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正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

メインページは検索で「正定寺」
(HP作成は正定寺閑栖:小原壽山)
ブログはFacebookにリンクしています。

本山参拝と伊勢神宮

2014年03月13日 | 日記
平成26年3月10日から12日まで二泊三日で
「京都本山妙心寺参拝と伊勢神宮参拝」を13名でお参りしました。
天候に恵まれ全ての行程を無事に終える事ができました。

五重の塔がある東寺へ


二条城にも


南禅寺に


初日は今年12月で閉める国際ホテルで宿泊

二日目は本山妙心寺へ



境内の建物を拝観




宮内庁の許可申請で見ることができる京都御所へ


三日目は

二見輿玉神社・夫婦岩


伊勢神宮


伊勢神宮での参拝者の多いのにはびっくりしました。




黄砂?

2014年03月05日 | 日記
黄砂が降ってきた?

違います。

これは「杉の花粉」のようです。



車や濡れ縁など黄色くなっています。

家内では目を赤くしてくしゃみしている
女房がいます。

この村で育った他の家族は平気なようです。





好時節

2014年03月03日 | 日記
今日からモミジの植え替え作業が始まりました。
樹木の植え替えは季節を選んで行わないと枯れてしまします。

境内の梅は満開になりました。



豊後梅は2.3輪咲いていますが、これからです。



日当たりの良い場所の河津桜は満開です。



さっき、本山の寺院向け機関誌「正法輪」が届き
1ページを開くと同参(修業の同級生)の和尚さんがいました。

ページを先に進むと妙心寺派の「情報発信ガイドライン」が
載っていました。

インターネット社会での情報管理と発信する責任所在が
示されていました。

このブログも「情報発信ガイドライン」を遵守しながら
情報発信したいと思っています。

ちなみに

 「情報発信ガイドライン」

①臨済宗妙心寺派に属する者として礼節のある言動をすること。

②臨済宗妙心寺派に属する者として書き込みをする際、
 あるいは臨済宗妙心寺派に関する書き込みをする際は
 自分自身が誰であるか明確にすること。

③記載内容は臨済宗妙心寺派としての公式見解ではなく、
 書き込んだ本人が責任を負うこと。

④教義に関する書き込みは出典を明確にし、個人的な
 意見であれば個人的意見と明記すること。

⑤僧侶・寺庭として求められる情報を発信すること。

⑥わかりやすい文言を使用するように心がけること。

⑦情報の引用には著作権に十分配慮すること。

⑧縁故寺院・檀信徒等の情報について許可なく記載しないこと。
                                                                ′
⑨他者への批判には十分に配慮し、誹誘中傷・個人攻撃的な発言を行わないこと。

⑩たとえ批判を受けても冷静に対処し、間違いがあればすぐに訂正すること。
 そして、どのような修正をしたのかも明記すること。

・・・・と正法輪にOCRをかけてみました。


大雪のあと

2014年02月27日 | 日記
やっと暖かい日差しになってきました。
日陰の雪もほとんどとけて消えました。

境内のあちらこちらで木の枝が折れて
いましたが、いまはきれいに片づいています。

やっかいなのが樋です。

雪の重さで外れたり曲がったりしています。

銅板の樋なので専門家にお願いすることにしました。

被害にあった銅板の樋。






梅の花が開いた

2014年02月19日 | 日記

豊後梅の枝にはまだつぼみしかないのですが、
庭先の梅には花びらが咲きました。



昔の機関誌に次のような文章が載っていました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

もう二十年も前の事になるが、
先住職がわが娘を嫁がす時に、その結婚披露の席で、
婚家に対して次のような挨拶をしていたのを思い出す。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

縁あって私の庭で育ったこの苗木(娘)は、
種々のめぐみを受けて自然のまま伸び伸びと成長致しました。

私はあまり手を加えておりませんので枝葉の形は良くありませんが、
その分だけ素直に丈夫に育ってくれました。

この苗木も本日良縁にめぐまれ、
皆様のお庭に植え替えさせて頂くことになりましたが、
どうぞしっかりと根付くように見守って頂き、皆様のお力添えで皆様の家風にあうように、
歳月をかけてその枝ぶりを整えてやって頂きたいのです。

そしてとても厚かましい想いなのですが、
この苗木が、しかるべき場所を得て、ついには皆様のお庭になくてはならないような
名木に育ってくれることをひたすらに念じているのです。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

この挨拶の話を聴いた時から、
私の中には人と庭木が重なって見えるようになりました。

今、このかけがえのない私達の大切な地球は森林破壊が進み、
すでに瀕死の状態に追いやられているといいます。

樹木を切るのはたやすく、それを育てるのはむずかしい。

人を育てるのはたやすく、人に心を育てるのはむずかしい。





耐雪梅花麗(雪に耐えて梅花うるわし)
梅の花は寒い冬を耐え忍ぶことで、春になれば一番麗しく咲く。





 

今日は涅槃会

2014年02月15日 | 日記
2月15日は涅槃会です。・・・お釈迦さまのご命日

日本ではどの仏教寺院でもお釈迦さまの遺徳と報恩のための法要をいたします。
それを涅槃会といいます。

元々涅槃とは迷妄のなくなった心の境地を指す言葉です。

涅槃図がある寺院では本堂や書院に涅槃図を掛けて法要をいたします。





正定寺の涅槃図の詳細はこちらから

外は日が差して昨日までの雪がとけ始めました。

お寺の参道も車が上がるようになりました。




昨夜からの雪で

2014年02月14日 | 日記
少しの雪でも交通機関が乱れます。
雪国はこの程度の積雪(15㎝) では生活が乱れる事は
ないのでしょうが、ここでは休校になり国道は
不通になっています。

お寺に上がる道も通れません。

しばらくは、孤立した生活になりますが
のんびりした日を過ごすのもいいかもしれません。

境内は朝の鐘をつきに歩いた足跡が
残るだけで一面真っ白な風景になっています。







この大雪の騒ぎでチョコレートをもらいそこねています。



寒いと思ったら・・・

2014年02月13日 | 日記
数日前からやけに寒い。室温は5℃前後で
暖房がなければ過ごせません。

昔は居間に火鉢だったのですが、
今はストーブにエアコンです。

外は雪になりました。


たった数センチの雪でもここではパニックになります。

境内に降る雪


裏庭の植木には雪が



数字の99.95?

2014年02月06日 | 日記
毎月、近くの内科医院に行き、
血圧やCPAPなどの診察を受けます。

最近は血圧も安定しています。

先生が腕をとって血圧を測ってくれます。

胸と背中に聴診器を当てて診断もしてくれます。

最後は体重計です。





いつもの看護師さんが体重計に私をうながして、
数字が上下して「ピ!」と止まります。

「99.95㎏」・・・・

コップ一杯の水で大台に乗る体重です。
ほとほと情けない!


オリンピックでは高得点なのですが・・・。


今年の節分

2014年02月04日 | 日記
節分の日には本堂の縁側から「鬼は外福は内」の豆まき
をします。

以前は部屋にも撒いていたのですが、あとの掃除が大変なので
外にめがけて撒くようになりました。

修行道場ではところ構わず撒いていました。
新到(新米の修行僧)の頃はストレス発散の行事でしたが
後片付けも大変でした。

夕刻、外が暗くなって本堂に集まります。

今年はお嫁さんが初参加です。
節分の豆まきには「福の神と鬼」が主役です。

お嫁さんの姿が見えなくなったと思ったら
こんなものを作って本堂にきました。



今年の節分はかわいらしい行事になりました。


大分県中津市の自性寺と黒田勘兵衛

2014年01月30日 | 日記
午前中は佐伯警察署で運転免許の更新があり
30分ほど講習を受けて帰ってみると・・・

中津の自性寺さんから梅干しが届いていました。
梅干しと寺報に大般若札も・・・






ちょっと変わった和尚さんですが、いたって本人はまじめで
寺報には次のようなメッセージが書かれていました。

「中津市は黒田勘兵衛ブームで観光客は増えたのだが、
我が中津藩 奥平家菩提寺の自性寺(ジショウジ)には一向に
変化がない。」

自性寺の全景

自性寺の鐘楼


ようするに、中津藩主の菩提寺で由緒ある寺院にも関わらず
なおかつ、文化遺産の「池大雅堂」を併設する有名寺院でもあるのに
黒田勘兵衛ゆかりのところばかりが目立っているので・・・・・


早い話が、自分で黒田勘兵衛ブームを応援するために「兵糧梅」を
住職の一直和尚さんが復元?・考案?したようです。


和尚さんは中津が大好きなので自分で宣伝しているようです。


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以下に自性寺の説明を記してみる。

大分県中津市の市街地にある自性寺は、中津藩主・奥平家の先祖・奥平信昌
が1577年三河新城(愛知県)に奥平家の菩提寺として万松寺を開創したのが
始まりである。

奥平氏は信昌以降、徳川家康の外孫として重視され、藩主として各地の藩主
を務め、最後に1711年中津藩主になっている。

これに伴い、万松寺も転々と移り、1717年現在の中津に移転している。
1745年に自性寺と改名している。

1764年12代住職が赴任するにあたり、画家・池大雅夫妻を伴って自性寺に
入っている。

大雅は滞在中に40数点の書画を残し、これが現在の自性寺・大雅堂
に展示保管されている。

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同封された寺報には、大正12年から昭和6年までの「大雅堂拝観簿」の事が書かれていました。

その拝観簿には、
政治家では清浦総理大臣。若槻総理大臣。
文学では与謝野鉄幹・晶子。
経済界は別府温泉の父油屋熊八と鳥瞰図絵師の吉田初三郎が・・そのほかにも
画家・哲学者などなどが名簿に名前を連ねていると書かれていました。

是非、中津観光に行きましたら「大雅堂」を拝観して、自性寺の和尚さんが考案した
「兵糧梅」を一粒ご賞味ください。







初地蔵のお講

2014年01月24日 | 日記
小字の地名がある集落には、
仏さまをお祀りしたお堂があります。

それぞれのお堂にはご本尊が安置されています。
集落の信仰や場所によってご本尊はマチマチです。


お釈迦さま・阿弥陀さま・お薬師さま・観音さま
お地蔵さま・毘沙門てんさま・文殊さまなど如来や菩薩といわれる
仏さまがそれぞれ安置されご本尊になっています。

正定寺の管轄でも数十のお堂(庵)があります。
詳細はこちらから


集落の住民は仏さまの縁日にお堂にお参りして
農繁期の疲れをいやしたり、隣近所の連帯を深めたりしていました。
身近な信仰として仏さまの功徳を願うものです。


それとは別に毎月の座番(主催者)を決めて、
お地蔵さまや観音さま・お大師(弘法大師)さまの
お姿を順番にお祀りする「お講」という風習があります。

特に1月は「初○○菩薩」とか「初○○如来」と言って
功徳があるとされています。

正定寺がある「上の地(うえのじ)」でも古くから「お地蔵講」が行われています。
(地元の方は「うえんじ」と言います)

今日は初地蔵で座前(順番)が正定寺だったので、
上の地の女性が集まりお地蔵さんにお参りをして
賑やかな一日を過ごしました。

上の地のお地蔵さま



和やかに(ちょっと緊張しています)





※実にマニアックな追伸です。

ブログ愛好者の中には、奥に行くよりそっちでお茶を飲んだ方が良かった。
と思った方もあるかも・・・。





もち撒きの醍醐味

2014年01月24日 | 日記
大般若会で一番の御利益は、大般若経の転読(パラパラ)に
よって起こる「風(般若の知恵)」を受けることです。

そんな行事の中で唯一我を忘れて夢中になるのが
「厄除けのもち撒き」です。

21地区の檀家さんから奉納された「厄餅」で厄払いを
します。

一斉に撒かれる餅を一斉に拾う檀信徒のみなさん。







赤ちゃんから大人まで参拝者全員が福引きをします。
その中で30名しか福引きは当たりません。

2年前までは参拝者全員に何かしらの福引き景品が
当たっていました。

今年も豪華景品が業者や総代さんから提供されました。




菩提寺の行事は何百年も檀家さんと和尚で行ってきました。

今年も正定寺創建以来変わらぬ代々の檀家さんが手伝って
くれました。

この奇跡のような伝承文化が檀家さんの誇りであり、
菩提寺の和尚の誇りでもあります。

今年もご苦労様でした。
100年前も200前も300年前も400年前も
この檀徒のご先祖に同じように「ご苦労様でした」と
歴代祖師の和尚さんも感謝したことでしょう。