お寺を改築したり特別な行事が有る場合
檀家さんから浄財を頂き、
改築や行事の費用を捻出します。
檀家さんも学費や介護など家庭での出費が多く
余分な貯蓄などありません。
それでも、菩提寺のため・ご先祖の供養のため
と懸命にやりくりして寄進してくれます。
住職をはじめ役員は檀家の浄財を
無駄にしないように慎重に使います。
「法灯護持」という言葉にあるように
お釈迦さまの教えの灯火を護り続ける
檀信徒の信仰がそこにあります。
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そんな時に、お寺の和尚さんが車を新車にやり替えたり
旅行に行ったりすると非難を浴びる事になります。
懸命にお寺のために協力している檀家さんから見れば
「そんな余裕があるのなら寄附を減額して欲しい」と
思うのは当然です。
和尚さんも檀家さんの寄附から旅行や新車の費用を出したのではない
のですが「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い?」となってしまいます。
このようなお話は全国津々浦々で聞く
「檀家さんの苦情とお寺の苦悩」でしょう。
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旧佐伯市内にあるお寺の檀家さんが
正定寺の檀家さんの年忌法要に
親戚としてお参りしました。
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その親戚の奥さまがお斎(おとき・会食)に
私にこう言ってきました。
奥さん
「今度うちのお寺は台所の修繕に○万円の寄附が来ました」
私
「工事が終わったらキレイになりますね」
奥さん
「でもね、お寺の奥さんがマルショク(食品店)で玉子3パックも買っていました」
私
「・・」
奥さん
「うちの家は1パックしか入らん冷蔵庫なのに、お寺は玉子3パックの冷蔵庫」
私
「・・」
奥さん
「冷蔵庫から玉子まで檀家が寄附してやらなければいけないのですかね」
私
「台所の修繕の寄附だったら冷蔵庫と玉子は入っていないと思いますよ」
奥さん
「和尚さんはうちのお寺の和尚さんの事を知らんからそういうんですよ。
うちの檀家はみんな言っています。」
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「うちの檀家はみんな言っています。」この言葉がくせ者です。
み/ん/な/は「本人と多くてあと1人ぐらい」だと思っています。
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どこかで行き違いか聞き違いがあったのでしょう。
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先日、久しぶりに特別会計さんが見えました。
特別会計に余剰金(残金)が出来たので、一般会計に繰り入れする
旨を伝えに来ました。
そこで、
彼が言うには「和尚さん! 今、車を買い換えたらダメですよ」と