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竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

木下闇に鳥の目ヒッチコックの眼 有馬ひろこ

2021-05-29 | 今日の季語


木下闇に鳥の目ヒッチコックの眼 有馬ひろこ

なんという感性と表意だろう
木下闇から自分をじっと見ている
鳥とヒッチコックとは
不気味な感じはほんの少しで納得させられる
(小林たけし)


【木下闇】 こしたやみ
◇「木下闇」(このしたやみ) ◇「下闇」 ◇「青葉闇」 ◇「木の晩」(このくれ) ◇「木暮」(こぐれ) ◇「木暗し」(こぐらし)
夏の木立の枝葉が茂って日を遮り、昼間でも暗いさまをいう。「下闇」「青葉闇」などともいう。「緑陰」が木洩れ日のある明るい木陰であるのに対し、「木下闇」は鬱蒼とした暗い様子を指す。明るい所から急にそうした中に入った時など、特にその感が強い。

例句 作者

人形の素魂の棲める木下闇 栗林千津
充電を終えて出てくる木下闇 尾崎竹詩
夢で蹴った女はかなし青葉闇 田山嘉容
少年の嘘のひろがる木下闇 杉浦圭祐
戻って見たい気になる声よ木下闇 山口石鳴
指のない掌のざわめき木下闇 曾根毅
木下闇からだを拭けば赤くなり 大石雄鬼

一日を使ひきつたる夏椿 尾池和夫

2021-05-28 | 今日の季語


一日を使ひきつたる夏椿 尾池和夫

上五中七はよく目にする表意だが
季語の夏椿との取り合わせが絶妙だ
作者自身の夏の一日の充足感がうかがえる
(小林たけし)

【沙羅の花】 さらのはな
◇「夏椿」 ◇「夏椿の花」 ◇「あからぎ」 ◇「姫紗羅」(ひめしゃら) ◇「紗羅の花」(しゃらのはな) ◇「紗羅咲く」
山地に自生するが、庭木として寺院などにも植えられる。夏に椿に似た白色五弁の花をつける。「夏椿」が正しい名前。仏教にゆかりの沙羅双樹はインド産で別の花である。朝咲いて夕べには散る一日花。

例句 作者
風立ちて沙羅の蕾の見えそめし 肥田埜勝美
沙羅咲いて往路ばかりの月日かな 脇本星浪
沙羅双樹あまたは蕾咲くは散る 宇野犂子
沙羅浄土穢土を忘れてをりにけり 倉橋弘躬
沙羅咲くと茶粥の箸を置きて見る 上野さち子
夏椿化粧ひて別の声いづる 中村路子
夏椿死亡欄から読みはじめ 星野昌彦


三線を蛇の抜け出す 午前二時 大竹照子

2021-05-27 | 今日の季語


三線を蛇の抜け出す 午前二時 大竹照子

三線(さんしん)は、弦楽器の一種。日本の沖縄県と鹿児島県の奄美群島で主に用いられる。
三線に姿を変じた蛇が
午前3時にはそこから離れるよいう
作者の類まれなる完成からの発想だと伺える
三線 三時の韻律も効いている
(小林たけし)


【蛇】 へび
◇「くちなわ」 ◇「ながむし」 ◇「青大将」 ◇「縞蛇」 ◇「山楝蛇」(やまかがし)
アオダイショウ、マムシなど色々いるが、トカゲ目ヘビ亜目の爬虫類の総称。ヘビは冬眠するが、啓蟄のころ冬眠から覚め穴から出て夏場、辺りを徘徊し、蛙などの小動物や鳥の卵を食べる。水面を上手に走ることもできる。蝮やハブの類は有毒だが、その他は無害。

例句 作者

余命とは未だ逢わざる槌の子ぞ 高橋修宏
全身で蛇死にゆくや尼寺冷え 和田悟朗
全長のさだまりて蛇すすむなり 山口誓子
冷遇ガール多彩な蛇に名前あり 田島健一
出合いたる蛇の性別不明なり 小川紫翠
利根ぶりの赤き蹴出しや蛇御輿 今井妙
原子ノ火 盗ンデキテアヤツル蛇使イ ますだよりこ
双頭の蛇の如くに生き悩み 野見山朱鳥

白地着て行きどころなしある如し 藤田湘子

2021-05-25 | 今日の季語


白地着て行きどころなしある如し 藤田湘子

湘子にもこのような句があるとは
ちょっと胸をなでおろす気分だ
ここらへんなら近づけそうだよ思うがさてさて
白地着てしゃれてはみたものの所在ないのは・・・・
(小林たけし)


【白絣】 しろがすり
◇「白地」
白地に絣模様を織り出した夏の単衣もの。木綿や麻で作る。男性用が主体で、戦前は学生達の普段の着物であった。見た目も着ても涼しげな白絣だが、一般的には廃れてあまり見かけなくなった。

例句 作者

白地着てこの先針葉樹林あり 西野理郎
白地着てこの郷愁の何処よりぞ 加藤楸邨
白地着てダミアの暗き声を聴く 佐怒賀正美
白地着て血のみを潔く子に遺す 能村登四郎
白地着む頭上げし蛇身ひかりたる 野澤節子
竹の幹白服の人通しけり 桂信子



緑なす松や金欲し命欲し 石橋秀野

2021-05-24 | 今日の季語


緑なす松や金欲し命欲し 石橋秀野

誰にでも、季節は平等にめぐりくる。が、受け取り方は人さまざまだ。病者にとっては、とくに春のつらい人が多い。中途半端な気温、中途半端な自然の色彩。あるいはそこここでの生命の息吹きが、衰えていく身には息苦しいからである。そんな心境を強く表白すれば、この句のようになる。この句を読んで、誰も「あさましい」などとは思わないだろう。今年も、元気者だけのための「ゴールデン・ウィーク」がやってくる。(清水哲男)

作者が山本健吉氏の妻女と知って
もう一度句をしみじみと読んでみた
(小林たけし)


【新緑】 しんりょく
◇「緑」 ◇「緑さす」
初夏の樹木の目の覚めるような若葉の緑をいう。「新緑」という語感からも爽やかさが感じられる言葉である。

例句 作者

みどりの夜子は一本の眠れる矢 高野ムツオ
みどり差す背中の張りし半跏像 浪本恵子
わが城あり緑を窓に工場崩れ 堀葦男
人頭に鳥身みどりの夜を歩き 高野ムツオ
公園の見取図どこも緑濃し 伴場とく子
大学の緑を濃くす培養基 中村路子
嬬恋に友あり句碑あり緑濃き 松本真津子
子の皿に塩ふる音もみどりの夜 飯田龍太
弱き祭行けど片側をみどりの森 和田悟朗
恐ろしき緑の中に入りて染まらん 星野立子
戦後みどりなす柳屋のポマード 川名つぎお
新緑や手を高々と交差点 高橋和彌
木のみどり草のみどりに罠かける 津根元潮


水際や青田に風の見えて行く 井上井月

2021-05-21 | 今日の季語


水際や青田に風の見えて行く 井上井月

稲の成長はなんとも早い
あれほどの田水が一面の青稲で見えなくなってくる
水際に寄れば田水に風のそよぎが静かに揺れている
作者はそれを<風の見えて行く>との措辞で表現した
(小林たけし)


【青田】 あおた(アヲタ)
◇「青田面」(あおたも) ◇「青田風」 ◇「青田波」 ◇「青田道」
苗を植えてまもない田を「植田」というのに対して稲が生育して一面青々とした田を「青田」という。植田が青一色になる頃は土用の日差しも強く、青田を吹き行く風(「青田風」)になびく稲は波のように揺れ(「青田波」)、見るからに爽快である。《植田:夏》

例句 作者

源流の青田ひろがるわが視角 齊藤美規
潮ぐもり青田ぐもりにつづきけり 桂信子
点晴の青田の鷺も出羽の国 朝広純子
畦の影たしかなりけり大青田 前田典子
福耳がひたすら青田刈つてゐる 泉風信子
竹藪にはさまれている青田かな 杉浦圭祐
耶蘇ならず青田の海を踏み来るは 西東三鬼
裏山のごろりとありぬ大青田 伊藤政美
西施せつせつ髮洗うよう青田波 白川温子
観音の里は青田に靜まれり 石田彰
越(こし)遥かひと世の青田すわりたる 森田緑郎

これからのわが十年や更衣 長峰竹芳

2021-05-19 | 今日の季語


これからのわが十年や更衣 長峰竹芳

毎年の更衣
なつかしい衣服
なじみの衣服をとりそろえる
また仕舞う冬服にも感慨はひとしおになってくるのは
老境に入って久しい故か
是かtら先の10年をふと考えてしまった
(小林たけし)


【更衣】 ころもがえ(・・ガヘ)
◇「衣更う」(ころもかう)
季節の変化に対応して衣服を着替えること。平安時代の宮中から伝わる儀式。江戸時代では4月1日、10月1日をもって春夏の衣を変える日とした。現在では、学生の制服とサービス業関係の職場を中心に、6月1日と10月1日の衣更が残る。一方で和服には、今も歴然とした区別がある。爽やかな季節の推移を感じる風習の1つである。

例句 作者

かたくなな殻も 脱ぎたい更衣 鷲山千晴
くわんおんのそびらもあおきころもがへ 角川春樹
しがらみも共に脱ぎたし衣更 根岸敏三
ちぐはぐなものを増やして更衣 小林緑
ともしびの明石の宿で更衣 川崎展宏
とりあえず塩と答えて更衣 森田緑郎

草笛の澄むまで父がそばに居り 和田浩一

2021-05-18 | 今日の季語


草笛の澄むまで父がそばに居り 和田浩一

絶対者の父親への信頼と安堵感
この草笛は心象だと思ってよいだろう
まなうらから消えることのない父親への渇望
作者の平穏な人生がうかがえる
(小林たけし)


【草笛】 くさぶえ
◇「蘆笛」(あしぶえ) ◇「麦笛」

例句 作者

草笛の草の傷むを恋という 篠原信久
草笛や少年の日のこころざし 丸山太一
草笛を吹いている間は大丈夫 髙橋悦子
草笛を吹く息つぎを取り戻し 巻良夫
草笛を子と吹くこころちぐはぐに 吉田未灰
草笛吹こうか点滴を外そうか 大坪重治
酒蔵の裏か草笛明日征くと 田中實子


老鶯や樹海のなかの普賢徑 池田良水

2021-05-17 | 今日の季語


老鶯や樹海のなかの普賢徑 池田良水

棟方志功の普賢徑はあまりのも有名だが
老鶯に美術館の森閑さを配合した見事な作品
品位も高くこうした句が読めたら
当分は新しい作品を求めないでいられそうだ
(小林たけし)


【老鶯】 ろうおう(ラウアウ)
◇「老鶯」(おいうぐいす) ◇「鶯老ゆ」 ◇「夏鶯」 ◇「乱鶯」(らんおう) ◇「残鶯」(ざんおう) ◇「狂鶯」(きょうおう) ◇「鶯音を入る」 ◇「鶯老いを鳴く」
春が過ぎてから繁殖のために山地に上がり、鳴く鶯を老鶯と呼ぶ。山地や高原に行くと夏でも鶯が鳴いているのを聞くことがある。老鶯といっても必ずしも老いた鶯をさすわけではない。

例句 作者

老鶯の山湖に余韻残しけり 武藤瑩
老鶯の森へ扉を開きけり 重枝不二子
老鶯や溶岩(ラバ)に松ある散歩道 坂東みの介
老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも 金子兜太
言の葉はひとりの砦夏うぐいす 小宅容義
風まかせの今日の運勢 夏鶯 薄田久依
黙*祷や夏鶯と谷の音 星川木*葛子

蛸壺を抱え芭蕉の句を知らず 大串 章

2021-05-16 | 今日の季語


蛸壺を抱え芭蕉の句を知らず 大串 章

蛸壺やはかなき夢を夏の月 芭蕉「猿蓑」
この句が作者の言う芭蕉の句であろう
作者は蛸壺といえば芭蕉の句が連想されて思わず一句となったのか
(小林たけし)


章魚(たこ)三夏
【子季語】
蛸、蛸壺
【解説】
頭足類の軟体動物。足に大きな吸盤がある。蛸壺漁が有名だが豚の脂身で釣る事もある。種類が豊富で刺身、酢の物などにして食す。

例句 作者

あをぞらへあをうみの章魚干しかかげ 渡邊白泉
おどろけば章魚のあたまに雲きたる 渡邊白泉
しぐるるや切られて白き蛸の肌 鈴木真砂女 夕螢
でで虫の雨や明石の蛸壺に 阿波野青畝
はかなき夢の蛸壺は骨壺としても面白く 荻原井泉水
ぶつ切りの章魚出されけり春の雷 鈴木真砂女 生簀籠
ゆで蛸の足の切り売り花ぐもり 鈴木真砂女 都鳥
をさ~と麦藁蛸を茹でてをり 岡井省二 鯨と犀

ことしより堅気のセルを着たりけり 久保田万太郎

2021-05-14 | 今日の季語


俳句  作者名

ことしより堅気のセルを着たりけり 久保田万太郎

万太郎ならではの句といえようか
洒脱ないきざまを隠さないところが良い
昨年までは何者だったのだろう
読者を楽しませる技が見事だ
(小林たけし)


梳毛(そもう)糸使いの単衣着尺などの毛織物、または梳毛糸と人絹・絹糸・綿糸との交織で、肌触りが柔らかで薄く、初夏に着用するセル地で作った単衣のことをいう。

例句 作者

セルを着て小さん贔屓の父なりき 石嶌 岳
セルを着て手足さみしき一日かな 大野林火
セル軽く荷風の六区歩きけり 加藤三七子
セルを着て遊びにゆくや東京へ 松本たかし
セルを着て遺書は一行にて足りる 寺田京子
童話書くセルの父をばよぢのぼる 中村草田男
赤んぼの五指がつかみしセルの肩 中村草田男


赤シャツも田植えに混じる千枚田 松本詩葉子

2021-05-11 | 今日の季語


赤シャツも田植えに混じる千枚田 松本詩葉子

過疎の農村で
都会の子供らに田植えの体験をさせるところがある
農家の子に交じって都会の子が
歓声をあげて一日を過ごすが貴重な体験だ
親も一緒に田植えをする様子も伺える
掲句はそんな光景を想起させる
(小林たけし)



【田植】 たうえ(・・ヱ)
◇「田を植う」 ◇「田植唄」 ◇「田植笠」 ◇「田植時」
苗代で育てた稲の苗を、代掻きの済んだ水田に移し植える作業のこと。初めは直に籾を撒く方法(直播)が執られていたが奈良時代に移植する方法が始まり、平安時代に広く一般化した。田植えの時期は各地方によって様々だが、五月雨の中、早乙女が早苗を植える姿は風情豊かなものである。

例句 作者

にんげんの部品毀れる田植季 石田八洋
はじまりは米寿の一声田を植える 近藤詩寿代
ひるまへの屋根に人ゐる田を植うる 齊藤美規
ほまち田の田植を終えて父帰る 青木啓泰
みめよくて田植の笠に指を添ふ 山口誓子
制服を脱いで田植の水を読む 山口きみ子(響焰)
喪が明けて田植えの足を拭く女 舘岡誠二
植ゑ終へし棚田に風の曲がりくる 大木雪浪
水系の絆どろどろ田を植える 小川水草
浮苗を挿して夕日を呼び戻す 天津善明
片あしのおくれてあがる田植かな 阿部青鞋
田が植わり堰にふくるる余り水 吉田きみ子
田を植ゑて不和の夫婦の戻けり 土屋北彦

日曜はすぐ昼となる豆の飯 角 光雄

2021-05-10 | 今日の季語


日曜はすぐ昼となる豆の飯 角 光雄

鑑賞の蘊蓄は不要の句だろう
難解句の昨今、こういう句に出会うと救われる
(小林たけし)



【豆飯】 まめめし
蚕豆や豌豆を炊き込んだ御飯。豆の緑が新鮮で季節感の深いものである。

例句 作者

不器用に生きて豆飯炊いている 中澤一紅
粗にあらず京の野菜に豆の飯 川辺幸一
蚕豆飯にいつまで母を働かすか 岡本庚子
豆飯と遺影と私と夕月と 森本芳枝
豆飯や娘夫婦を客として 安住 敦
月の辺をうす雲よぎる豆の飯 原田ゆふべ







海鳴りややませの舌が伸びてくる 八島岳洋

2021-05-07 | 今日の季語


海鳴りややませの舌が伸びてくる 八島岳洋

海に向かっておりてくる山の風を
やませの舌と捉える感性が新鮮だ
海鳴りとやませがひびきあうのは実景に近いのかもしれない
(小林たけし)

やませ 三夏
【子季語】
山瀬風/長瀬風/梅雨やませ
【解説】
山を越えて吹いてくる風。北海道や東北の夏に、冷湿の北東風ないしは東風として吹く。冷害の誘因になる。


例句 作者

やませ吹くいずくへ消えし僧一家 竪阿彌放心
やませ来るいたちのやうにしなやかに 佐藤鬼房
アテルイのづぶりと沈むやませかな 照井翠
童子の眼碧むやませが滲み通る 高野ムツオ
阿弖流為の鼻梁を擦りぬ青山背 渡辺誠一郎
音も無く沈む鉄塊やませ来る 近恵


誰か来て鏡割りゆく八十八夜 塩野谷仁

2021-05-01 | 今日の季語


誰か来て鏡割りゆく八十八夜 塩野谷仁

2,006年海程9月号にて金子兜太の秀句選で下記の兜太の選評がある
現代俳句協会賞の中の一句でもある
難解句だが読者の鑑賞力を試されているような気がしてきた
(小林たけし)



夏も近づく八十八夜。誰か来て鏡割りゆく八十八夜。八十八夜の頃の季節感と、誰かが来て鏡割りゆくという心理的なものがどこかで響くような気がするのであるが、はっきりとは掴めない。

【八十八夜】 はちじゅうはちや(・・ジフ・・)
立春から数えて88日目にあたる。陽暦5月2、3日になる。播種の適期とされ、茶どころでは茶摘みの最盛期となる。農家はこの頃をめどに忙しくなる。この日以後は霜がないといわれ、気候的にも、この頃を境として安定してくる。

例句 作者

地下足袋が八十八夜を通りけり 村瀬誠道
山国の八十八夜の寝息かな 森下草城子
村立句会みんな八十八夜の手 中島偉夫
母老いて八十八夜静かなる 岡崎正宏
現役を豪語してをり八十八夜 佐藤文子
逢ひにゆく八十八夜の雨の坂 藤田湘子
雨が死に触れて八十八夜かな 曾根毅