トイレと経済発展の不思議な関係 カンボジアの風

みなさんは、
「トレイ掃除をするとお金持ちになる」
ということを聞いたことはありますか?

この話の真偽はわかりません。

でも、次のような連想はできるのではないでしょうか。

トイレをきれいに掃除できるということは、その家の他の部分(部屋、キッチン、風呂場など)もきちんと掃除ができます。

家がきちんと掃除されていると、室内が快適で落ち着いた雰囲気になります。

家が落ち着いた雰囲気だと、物事をきちんと順序だてて考えたりすることができます。よいアイデア、ひらめきも生まれやすいですね。

すると、仕事も家族関係もうまくいき、結果として収入が増えます。

考え方にちょっと無理があったかもしれません…。

ただ、ホンジュラスなどの開発途上国を数多く訪れているうちに、
「トイレのきれいさと経済発展のレベルには、何か相関関係がありそうだ」
と思ったことが何度もあります。

別の言い方をします。

経済的発展がいいことかどうかは別として、
「トレイが汚いからホンジュラスは経済発展していかないのでは」
と考えたことがあるのです。

考えたというよりは、直感でひらめいた感じです。

カンボジアに滞在していたときのことです。

ある中華レストランに入りました。
注文をした後、トイレに行きます。
すとる、何と、何と、10歳にも満たない少年が、素手で丁寧にトイレの床をみがいていました。
トイレの床はレストラン食堂のフロア同様、ピカピカに光っていました。

業務でカンボジアの公立小学校を訪問しました。
学校の個室トイレに入ります。
トレイのタイプは和式です。トイレの戸棚に向かって座るようになっています。日本とは便器の向きが反対に設置されています。

トイレ内は、ホンジュラスのように汚物が散乱しているということがありません。これには驚きました。

先生用ではなく、校庭の隅にある生徒用のものを利用させてもらったにもかかわらずです。
僕たちが訪問するので特別に清掃されていたわけではありません。

何だかとても感激しました。

「この国は将来大成功するのでは」
と、無限の可能性を感じたのです。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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