正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

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(HP作成は正定寺閑栖:小原壽山)
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鮮やか

2011年04月30日 | 日記
境内のあちこちで初夏の花が咲いています。

ミツバツツジの白


著莪 (しゃが)の花



「嶋臺茶碗」




こちらも鮮やかな茶碗です。
金銀の楽茶碗です。
お正月やおめでたい時に使用する「嶋臺茶碗」です。

2月15日に亡くなられた檀家さんが大切に使っていた
遺品です。

檀家さんはお茶のお師匠さん(享年82歳)で
数年前にご主人を亡くされ一人で住んでいました。

お子さんがなかったので葬儀の後は「永代供養」として
ご親戚が「位牌・遺骨」を正定寺に納めました。

その四十九日法要に「お弟子さん」や生前懇意にしていた
お茶人さん達がこの「嶋臺茶碗」を供養にとお供えしました。

大切に使わせていただきたいと思います。

祈りの鐘・・・14時46分

2011年04月28日 | 日記
東日本大震災発生から四九日を迎える4月28日の午後2時46分18秒に
被災物故者の供養と復興祈願のため全国一斉に「祈りの鐘」が響きました。
又、各寺院では四九日法要が営まれました。

正定寺でも同時間に大鐘が鳴りました。



私は朝に撞きました。




午後2時46分の時間は葬儀だったので
法要は帰山して午後3:30分から
位牌堂で被災物故者の供養と復興祈願のために
回向いたしました。



安下所にミヤマキリシマの紅色

2011年04月28日 | 晋山式
来年11月の晋山式の「安下所」をお願いしている
直川久留須の安藤家です。
来年の今頃は「正定寺第二十四世新命和尚安下所」と
大きな立て札が安藤家の前に立ちます。



安下所とは新命和尚(新しい住職)を迎えるための場所です。

新命和尚が修行したその姿の旅支度を解いて、檀信徒皆によるご信援で仕度された
袈裟・法衣に着替えるためのお宿の事です。

安心して行李をおろし解き、安息する場所の事なので「安下所」と言います。

当日は正定寺から、縁類の寺院をはじめ総代様や稚児が新住職を出迎え、
行列で正定寺へと向かいます。

山門まで行列するのが習わしですが、昨今の交通事情を考えて
車の通りが規制出来る場所を選んで
安藤寺総代の家を安下所にお願い致しました。



その安藤家の庭にはミヤマキリシマの群生が見られます。
真っ赤な花が一面に咲いています。







産湯のタライ

2011年04月27日 | 日記
子どもが生まれると
赤ちゃんをすぐに産湯につけます。

現在は産院で行われますが、
私の時代は自宅でお産していましたので
「タライ」に湯をはって産湯にしていました。

写真は55年前に私の産湯(うぶゆ)で使われた「タライ」です。

(このタライの中に私はつかったのでしょうか?体重90㎏の現在では当然無理です。)





51歳になる妹もこの「タライ」を使いました。

穴が空いています。
裏の壁に長い間吊り下げられていましたが
今回、整理する(捨てる)事にしました。

この白いタライを見るたびに
81歳になる母から「産湯のタライ」と聞かされていましたので
愛着のある品となっていました。

昔の言葉に「タライからタライへ移る50年」と言う
歌があります。

タライは誕生した時の産湯で使い、50年経って最期の湯灌(ゆかん)で使い
ます。

人生はたった一つの「タライ」で始まり終わると言う意味深い
歌です。

人は裸でやってきて裸で帰ります。
清浄無垢の姿で・・何も持たずに・・・。





山林の伐採・・パート2

2011年04月26日 | 晋山式
5町歩近くある寺山の伐採が始まったので
見に行きました。



伐採には少し時期が早く、
材木は50年~35年の杉材がほとんどです。

既に山の入り口付近は伐採されて
多くは3Mで切られているのですが
素性の良い(まっすぐな木)は
6Mで搬出するとの事でした。

6Mの杉材


大きなハサミのような重機で
杉を整理しています。


ビフォー&アフター





山林の伐採

2011年04月20日 | 晋山式
晋山式の費用に充てるための「山林伐採」が
始まりました。

先の入札で落札した「佐伯広域森林組合」が今日から
入山しました。

期間中の無災を祈り山林の入り口で諷経を行い
「山の神」へ献酒をお供えいたしました。

「山の神」は柚の原(神社共有山林)
の入り口付近に石で彫られたものがあります。

丁度、正定寺山林と隣接しています。

この正定寺所有の山林がある場所は
今から400年ほど前に正定寺があった跡地です。

入り口付近は江戸末期に仁田原大庄屋の小野家
から寄進されたものです。

諷経に弁事で帰山していた新命も随行して
行いました。



作業の無事を祈って諷経


山の神へ献酒


重機が入山


桜は散っても花盛り

2011年04月18日 | 日記
裏庭に「シャクナゲ・三つ葉ツツジ・キリシマ」の花が
咲いています。

シャクナゲ(石楠花)




みつばつつじ (三葉躑躅) 


ミヤマキリシマ


桜は散ってしまいましたが、いよいよ「眼に青葉」の
季節で紅葉も青々と新芽をふいています。


花祭り(灌仏会)

2011年04月08日 | 日記
灌仏会(かんぶつえ)は、お釈迦さまの誕生を祝う行事です。

毎年4月8日に行われます。
皆さんは「甘茶(あまちゃ)でおなじみだと思います。

お釈迦さまが旧暦の4月8日に生まれたという伝承に基づき、
降誕会(ごうたんえ)・仏生会(ぶっしょうえ)
浴仏会(よくぶつえ)・花祭(はなまつり)などの
名称で行事が行われ、
お釈迦さま誕生の時に、龍が天から飛来して、
香湯(ソーマ、アムリタ)を
そそいだという言い伝えで
昔から甘茶を誕生佛にそそぎます。 甘茶はお釈迦さまの産湯なのです。
この甘茶を無病息災のために飲んだり、
硯の水に使うと「習字が上達する」とか
家の周りに撒くと「まむし除け」に
なると言われたりします。

正定寺も毎年甘茶を用意して参拝者のお接待しています。








歴代和尚縁戚のお客さん

2011年04月01日 | 日記
正定寺は私で23代になります。

今日、奈良から第13世の和尚さまの縁戚の
方がお見えになりました。

定年して「故郷の歴史と我が家のルーツ」の旅に
正定寺へお寄りになりました。

お客さまは佐伯市の出身で現在は奈良に住んで
いると言うことです。

13世のお墓にお参りいたしました。