心ひらき視界ひらく

表情や言葉遣いジェスチャーで信号を送ってくれている。



そのひとが私との距離感をここまででやっていきたいと。



私も受信したよと信号を送ればそのひとは安心し信頼してくれる。



不安を持たせない戸惑わせない。


第一段階で大事なこと。



信頼してくれなければずっと二人の間には警戒心という言葉が横たわる。




仕事ぶりや人とのやり取りを見て直感でこの子は信用できると踏めば



隠さず弱みも見せ格好悪いところも見せる。



相手が少しずつ心を開いてきたときどう見られていたのかが分かってくる。



その時自分の視界がそのひとの目を通してひらけてくるような気がする。



なぜこんなこと思いついたの。



やっぱり理解しあうことは心が豊かになるし楽しいこと。


通じ合うこと。生まれてきた意味の大切な一つ。

冒険こそ人生！

それは



捨て鉢じゃない




ヤケクソでもない





どうせ失うものは命ぐらいなもの。





本気で



そう思ったら




ようやく



自分の人生が





動きだした。






震えて眠ってもいい。




悪夢にうならされてもいい。





捨てられるものなど命ひとつくらいなもの。





明日も




きっと来る。





命を




明日に




預けて





出発するのだ。






それでいい。




周りからは




しかめっ面されても




立ち止まらない。





そう





その姿はまるで




お人好しで、自分ばかりが損をして、



まったく上手く立ち回れない。





ロマンチックな愚か者だ。



それが冒険者のパスポートだ。

素直な気持ちと裏腹に

全てのひとが間違いなく持っている。




素直に出すことに死ぬまで苦労する。




素直な気持ちと



素直に表現することは




次元が違う。






素直に表現できることは良いことなのですか。




大切なことなのですか。






それなら




私は





人として





不適合なのでしょう。





生き辛さは





自己責任ですか。






自分の気持ちも




伝えられずに






別れが来てしまうことは





愚か者の所業でしょうか。







それが正義なら






わたしは





存在価値のないものにもならない





何かなのでしょう。

涙枯れるまで

あなたの



姿が




そこに



浮かび上がります。




きっと会えない




あなたの



横顔も


懐かしさに


錯覚の




しじまに。





決して




認められない





その幻影に





ひとり




溺れて





息絶えて





沈みます。






誰にも




邪魔もされずに






沈黙の





青に





我が肉体を溶かせます。




静かに





誰にも




知れずに




漆黒の





楽園に





ひとり



佇みたいのです。




あなたの




落ち続ける




涙は





夜の




海水に。




私の左ほほに血涙を。





誰にも



見られたくなく




知られたくなく






そのまま





沈みたいのです。





闇に




包まれたいのです。