goo blog サービス終了のお知らせ 

正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

メインページは検索で「正定寺」
(HP作成は正定寺閑栖:小原壽山)
ブログはFacebookにリンクしています。

一週間に及ぶ旅行

2014年11月15日 | 日記
9月29日に右副腎に癌が転移して手術をしました。
術後の痛みが有り、10月23日に行われた法類寺院(本匠因尾瑞祥寺)の
先々住職の五十回忌にはお参り出来ませんでした。

10月27日には右後頭葉に転移性がんが見つかり放射線治療を行いました。

11月に入ると手術の痛みも取れ、日常の生活を行えるようになりました。

11月9日に神奈川県伊勢原市の耕雲寺で晋山式があり、
一人では電車や飛行機の乗り降りが出来ないので、
介添えに女房が随行してくれました。

交通機関を利用すれば、荷物や移動が大変なので自家用車で
神奈川まで行くことにしました。

家内が運転者で私は助手席に座っているだけです。
そこで、以前から行って見たかった処へも足を延ばす事にしました。

行程距離は2.000㎞を越えたのではないでしょうか。

その一つが「出雲大社」です。

今年の本山参りで「伊勢神宮」にはお参りしているので、
次は高千穂か出雲と決めていました。

二つ目が石川県金沢にある西田幾多郎と鈴木大拙記念館に行くことでした。
11月11日は鈴木大拙の生誕日でした、お陰で両記念館の入場券が半額になりました。


鈴木大拙の生誕地


記念館


西田幾多郎記念館ではたまたま西田幾多郎書斎「骨清窟」が公開されていました。


西田幾多郎哲学記念館の館内


最終は四国に渡ってフェリーで九州へ。
松山では正岡子規記念館へ


充実した旅行でした。

充分に歩くことも出来ませんでしたが、術後の痛みもなく無事に帰ってこれました。

四国に渡ったので真言宗開祖空海の父である佐伯善通を開基として創建され空海生誕地の善通寺に
お参りして来ました。






ダイエット・・・太ってると出費も多い

2014年10月31日 | 日記
檀家さんから「和尚さん太りましたな~」と問われると

「人さまより感謝しながらご飯をいただくので、人さまより身につくんですよ」
などと云って健康管理の出来ない自分をごまかしていました。

ずいぶん前から・・・
「精進料理でそんなに太るわけないだろう」の視線をたびたび感じていました。


病気治療薬の副作用もあるのですが、30年前からすると30㎏太ってしまいました。

「好き嫌いが無い」・・・とても良いのですが、
内科の先生は「2㎏」でも良いのでやせませんかと「優しく・鋭く」云います。


太っていると着物も特大になり、既製品では無理です。
ビッグサイズは値段も高めです。

洗濯物で新命と私の服を間違うことはありません。
物干し場では、私と母の洗濯物がほとんどを占めています。

30年前にこしらえた「法衣」が体重の増加で着られなくなり、
法衣店で仕立て直しをしてもらいました。

太ったゆえの大きな出費です。


「大は小を兼ねる」と云います。
大きいものは、小さいものの効用をも、あわせ持っている・・と言う意味です。


しかし、
テーブルの下に転がった饅頭をモタモタしている間に
家族から取られてしまいました。

太っていると容易にテーブルの下には、潜れないものですね。

いずれ、目にもとまらぬ早さでテーブルの下に転がった
饅頭を取りたいと決心しています。

甘い饅頭で体重が増えるのを覚悟の決心です・・・?。

食欲の秋・・・ですね






第33回花園地方研修大会と 第16回花園会青壮年部総会

2014年10月25日 | 日記
平成26年10月25日(土)~26日(日)に別府亀の井ホテルにて「第33回花園地方研修大会と
第16回花園会青壮年部総会」が開催されました。


 
花園会本部長の鮎川搏道師を迎えて研修テーマ「おかげさま」と題して講演が行われました。


 
正定寺からは花園会会計の村西栄二さん(初代青壮年部長)と今期から青壮年副部長になった
河村典邦さん(下直見)と青壮年部員の吉田真祐さんが参加致しました。





詳しくはこちら

青壮年部をお願いするのは、とても難しいものです。

40歳を越えると花園会の役員として参画して頂く事が多く、
次期の総代さんからは年齢上限を75歳と先の総代会で話が出ました。

青壮年部と云っても年齢関係なく80歳を過ぎても「青壮年部」としている
寺院もあります。

正定寺では一応還暦を目安に「青壮年部部員」と致しました。・・・

とは云っても、


部員の皆さまは、いつの間にか閑栖和尚から「部長」や「副部長」などにさせられていたり、
名前が無くなったり・・・本当に閑栖和尚の気ままな人選で迷惑しているのが現実だと思います。


白羽の矢が当たった方からすれば、気ままな人選のように見えるのでしょうが
実は、熟考に熟考を重ね人選した方々です。

と云うわけで・・・部員の皆さま宜しくお願い致します。

※役職が無くなっても「返り咲き」する場合が有ります。




ツワブキの花と柿

2014年10月24日 | 日記
裏庭に甘柿があります。



なんという柿なのかわかりませんが、たぶん接ぎ木で
作られた柿だと思います。

江戸時代から明治になると禅寺でも妻帯が許されるようになり、
この正定寺でもお嫁さんが来るようになりました。

この正定寺で初めて生まれ育った女子がいます。
私の伯母(95歳)です。

この伯母の小さい時には既に柿があったのかも知れません。
こんど会ったら聞きたいと思います。




その柿よりも古くから裏庭にあるのがツワブキです。





このツワブキは「文化九年の百姓一揆」で「処替え」になった
尾浦の檀家が植えたとされています。

ツワブキはふつう海辺に生えているらしく、
山の中で群生するのは珍しいとのことでした。

以前は、裏庭一面に咲いていた黄色い花でしたが、
野鹿が里に下りてきて畑を荒らし、とうとうツワブキまでも食べてしまいました。

一時は黄色い花を見ることさえ無くなっていました。

最近、害獣駆除で野鹿が減少して、以前のようにツワブキが
少しずつ生えて来ました。

ちなみに、仁田原の野鹿はツワブキを食べるのですが、
隣町の宇目に住む野鹿はツワブキには見向きもしないとのことです。

ツワブキに原因があるのか、野鹿の育ち方に原因があったのか
地域が異なれば食べ物も違うのですね。




10年前・・・気づく方と気づかない方

2014年10月19日 | 日記
この20年あまりでお寺も随分様変わりをしました。

建物の中で改装されたお堂もあります。

本堂は明治20年に建てられました。
外見は変わってないのですが、内部の間取りは少し変わりました。

位牌堂も改装されました。

昔の位牌堂でのお盆の様子。



各檀家さんの位牌は、ショーケースに収まられたように
ガラスでさえぎられていました。

現在は、近くで位牌を確認出来るようになりました。



10年前の位牌堂



現在の位牌堂



普段からお参りする檀家さんにとっては当たり前の位牌堂の光景ですが、
今でも檀家さんの10%近くは、改装され新しくなった位牌堂を知りません。

そして、自分の家の位牌があることすら知りません。

どうしたら、みんなに伝わるのでしょうか?。

ちなみに、安置されている位牌は「過去帳位牌」と云います。
お名前の後ろに在家用過去帳が入っています。



過去帳はご先祖様を書き入れるようになっています。






遠地にお住みでお忙しい方は、こちらで手を合わせてはいかがですか!







ご法事・・・お斎(おとき)

2014年10月13日 | 日記
歴代和尚の年忌法要を斉会といいます。
檀家さんのご先祖の年忌法要と同じです。

斉会とは僧尼に食事を施す事をさします。
ようするに法要は食事会なのです。
言い換えれば「食事が出ない法事は法事では無い」とも言えます。

これは、寺院に限らず檀家さんの法要も同じです。






昔は、どの家でも年忌法要があると、親族や地区の女性が
集まりお参りした方々に「まかない」をしていました。

お膳料理で「煮しめ・そうめんやうどん・油揚げ・煮豆やごま豆腐などなど」
全て精進の料理でした。

そしてこの食事を「お斎(おとき)」と呼びます。
神事の食事は「なおらい」と云います。
昔はお酒も出ていましたので、法事が終わると夜まで会食が続いていました。



最近は、檀家さんも忙しい僧侶に気をつかってか「お膳料」などと
称した布施を差し出すようになりました。

葬祭業者が提案したビジネスプランの「家族葬」なるものと
同じように、食事も「家族お斎」なのか「僧侶・親族はご遠慮下さい」の
法要後のお斎座をよく見かけます。

檀家さんとの唯一のコミニュケーションの場が「お斎」だったのですが
最近は少なくなってきました。
若い和尚さんは、檀家さんの「家族構成や親族」はだんだんと
分からなくなっているようです。

反対に「お斎」を頻繁になさる檀家さんでは「ご家族や亡くなった方の人柄」など
多くの情報を僧侶が得ることが出来るので「檀家と寺」の関係は密になります。



正定寺がある佐伯市直川は、むかし通りの檀家さんが多く、
家族だけの法要でも、必ず「お斎」が付いています。

さすがに昔のように「お膳」では無くて「お弁当」になりましたが
ご家族のお人柄などを「お斎」で知ることが出来ます。

ご法事には仏壇に「お霊具膳」が備わります。

亡き方と僧侶・遺族・親族が一同に会して、仏壇に上がっているお膳と
同じものを頂く事が「ご法事」なのです。




檀家さんのお斎には必ず座していた私は、
ご馳走のお陰で30㎏も太ってしまいました。

亡き方のご縁に触れながらいただくので
人様より身につくのかも知れませんね。













おかげさま運動・・・

2014年09月25日 | 日記
毎年、9月22日に行われる「秋の彼岸法要」に合わせて
女性部が持ち寄ったタオルを特別養護老人ホームの「直川苑」に
届けます。

既にこの活動は20年を越えました。

正定寺から飛河浩美事務局さん・戸高タカヨ監査委員さん・大竹琴美顧問さんの
3名が届けに行き、直川苑から施設長さんと
入苑者の大鶴地区の久保田弘さん(92歳)と堂師地区の廣瀬宏子さん(71歳)が迎えて
くれました。


秋の彼岸法要

2014年09月22日 | 日記
平成26年9月22日(月曜日)午前11:00より恒例の「山門大施餓鬼」が行われました。
参拝者80名が本堂にあつらえた施餓鬼棚に参拝しました。
 
近隣の和尚さん12名がお見えになり、本堂では独特な施餓鬼経の声明と秋風にたなびく
五色の施餓鬼旗の音があいまって神秘的な法要となりました








山門施餓鬼の準備

2014年09月21日 | 日記
一般的には「お盆(盂蘭盆」に行われる事が多い施餓鬼ですが
正定寺のように秋のお彼岸に合わせて行う寺院もあります。

正定寺も江戸時代から昭和20年代までは7月に入ったら
本堂の縁に施餓鬼棚をあつらえて毎日法要を営んでいました。

山門施餓鬼を秋に行うようになって、まだ20年足らずです。

今から30年前は「地区施餓鬼」が8月13日から17日の間に
赤木・直見地区の檀家さんによって行われていました。

様々な事情で「地区施餓鬼」の伝統が消えて、現在のような
山門施餓鬼になりました。

毎年、お中日の前日に正定寺では山門大施餓鬼会(さんもん だいせがきえ)が行われます。

その前日(今日)はその施餓鬼会の準備が行われます。

毎年、女性部によって御幣や水塔婆の袋詰めが行われます。

昨年も又その前年も同じです。

今年は20代・30代の女性部も参加してくれました。








作業が始まったばかりの写真ですが、最終的には300本の御幣を作ります。

雨を心配していた直川小・中学校の運動会は、今日無事に行われたらしいので、
明日も天気になるように願っています。



残暑ですが、本堂はそよ風が吹き抜けてさわやかです。

2014年08月21日 | 日記
お盆が終わりお寺も平素のたたずまいになっています。



本堂に座ると南の崖から吹いてくる、
風が心地よく、横になるとすぐにでもお昼寝が出来そうです。



外は日差しが強く、日中に動くのがおっくうになります。
うっかりすると「熱中症」になったりするので、
屋内で充分な水分を取りながらゆっくりするのが良いですね。

万が一でも救急車で運ばれる事態になれば、みんなが心配しますので
お互い気を付けましょう。??



京都の友人達は「地蔵盆が終わらないとお盆が終わらない」と良く云っていました。

8月の24日に町内のお地蔵さんを飾り付けて、
お菓子などを振る舞っていました。

高校生の頃は同級生の実家でごちそうをいただいた
記憶があります。

私が参加した地蔵盆は、寺院にまつられている仏像ではなくて、
町内の道角で祀られている「石のお地蔵さん」のお祀りでした。

京都の「地蔵盆」はこのように町内の道ばた(辻地蔵尊)におられる
お地蔵さまをお祭りしていました。

地蔵盆は、街角でたたずむお地蔵さんの法要なのですね。

直川でも道端や山の峠には沢山のお地蔵さんがおられます。

何百年も前から、地区の出入口で見守ってくれているお地蔵さんに
いつもは素通りするのでしょうが24日はお団子の一つでもお供えしませんか。

きっと良い気分になりますよ。










お盆のご回向も、今日の位牌堂諷経で無事に終わりました。

2014年08月16日 | 日記
8月16日は、毎年位牌堂での盂蘭盆諷経があります。

位牌堂は冷房完備なので、夏の法要でも快適に行う事が出来ます。

法要は午前10:00から行われました。
遠くは広島・福岡・大分市などからも見えていました。

初盆のお家もお参りして、観音さまの前に並んだ白木の新仏に
手を合わせていました。

お盆に正定寺へお参りする習慣のない檀信徒にとっては、
本堂や位牌堂の飾り付け(荘厳)が普段と全く違うことに気づかないのですが、
幸いにも8月14日のOBS夕方のニュースで「夏バージョン」に飾られていた
本堂が紹介されたので「普段の本堂とは違うんだ」と思った方もあったのではないでしょうか。

本堂の「夏バージョン」の写真。

ホオズキや提灯・歴代和尚の頂相・印可状などもこの時期だけ見られます。



位牌堂には普段から椅子が18個ありますが午前11:00の法要では椅子が足らなくなり
本堂から24個が追加されました。



今年初盆を迎えるご家族も子供・孫・ひ孫連れで焼香していました。





位牌堂での回向が終わると、冷房の効いた位牌堂から自然の風が通り抜ける書院に
移動してお茶をいただきます。



今年も新命和尚が16日間(312軒)の棚経を一人でつとめました。


お盆です。

2014年08月13日 | 日記
8月1日から檀家さんへ赴いて、
お盆のお参り(棚経)が始まっています。

昨日は、佐伯市内から宇佐・別府と回り
今日は大分市内を参りしています。

留守を守る寺庭や私は、お寺にお盆参りする
檀家さんの接待を担当します。

朝からひっきりなしに、境内を通って
お墓に車がいきます。

本堂や位牌堂はお盆の飾り付け(荘厳)になっています。

本堂に上がって線香を手向けるのが習わしですが、
最近では玄関口で御布施を手渡して帰る方が多くなりました。

本堂の様子


位牌堂(観音堂)には、お盆だけ新仏さんの白木の位牌が並び、
お参りする檀家さんも手を合わせています。



暑さが厳しいので呉々も熱中症などに気を付けて下さい。

遠方にいるご家族が帰省していましたら、是非お寺にお参りして下さい。
位牌堂のお位牌を観音堂で見せて、自分の家の歴史や先祖の事を伝えて
下さい。





台風一過の大掃除

2014年07月12日 | 日記
台風8号の被害は、他の地域に比べると佐伯市では比較的
少なかったようです。

台風の後は必ず境内には枝葉が落ちて、大掃除になります。

昨日から掃除機やブロアーが大活躍です。

今年は長雨の影響なのか庭師さんが平年より遅くなっています。
松や梅・ツツジ・サツキ・モクセイなど庭木の剪定が始まりました。



手入れの整った庭木で、「心が和みますね」と云われる
檀家さんが大勢います。
遠地からお参りに来る檀家さんは特に昔と変わらぬ菩提寺が
そこに有ることで心が安らぐと思います。



昔の写真を見ると本堂前には木々がたくさん植わっていますが、
現在は車での参拝客が多くなり、境内は駐車場に変わっています。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

近頃、『利休にたずねよ』というDVDを見ました。
茶人さんと云えば臨済宗大本山大徳寺です。
でも利休が作ったという国宝の茶室「待庵」は東福寺派の寺院だったような?

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
豊臣秀吉のように?
一代で金持ちになると、「大きな家」・「高級な車」・「自慢げな食事」
そして友人は「金借りの子分」と「利害の親分」が集まると云うことです。

「わび・さび」の情緒は微塵もなく、
威圧的に「ワビをいれろ!」・「刀のサビにするぞ!」とすごんだりするらしい。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

ブログやFacebookで庭に咲く一輪の花や小さな昆虫を紹介する記事を見ると
投稿者の心や魂(精神)が純粋であることにうれしくなります。

ご法事でよくお唱えする坐禅和讃は臨済宗中興の祖と云われる白隠禅師の和讃です。
その白隠禅師が残した俳句に・・・

「物もたぬ たもとは軽し 夕涼」というのがあります。 

(意味は自分で調べて下さい。)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

いつも掃除が行き届いて、
たもとの軽い檀家さんが夕涼みに来るお寺にしたいですね。










花園会女性部会員さんの知られざるボランティア活動

2014年07月02日 | 日記
人は知らないところで社会貢献しているものですね。

佐伯市の文化や歴史を説明案内するボランティアの方々がいます。

着物姿で案内している女性はご夫婦でこのボランティアに参加しています。

着物の着付けの先生なので、着物姿は天下一品です。




正定寺の女性部役員さんなのでご紹介致します。

これがその動画です。


佐伯市のすばらしさを紹介するのはこちらです。