旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

今回の旅で読んだ本

2024-06-08 17:23:30 | 図書館はどこですか




今回の旅では、往きの船内で「幽霊男/横溝正史著」を、帰路「魔女の暦/
横溝正史著」を読みました。いずれも金田一ものの中編で、魔女~には
『火の十字架』が同時収録されています。

三作品ともに、本格推理というよりもスリラー、サスペンス寄りの作風で、
どれもヌードクラブやレビュー小屋が舞台となっていて、扇情的な舞台設定、
筋書きが用意されています。しかし、内容が大衆向けであるとはいえ、謎解き、
トリックがまったくないわけでなく、探偵小説の範疇内で娯楽作品に仕上げる
絶妙なさじ加減が横溝作品の魅力でもあります。すべての犯行を許して
しまってから事件解決に至ることの多い金田一耕助も、火の~では犯人、
動機などを指摘することで、残り二つの殺人を珍しく?未然に防ぎました。

横溝作品にしばしば登場する怪しげなヌードクラブ、初読したその頃(昭和
50年頃)、ストリップ劇場はあったと思うのですが、ヌードクラブなんて
のもまだ存在していたんですかね? その後、いかがわしい写真を目的と
したわけでなく写真撮影を趣味とした私、これまで一度もヌード撮影会
に参加するする機会には恵まれていません。カメラ機材が進歩し、誰もが
気軽にそれなりの写真を撮れてしまう現在、わざわざヌード撮影会などを
開催する意味はないのでしょうかね。


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