正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

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(HP作成は正定寺閑栖:小原壽山)
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ダイエット・・・太ってると出費も多い

2014年10月31日 | 日記
檀家さんから「和尚さん太りましたな~」と問われると

「人さまより感謝しながらご飯をいただくので、人さまより身につくんですよ」
などと云って健康管理の出来ない自分をごまかしていました。

ずいぶん前から・・・
「精進料理でそんなに太るわけないだろう」の視線をたびたび感じていました。


病気治療薬の副作用もあるのですが、30年前からすると30㎏太ってしまいました。

「好き嫌いが無い」・・・とても良いのですが、
内科の先生は「2㎏」でも良いのでやせませんかと「優しく・鋭く」云います。


太っていると着物も特大になり、既製品では無理です。
ビッグサイズは値段も高めです。

洗濯物で新命と私の服を間違うことはありません。
物干し場では、私と母の洗濯物がほとんどを占めています。

30年前にこしらえた「法衣」が体重の増加で着られなくなり、
法衣店で仕立て直しをしてもらいました。

太ったゆえの大きな出費です。


「大は小を兼ねる」と云います。
大きいものは、小さいものの効用をも、あわせ持っている・・と言う意味です。


しかし、
テーブルの下に転がった饅頭をモタモタしている間に
家族から取られてしまいました。

太っていると容易にテーブルの下には、潜れないものですね。

いずれ、目にもとまらぬ早さでテーブルの下に転がった
饅頭を取りたいと決心しています。

甘い饅頭で体重が増えるのを覚悟の決心です・・・?。

食欲の秋・・・ですね






第33回花園地方研修大会と 第16回花園会青壮年部総会

2014年10月25日 | 日記
平成26年10月25日(土)~26日(日)に別府亀の井ホテルにて「第33回花園地方研修大会と
第16回花園会青壮年部総会」が開催されました。


 
花園会本部長の鮎川搏道師を迎えて研修テーマ「おかげさま」と題して講演が行われました。


 
正定寺からは花園会会計の村西栄二さん(初代青壮年部長)と今期から青壮年副部長になった
河村典邦さん(下直見)と青壮年部員の吉田真祐さんが参加致しました。





詳しくはこちら

青壮年部をお願いするのは、とても難しいものです。

40歳を越えると花園会の役員として参画して頂く事が多く、
次期の総代さんからは年齢上限を75歳と先の総代会で話が出ました。

青壮年部と云っても年齢関係なく80歳を過ぎても「青壮年部」としている
寺院もあります。

正定寺では一応還暦を目安に「青壮年部部員」と致しました。・・・

とは云っても、


部員の皆さまは、いつの間にか閑栖和尚から「部長」や「副部長」などにさせられていたり、
名前が無くなったり・・・本当に閑栖和尚の気ままな人選で迷惑しているのが現実だと思います。


白羽の矢が当たった方からすれば、気ままな人選のように見えるのでしょうが
実は、熟考に熟考を重ね人選した方々です。

と云うわけで・・・部員の皆さま宜しくお願い致します。

※役職が無くなっても「返り咲き」する場合が有ります。




ツワブキの花と柿

2014年10月24日 | 日記
裏庭に甘柿があります。



なんという柿なのかわかりませんが、たぶん接ぎ木で
作られた柿だと思います。

江戸時代から明治になると禅寺でも妻帯が許されるようになり、
この正定寺でもお嫁さんが来るようになりました。

この正定寺で初めて生まれ育った女子がいます。
私の伯母(95歳)です。

この伯母の小さい時には既に柿があったのかも知れません。
こんど会ったら聞きたいと思います。




その柿よりも古くから裏庭にあるのがツワブキです。





このツワブキは「文化九年の百姓一揆」で「処替え」になった
尾浦の檀家が植えたとされています。

ツワブキはふつう海辺に生えているらしく、
山の中で群生するのは珍しいとのことでした。

以前は、裏庭一面に咲いていた黄色い花でしたが、
野鹿が里に下りてきて畑を荒らし、とうとうツワブキまでも食べてしまいました。

一時は黄色い花を見ることさえ無くなっていました。

最近、害獣駆除で野鹿が減少して、以前のようにツワブキが
少しずつ生えて来ました。

ちなみに、仁田原の野鹿はツワブキを食べるのですが、
隣町の宇目に住む野鹿はツワブキには見向きもしないとのことです。

ツワブキに原因があるのか、野鹿の育ち方に原因があったのか
地域が異なれば食べ物も違うのですね。




10年前・・・気づく方と気づかない方

2014年10月19日 | 日記
この20年あまりでお寺も随分様変わりをしました。

建物の中で改装されたお堂もあります。

本堂は明治20年に建てられました。
外見は変わってないのですが、内部の間取りは少し変わりました。

位牌堂も改装されました。

昔の位牌堂でのお盆の様子。



各檀家さんの位牌は、ショーケースに収まられたように
ガラスでさえぎられていました。

現在は、近くで位牌を確認出来るようになりました。



10年前の位牌堂



現在の位牌堂



普段からお参りする檀家さんにとっては当たり前の位牌堂の光景ですが、
今でも檀家さんの10%近くは、改装され新しくなった位牌堂を知りません。

そして、自分の家の位牌があることすら知りません。

どうしたら、みんなに伝わるのでしょうか?。

ちなみに、安置されている位牌は「過去帳位牌」と云います。
お名前の後ろに在家用過去帳が入っています。



過去帳はご先祖様を書き入れるようになっています。






遠地にお住みでお忙しい方は、こちらで手を合わせてはいかがですか!







ご法事・・・お斎(おとき)

2014年10月13日 | 日記
歴代和尚の年忌法要を斉会といいます。
檀家さんのご先祖の年忌法要と同じです。

斉会とは僧尼に食事を施す事をさします。
ようするに法要は食事会なのです。
言い換えれば「食事が出ない法事は法事では無い」とも言えます。

これは、寺院に限らず檀家さんの法要も同じです。






昔は、どの家でも年忌法要があると、親族や地区の女性が
集まりお参りした方々に「まかない」をしていました。

お膳料理で「煮しめ・そうめんやうどん・油揚げ・煮豆やごま豆腐などなど」
全て精進の料理でした。

そしてこの食事を「お斎(おとき)」と呼びます。
神事の食事は「なおらい」と云います。
昔はお酒も出ていましたので、法事が終わると夜まで会食が続いていました。



最近は、檀家さんも忙しい僧侶に気をつかってか「お膳料」などと
称した布施を差し出すようになりました。

葬祭業者が提案したビジネスプランの「家族葬」なるものと
同じように、食事も「家族お斎」なのか「僧侶・親族はご遠慮下さい」の
法要後のお斎座をよく見かけます。

檀家さんとの唯一のコミニュケーションの場が「お斎」だったのですが
最近は少なくなってきました。
若い和尚さんは、檀家さんの「家族構成や親族」はだんだんと
分からなくなっているようです。

反対に「お斎」を頻繁になさる檀家さんでは「ご家族や亡くなった方の人柄」など
多くの情報を僧侶が得ることが出来るので「檀家と寺」の関係は密になります。



正定寺がある佐伯市直川は、むかし通りの檀家さんが多く、
家族だけの法要でも、必ず「お斎」が付いています。

さすがに昔のように「お膳」では無くて「お弁当」になりましたが
ご家族のお人柄などを「お斎」で知ることが出来ます。

ご法事には仏壇に「お霊具膳」が備わります。

亡き方と僧侶・遺族・親族が一同に会して、仏壇に上がっているお膳と
同じものを頂く事が「ご法事」なのです。




檀家さんのお斎には必ず座していた私は、
ご馳走のお陰で30㎏も太ってしまいました。

亡き方のご縁に触れながらいただくので
人様より身につくのかも知れませんね。