
風紋は神の庭めき寒に入る 河野多希女
今日からは寒の入り
24節季の小寒にあたる
例句をたどっていたらこの句に遭遇した
風紋は私の好む句材でいくつかの作があるがまだ納得するものがない
風紋はたしかに人工ではない神々しさを秘めている
そして小寒の季語の取り合わせ
文句なしに脱帽だ
(小林たけし)
【小寒】 しょうかん(セウ・・)
二十四節気の一つ。冬至の15日後とされ、1月5、6日頃からの15日間が該当する。寒さが厳しい。しかし、まだ寒さは小さいとして小寒とされる。
例句 作者
小寒や枯草に舞ふうすほこり 長谷川春草
小寒のひかり浸して刷毛目雲 火村卓造
小寒のさゞなみ立てて木場の川 山田土偶
小寒の楠匂はせて彫師なる 坪野文子
小寒や石段下りて小笹原 波多野爽波
風紋は神の庭めき寒に入る 河野多希女