
現代俳句協会の会員になって7年を経過した
過去に2回、賞ののなんたるかも不明のままに応募したことがある
句会の出席者に3に入の受賞者がいるが皆凄い人ばかり
予選通過者の名が選考経過の中で知ることが出来るが
毎年そのなかに句会での顔見知りがおられる
今回は予選通過を目指しての3回目の挑戦だった
現代俳句11月号に選考結果が掲載された
応募作品224編
予選を3次まで行い最終は選者5人の投票
同点で決選投票の結果、久根美和子氏の「房はつかず」に決定した
一次予選通過 68編/二次予選通過 13編/三次予選通過 6編
私は二次予選通過の13編に名前があった
目標達成で一人で首肯、ワインが美味かった
ちなみに応募30句は次のものだった
白牡丹闇を余白とつかい切る
逃水の先にたしかに少年期
無為無聊風なきときの風車
さくら貝はつ恋という不燃物
春寒し結び目ゆるむ黒ネクタイ
慟哭のひとつに足らず青岬
炎帝に追われ逃げ込む閻魔堂
白夜の被災地結界の入り乱る
梅雨湿り期限の怪し置き薬
レコードの雑音汗まみれの青春
夏は俺流ハーレーダビットソン
心太透けて見えてる二枚舌
問診になんの強がり走り梅雨
炎天の芯に杭打つ測量士
首塚の由来は知れず曼珠沙華
沖波の白刃千本雁渡し
疎開地の故山となるや芒晴
サーファーのスローモーション秋落暉
鰯雲町の名今もんゆータウン
木の実独楽その一癖のただならず
今年藁氏子総出で大蛇編む
奥津城の風のてっぺん鵙の贄
晩学に小さき応え冬苺
テンガロンハット冬耕のトラクター
声ありつたけ冬波に石つぶて
煮大根何度も本音聞き返す
冬うららそうか卒寿も悪くない
通夜の列冬満月のうすっぺら
懐手東京駅に凶弾痕
隙間風自戒の手酌きりもなし