たびびと

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来客

2012年08月20日 | マレーシアの風
先週の日曜日、妻が通う日本語学校の友人が家に遊びに来た

「こんにちは。お休みなのにごめんさいね」

チャイムがなり、ドアを開けにいくと、いきなり日本語が飛び出してきた。
無茶苦茶日本語が上手い。そして、次から次へとわかだす言葉。
リビングに行く前に、廊下で話がとまらない。

「日本にきて何年ですか」
「まだ一ヶ月です」

「えー? 日本語すごい上手ですね」

20代後半、独身のマレーシア人。
彼女はマレーシアで日系企業に勤務していた。金型、成形の会社で工場もあった。
多くの日本人が勤務していたので、日本語を勉強した。学校へは通わず、他の社員との会話で学んだという。
上司は英語がペラペラだったが、日本語を教えてくれたそうだ。他の社員からも、たくさんの言葉を吸収した。

「みんな、とっても親切でやさしかったです。会社の専門用語はいつも同じだから、簡単よ」

経理、総務何でも任されたそうだ。
彼女は社交的で元気がいい。迫力もある。上司も指導に力が入ったに違いない。

「まあ、ここでは何だから、奥にどうぞ」
ようやくリビングに移動して座ってもらった。

「食べられないものは何かありますか」
「何でもだいじょうぶです。好き嫌いはありません」

食事の箸の動きをとめ、彼女は話を続ける。

「私は中国系のマレーシア人です。
マレーシアには多民族が住んでいます。昔からのマレーシア人、インド系マレーシア人、中国系マレーシア人です」

マレーシア政府は、本来のマレーシア人を優遇する政策を打ち出している。
奨学金を例にとると、マレーシア人は簡単にゲットできる。中国、インド系はかなり優秀でないと奨学金を受け取れない。だから、マレーシア人はあまり仕事や勉強をやらない。これが、彼女の持論だ。

「ひいきの政策はよくないね」
「そんなことないわ。だってマレーシア人の政府だもの。よくわかる」

なかなか立派な人格をもった来客だった。

ようやく箸を動かし、お好み焼き、味噌汁を食べ始めた。
「おいしいです」

話は日本の生活になった。

「私はたくさんの友達が世界にいます。ヨーロッパ、アメリカ、アジアのいろんな国です。どこの国でも、一ヶ月以上の長い間、旅行をしました。でも、日本が一番住みやすいです」




多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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