2009年09月05日 政治
再編見直し 重要政策に/3党協議 社民、8日再要求
国民新も同方針
【東京】民主、社民、国民新の連立政権樹立に向けた協議について、社民は4日、党首や幹事長らによる幹部会議で、政策合意文書に明文化を求める重要項目を確認した。沖縄関係では米軍再編、在日米軍の見直しを文書に盛り込むよう8日の協議で再度要求する。国民新も同日の会議で、米軍再編見直しを3党協議の重要項目と位置付けることを決めた。
社民の党内会議後、重野安正幹事長は、米軍再編見直しについて「社民党が長年言い続けてきた方針であり、実現に向けてがんばる」と述べ、明文化を求める考えを強調。
県選出の照屋寛徳氏は「民主からの返答待ちだが、文言で普天間飛行場を動かす米軍との交渉のやり直しが明確にされているならば、社民案に盛り込んだ『辺野古』という言葉に固執はしない」との認識を示した。
3日の3党協議では、米軍再編について社民が「辺野古の新基地建設を含む米軍再編や在日米軍基地の在り方について見直しの方向で臨む」とする案を提起、国民新は「新たに米国政府に提案する内容を3党で協議する」ことを盛り込むよう提案した。
日米地位協定の改定については、社民、国民新とも昨年の3党合意をもとに協議する内容で一致。このほか、社民が核密約の真相究明や資料の保存、情報公開を盛り込むことなど数項目を提案し、民主が持ち帰った。
2009年09月04日 政治
普天間移設 鳩山氏「性急な結論困難」
県外「変えていない」
【東京】民主党の鳩山由紀夫代表は3日、米軍普天間飛行場移設問題について、「日本政府、米国政府、沖縄県民の三つの意思が一つに合わさって初めてうまくいく。性急に結論を見いだすことは難しいと認識している」と述べ、問題解決には一定の時間がかかるとの認識を示した。民主党が大勝した衆院選後、鳩山氏が普天間移設に言及するのは初めて。同日夕、党本部で記者団に語った。
同党が主張している同飛行場の県外移設の方針について、鳩山氏は「考え方は基本的に変えているわけではない。オバマ米大統領と信頼関係を構築していく中で、私どもの思いがかなう方向を見いだしていきたい」と強調。
その上で、対米交渉に臨む姿勢として「普天間移設だけではなく、日米地位協定(の改定)の問題やホスト・ネーション・サポート(思いやり予算)の問題を包括的にレビュー(再検討)する必要がある」と指摘した。
一方で「一気に明日すぐに解決できる話ではないという思いを強く感じている」と述べ、日米交渉の難しさをにじませた。米政府内で在日米軍再編について、日本側と再交渉する意思はないとの見解が相次いでいることなどを踏まえたとみられる。
普天間移設を含む安全保障政策が懸念材料とされる社民党、国民新党との連立協議の見通しに関しては「(3党間で)議論はあるが、(考え方の)違いを乗り越えて、お互いに協力する方向に動いている」と述べ、近くまとまるとの期待感を示した。