作業の合い間合い間にある程度まとまった休憩をもらえるときがあり、その時間を
有効活用するべく、職場へ持参して読み始めたのが「小説版 火の鳥 大地編」です。
朝日新聞土曜別刷り版beで長期連載された桜庭一樹作 黒田征太郎画 手塚治虫原作
による作品をとり置いていて、いつか読み直せればと機会をうかがっていたところ、
今回それが叶いそうなのです。
すでに単行本化されているでしょうし、わざわざ面倒なスクラップを持ち出さなくても
いいものを、でもまあいいじゃないですか。再読後、これで心置きなく古新聞として
リサイクル、処分できるというものです。
さすがに単行本には、黒田さんのイラストがすべて掲載されているわけでないで
しょうしね。
ところで、このサッカー漫画『アオアシ』と『ブルーロック』のイラストは、
今朝の新聞に全面広告として掲載されたものです。私は漫画としてはこれらの
作品に触れたことがなく、アオアシはつい先日2クール分のアニメ放映を
終えたばかり、ブルー~はこの秋の新作アニメとして放映中で、テレビでは
馴染んで見知っているこれら作品が同時掲載されたことに驚きました。
同じサッカー競技を舞台にしたアニメでも、両作品、作風は趣が異なっていて、
アオアシはサッカーアニメの王道(主人公にはエスパーに近いくらいの特殊な
才能を与えられてはいますが…まあ全般泥臭いスポ根もの)を行くのに対し、
ブルー~は日本を代表する真のストライカーを育成するために用意された特殊な
環境下での訓練、競い合いを描く(なので、登場人物はすべてフォワードばかり)、
あり得ないけどあり得るかもの極端設定、かなりの異色作です。
一体全体、これは何を意図した企画なのと思いきや、「2022年はまだ、
愛の年にできる。」と題した、朝日新聞による『讃えあい広告』なのだそうです。
片や「リアルな漫画」、一方は「最先端の漫画」と描かれるスタイルは違えど、
お互いを讃えあい、認めあおうといった趣旨なのでしょう。と、言われても、
正直私にはそれでもピンときませんねえ…
とはいえ、アオアシが終わったとたん始まったブルー~が、同じサッカーを
素材にしたアニメでもずいぶん雰囲気が違う作品であることに私も戸惑い、
違和感を感じていたひとりです。その違いを楽しもうよ!ってことでいいのかな。