今年の7月、北海道の礼文島、利尻島へハイキングと花をターゲットのツアーへ参加しました。天気には恵まれなかったのですが、礼文島から利尻島へ渡るフェリーのデッキから見た利尻山の綺麗さ雄大さに感動を受けました。何時かこの山に登ってみたいと。
そして夏の期間中、地元の伊吹山で山頂のお花ガイドボランティアをするため、伊吹山についていろいろ勉強していたときに、伊吹山が近畿で3山しかない百名山の一つで、しかも1,500m以下の低山から選ばれた3山の一つであることを知りました。
利尻山と伊吹山を選んだ深田久弥の「日本百名山」と「わが愛する山々」を買って読みました。そして今日は生誕の地、石川県の大聖寺にある「山の文化館」を訪れてきました。
深田久弥の文章や生誕地の文化館の資料を読ませていただき、山を心から愛おしむふつふつとした思い、穏やかでそして粋なその人間性に心を打たれました。
「百の頂に、百の喜びあり」「山ありて、わが人生は楽し」
山の好きな人には誰もが共感を覚える名言だと思います。
山の文化館のすぐ近くに生家があり、生誕の地の碑が立っていました。近くの江沼神社には「山の茜を顧みて 一つの山を終りけり 何の俘のわが心 早も急かるる次の山」という碑が。
「日本百名山」の中で、1961年4月半ばに登った我がふるさとの伊吹山を次の文章で結んでいます。『頂上での第一の獲物は、遠く北に茜色ににじんだ純白の白山で、こんな角度からこんな美しい白山を眺めたのは初めてであった。ショウジョウバカマが雪の解け間にもう花を開いている、そのうららかな静かな山頂で過ごした一時間は、まさにこの世の極楽であった。』(白山は深田久弥のふるさとの山)
私が今までに登った百名山は28座。残り72座、その極楽の山に望んでみたいと心から思った一日となりました。