【ワシントン時事】カーター米国防長官は21日の中谷元防衛相との電話会談で、沖縄県うるま市の会社員女性の死体遺棄事件で逮捕された米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)について「日本の法制度に基づき責任が問われることを望む」と伝えた。国防総省が発表した。
長官は、国防総省が捜査に全面協力すると改めて約束し、同様の事件の再発阻止に向け「できることは全てする」と強調した。
***************************************************************************************
シンザト・ケネフ・フランクリンは死体遺棄容疑で逮捕されましたが
恐らく殺人容疑で再逮捕されるでしょう。
また詳細がわかるにつれ、極めて残虐な殺害方法ですので極刑が望まれます。
ただ犯人が元海兵隊に所属していたことや現在基地での勤務であることから、
米軍基地撤去すべきだ、との短絡的な意見がありますが
その主張には違和感があります。
シンザト容疑者は元海兵隊員ですが、今は基地でインターネット関係に携わり
日本の一般住宅地で日本人の配偶者、そして乳児と住んでいて
普通の市民と変わらない生活をしていました。
それなのに「軍属」を強調しての報道が何らかの意図があると感じ、
違和感を覚えます。
米国防長官が言うまでもなく、当然日本の法律で裁くべきだと思います。
問題は容疑者が米軍兵士であり、基地内で生活していた場合、
米側がどのような対応をするかです。
中谷防衛相は綱紀粛正と再発防止を米側に求めたようですが
一番は日米地位協定の不平等さを改めることではないでしょうか。
このような凶悪犯罪は日本の社会でも過去に起こっています。
当然その場合、日本の法律で裁いていますが
米軍が関わった場合、凶悪犯も米側に保護されることもあるようです。
この不平等さが日本人の怒り、特に沖縄県人の怒りを助長させ、
結果、日米関係がギクシャクしたものになってしまいます。
今の日本には日米同盟を破棄することはできません。
破棄すればどうなるかぐらい多くの日本人は理解しているでしょう。
日米が友好的な関係でないと一番困るのは日本だという認識を持つべきで
このことが日本の平和に大きく影響していると理解すべきなのです。
こう言うと、あたかも日本はアメリカに隷属し、服従しているかのようですが
現憲法下ではそうならざるを得ません。
真の独立国となるためにはどうすべきか、
軍備をどうすべきかをもっと真剣に考え、面倒から逃げるような一種卑怯な考えは
もういい加減改めるべきだと思います。
事なかれ主義では日本の真の独立はありえないのではないでしょうか。
沖縄で米軍関係者が事件に関わったら、すぐに米軍不要論に発展する前に
日米地位協定の改善についてもっと真剣に考え、
と同時に日本の軍備についても考えるべきだと思います。