ふたつの別れ

昨夕から冷たい雨が降りつづく斎場でした。

きのうと今日、会社の同僚の葬儀に参列しました。
享年６９歳、まじめにコツコツと働く、口数の少ない
ウデの立つ職人さんでした。

４月の末まで元気に働いていました。身体は小さく細ギスだったけど
病気ひとつしたことがない健康体そのものでした。
それが、「メシが食えない！」と訴え入院したのが５月初めです。
そして、そのまま帰らぬ人となってしまったのです。

死因は大腸ガンでした。すでにもう手遅れでした。手術もできなかったようです。
とてもガマン強い人でした。
「医者嫌いで薬さえものんだことがなかったんですよ・・・」とは、長男さんの話・・・

ほかの臓器への転移はなかったそうです。
それだけに、「もう一ヶ月はやく病院に行ってくれたら？？？」
長男さんはそう悔やんでいました。

健康すぎた過去とガマン強かった性質がアダとなりました。


今月は２件の葬儀がありました。

もうひとつは４日、５日。叔父の葬儀が田無でありました。お袋の７つちがいの弟です。
亡くなったのが４月３０日。８３歳でした。
ところが２３年前の同じ４月３０日、この叔父のつれあい（女房）も実は、
この同じ日にガンで亡くなっていたのです。５７歳の若さで・・・
夫婦が同じ命日、という偶然の結果となりました。

叔父の８３歳はともかくとしても、今回の６９歳は早すぎました。
葬儀がおわったら昨夕から降りつづいていた雨は止み、
空はきれいに晴れわたりました。

みなさん、どうかご自愛ください・・・