薹】 ふきのとう(・・タウ)
◇「春の蕗」 ◇「蕗の芽」 ◇「蕗の花」
きく科の多年草。早春まだ野山に雪が残っている頃、土手の上や藪影に、萌黄浅緑色の花穂を土中からもたげる。花の開かぬ前に摘み取って食べるとほろ苦い春の味がする。蕗味噌。

例句 作者

花蕗をわけて石狩川となれ 長谷川かな女
襲ねたる紫解かず蕗の薹 後藤夜半
みほとけの素足はるけし蕗の薹 原 和子
山峡をバスゆき去りぬ蕗の薹 三好達治
円墳の一処ほころび蕗の薹 中山嘉代
蕗の薹まじめな貌の山ばかり 倉橋弘躬
蕗の薹おもひおもひの夕汽笛 中村汀女
師弟ほどのへだたり蕗の薹二つ 今瀬剛一
水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹 木下夕爾
蕗の薹傾く南部富士もまた 山口青邨