正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

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秋季彼岸会無事に終わりました。

2015年09月23日 | 日記
修行道場で修行僧(雲水)の食事が足らなくなったら、
典座という食事当番が頭を下げて謝罪します。
これを低頭(ていとう)と言います。

平身低頭の事です。


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お腹をすかせた修行僧が、台所にある全てのご飯を平らげると
食事係は「しまった!計算違いだった」と不覚をとります。

この低頭は、悪いことをして詫びる「頭を下げろ」という意味合いではなく
互いに敬意を払っての仕草です。

出来の悪い坊さんは、この低頭を「謝罪の頭をさげろ」と勘違いしている
方がいます。
反社会集団の「ワビを入れろ」と勘違いしているようです。


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実は、今年の秋彼岸はまさに「低頭」でした。お接待のお弁当や饅頭が足らず
申し訳なくただただ平身低頭でした。





でも、行き渡らなかった参拝者は、口々に「お参りが多かったので私たちもうれしいです。」
「お弁当より大勢の方と会えたのがうれしかった」と言ってくれました。





お彼岸にふさわしい「互いに敬意を持つ」心持ちに気づきました。

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